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あいち農業イノベーションプロジェクトに採択決定 「独自のゲノム編集因子ST8を用いた花きの新品種開発」

ゲノム編集受託サービスを提供する株式会社セツロテック(本社:徳島県徳島市、代表取締役:竹澤慎一郎、以下「セツロテック」)は、愛知県の「あいち農業イノベーションプロジェクト」(以下「本プロジェクト」)の事業化可能性調査に採択されました。本プロジェクトは、愛知県農業総合試験場や大学が有する技術、フィールド、ノウハウとスタートアップ企業等の新しいアイデアや技術を活用した共同研究体制の強化を図り、新しい農業イノベーション創出を目指すものです。セツロテックは、「独自のゲノム編集因子ST8 を用いた花きの新品種開発」の提案内容で採択され、当社独自のゲノム編集因子ST8を活用し、将来的には愛知県農業総合試験場との共同研究によるカーネーションの新品種開発を目指します。

【内容】

ゲノム編集技術を多様な生物種へ適用し、新品種の開発を目指す「ゲノム編集育種」は、世界のホットトピックの1つであり、日々さまざまな開発が行われています。しかし、基礎研究で一般的に使用されるゲノム編集技術CRISPR/Cas9システムは、特許紛争も絡んだライセンス関係の複雑さや高額なライセンス費用が、産業利用時のネックとなっていました。こうした課題を解決するため、セツロテックは、独自に国産の新規ゲノム編集因子 “ST8”(エスティー・エイト)を開発・改良し、日本国内における特許登録を取得しました(特許第7113415号)。ST8を活用することで、研究成果のスムーズな事業展開が可能となります。

今回の事業化可能性調査は、愛知県農業の生産現場が抱える課題解決に向けて設定されたテーマの内、「テクノロジーで魅せる愛知ブランドの実現」における「効率的なゲノム編集技術による花き新品種開発」に採択されたものです。愛知県が農研機構と共同開発したカーネーション品種は、極めて日持ちが良いという特徴を持っていますが、これまでその花色のバリエーションは限られていました。カーネーションの花色に関連する遺伝子をゲノム編集することで、花色のバリエーションを増やすことができ、様々なニーズに対応できる愛知県独自の新品種の開発が期待されます。本プロジェクトでは、愛知県農業総合試験場と共同で、予備試験などを行いながら、研究開発の計画と社会実装に向けた事業計画を作成(事業化可能性調査)し、次年度からの本格的な研究開発につなげていきます。

 

【セツロテックについて】

セツロテックは、徳島大学で培った技術とノウハウを基に2017年に創業した、徳島大学発ベンチャー企業です。徳島大学の竹本龍也(代表取締役会長CTO)らは、2015 年に「ゲノム編集マウスを簡便にかつ高効率に作製できる手法」を開発しました(特許6980218号)。また、徳島大学の沢津橋俊(取締役CSO)は、培養細胞で高効率ゲノム編集を実現するVIKING法を開発しました(特許6956995号)。さらに、独自の新規ゲノム編集因子ST8(特許7113415号)を開発し、医療分野のほか、農業や畜産分野において品種改良を高速化する研究開発を進めています。セツロテックは、これらの独自技術を活用し、アカデミア・企業の研究者向けのゲノム編集受託サービスを展開するほか、Cas9代替因子を活用したゲノム編集生物を広く産業界に提供し、ゲノム編集産業を開拓することを目指すPAGEs(Platform App(lication) using Genome Editing by Setsurotech)事業を展開しています。「徳島をゲノム編集産業発祥地に」というビジョンを掲げ、地域産業に貢献していきます。

 

 

 

 

 



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企業情報

企業名 株式会社セツロテック
代表者名 竹澤 慎一郎
業種 農林水産

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