「2010年度公募アワード」発表

株式会社公募ガイド社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：吉田秀三）では、公募・コンテストの良さを多くの方々に知ってもらい、公募イベントの活性化を図るという目的のもとに「公募アワード」表彰制度を設けております。2010年1月から12月までに告知または発表された公募・コンテストの中から、最も優れた企画として、主催：大阪国際児童文学館、協賛：日産自動車で実施された『ニッサン童話と絵本のグランプリ』を選出いたしました。

【対象】
2010年1月から2010年12月までに告知または発表された公募・コンテスト

【総評】
　 今年度は、厳しい社会情勢の中、長年続いたコンテストの中止や、内容の見直しなどが相次ぎました。大賞の「ニッサン童話と絵本のグランプリ」も、大阪府の文化施設への援助縮小・廃止方針のあおりを受けたひとつです。財政難とはいえ、文化施設の縮小・廃止には疑問の声が多くあがりました。
　そのほかの公募・コンテストでは、電子書籍関連のもの、高齢化社会をキーワードとするものなどが増加しています。2011年度は、スマートフォンの普及が加速することが予想され、電子書籍の枠にとらわれない、まったく新しい形式の公募・コンテストの出現が期待されます。

◆大賞◆
ニッサン童話と絵本のグランプリ
主催　：　大阪国際児童文学館
協賛　：　日産自動車
概要　：　未発表の創作童話・創作絵本を募集。
締切　：　2010年10月31日
賞　　：　大賞＝70万円　ほか
【選考理由】
大阪府立国際児童文学館の廃止統合という厳しい状況の中で、「ニッサン童話と絵本のグランプリ」を中止することなく継続したことを評価しました。同グランプリは、児童文学界における登竜門へと成長し、文化イベントとしてなくてはならない存在です。

◇トレンド賞◇
漫画アプリ大賞
主催　：　スポマ／かっぺ
概要　：　20〜50ページ程度の漫画作品を募集。
締切　：　2010年11月30日
賞　　：　大賞＝100万円　ほか
【選考理由】
2010年は電子書籍元年と言われましたが、いち早く取り組んだのがこのコンテスト。作品をアプリ化するだけでなく、5カ国語に翻訳して世界に向けて配信するなど、仕掛けもユニークです。

◇啓蒙活動賞◇
「ホンモノ」(模倣品対策)漫画コンテスト
主催　：　世界知的所有権機関（WIPO）
概要　：　本物の持つ素晴らしさについてふれた漫画作品を募集。
締切　：　2010年10月15日
賞　　：　優勝＝契約金120万円
【選考理由】
ニセモノの粗悪さや危険性を訴え、ホンモノの持つ良さを漫画で伝えようというコンテスト。漫画を使って分かりやすく幅広い層に模倣品対策を訴えようという手法が秀逸です。

◇地域活性化賞◇
志布志市「志」エッセイコンテスト
主催　：　志布志市生涯学習推進委員会／志布志市／志布志市教育委員会／志布志創年市民大学
概要　：　「志」を表現するエッセイを募集。
締切　：　2010年11月30日
賞　　：　志大賞＝10万円　ほか
【選考理由】
自治体の公募・コンテストは、地元の偉人や名所・旧跡にちなんだものがほとんどですが布志市という名称だけで成立させています。特筆すべき歴史遺産がなくても、アイデア次第で全国から注目されるイベントを実施できるという好例です。

◇アイデア賞◇
9.29「接着の日」制定記念 スリーボンド「くっつく」大賞
主催　：　スリーボンド
概要　：　自由な発想の「くっつけたいもの」を募集。
締切　：　2010年9月10日
賞　　：　くっつく大賞＝くっつく瞬間を見るイタリアの旅5泊7日　ほか
【選考理由】
日本接着剤工業会が制定した、9月29日の接着の日を記念したコンテスト。人と人とのコミュニケーションが希薄になった現代に、「くっつく」というキーワードで一石を投じています。

◇高齢化社会賞◇
高齢者にやさしい自動車のデザイン募集
主催　：　高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合
概要　：　高齢者にやさしい自動車のデザインを募集。
締切　：　2010年8月31日
賞　　：　最優秀賞＝30万円　ほか
【選考理由】
高齢化社会を迎え、高齢ドライバーによる交通事故が年々増加しています。そんな社会情勢の中、高齢者にも運転しやすい小型車を開発しようというコンテスト。全国35道府県知事による知事連合が主催というところも注目されます。


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