チェコの学生が描くリアルな日本。広尾でコミック展が開催中
東京・広尾のチェコセンター東京(チェコ共和国大使館内)にて、チェコのコミック作家の卵たちが日本の日常生活をリアルに描いた作品を展示中です。 チェコのコミック作家・画家として活躍するヴァーツラフ・シュライフが、西ボヘミア大学でコミックを学ぶ学生たちに、異文化地域を研究した上でのコミック制作を課しました。その第一弾として選出されたのは日本。杉並区在住のチェコ人作家、ジャン=ギャスパール・パーレニーチェックを原作作家として招き、学生たちが東京都杉並区を中心に14本の作品に挑みました。チェコのコミックでありながら、舞台は新宿や杉並の街並み。そこには何が描かれるのでしょうか。チェコ・コミック界で話題となり、プロの飛び入り参加希望者が殺到した話題のプロジェクトです。本展はチェコセンターでの展示のあと、都内2ヶ所と高知県にも巡回を予定しています。
詳細:
https://tokyo.czechcentres.cz/ja/program/iogi-kazdodenni-japonsko-v-komiksech-z-cech
開催概要
Iogi チェコ・コミックに描いた日本の日常
会期: 2021年5月17日(月)~7月2日(水)
会場: チェコセンター東京
150-0012 東京都渋谷区広尾2丁目16-14(チェコ共和国大使館内)
https://tokyo.czechcentres.cz/ja/
開館日時: 平日10:00~19:00
※緊急事態宣言発令にともない、5月末日までの期間、同時入場は2組までに限らせて頂きます。状況に応じて館内の別室での待機をお願いいたします。
※感染症拡大防止の観点から、状況に応じて開館時間を予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
入場無料
企画責任者:ヴァーツラフ・シュライフ、ジャン=ギャスパール・パーレニーチェク
展示会場では本プロジェクトの作品をまとめたコミック誌も配布予定です(6月頃より配布開始予定)。
課題概要
西ボヘミア大学ラジスラフ・ストナル デザイン・芸術学部教授であり、プロのコミック作家として活動するシュライフが、日本の武蔵美術大学の交換留学生として来日したことをきっかけとして生まれた課題です。チェコに帰国する直前にはチェコセンター東京で個展「東京で解き放たれて」を開催。その際、展示企画に東京都杉並区在住のアートコーディネーターで作家のジャン=ギャスパール・パーレニーチェクが携わりました。シュライフはパーレニーチェクに日本や東京、杉並区などを中心に14本のシナリオを作成を依頼しました。ヨーロッパではコミックの原作者とコミック作家と、コミック一作品に二人体制で取り組むスタイルが主流です。
帰国後、シュライフは2019年9月から2020年1月までの5ヶ月間を製作期間として設け、学生にコミック作成を課しました。パーレニーチェクも同大学で2回講演を行い、日本のマンガを学生に実際に手にとって貰い、日本文化についても説明しました。学生のコミック作成にあたっては、シュライフとパーレニーチェクの二人が、5ヶ月の間、アドバイザーとしてアシスト。学生一人一人の感性を尊重しつつ、日本の街並みや自然を如実に表しているか、日本人の感情を細やかに表現できているか注意を即しました。日本を知らない学生には、ちょっとした街並みの違いや日本人の体格を初め、感情の現れ方など、非常に難易度の高い課題となりました。
チェコでは、チェコ語・日本語・英語・フランス語の冊子が発行予定となっており、大学のあるプルゼニュやチェコの首都プラハなど、チェコ各地での展覧会も予定されています。
企画発案
ヴァーツラフ・シュライフ(シュライヒ)
チェコのコミック作家。チェココミック界の“ジェネレーション・ゼロ”の1人として知られており、2010年にはチェコの漫画賞である「ムリエル賞」を受賞した。国立西ボヘミア大学ラジスラフ・ストナル デザイン・芸術学部教授。2019年に武蔵野美術大学からの招待で3ヶ月の短期留学を経験し、日本で制作した油絵の個展、「東京で解き放たれて」がチェコセンター東京にて開催された。
ジャン・ガスパール・ パーレニーチェク
1978年プラハ生まれ。詩人、キュレーター。元チェコセンター・パリのプログラムディレクター(2004~2017年)、同所長。音楽家ミロシュ・ボク(Miloš Bok)に師事し、その音楽の日本での紹介に尽力している(カメラータ・トウキョウからCD『クレド』が発売中)。フランス語とチェコ語で創作を行い、詩、散文、戯曲、音楽などさまざまな作品を発表。2017年に明治大学 米沢嘉博記念図書館で行われた「~日本におけるチェコ文化年2017~チェコ・コミックの100年展」、2019年に「東京で解き放たれて」(チェコセンター)、千葉市立美術館を初め4つの美術館で開催された「ミュシャと日本、日本とオルリク展」など、展覧会のコーディネーターを務める。
画:
アダム・カニョフスキー、マリナ・クディノヴァー、マチェイ・コラージ、ペトラ・シェスターコヴァー、オンドジェイ・ダヴィッド、ヨゼフ・パヴェルカ、ダニエラ・ヘロデソヴァー、マテイ・ゆるカーチェク、ペトラ・ラメショヴァー、ヤクブ・ラング、ドミニカ・リゾニョヴァー、ドミニク・ティル、マティアーシュ・トショフスキー、イリナ・ブリツィカヴァ、エリシュカ・リボヴィツカー、ヤナ・ヴィスコチロヴァー、バルボラ・ヴォラーチクヴァー
巡回予定:
杉並区立郷土博物館 分館(東京都)2021年8月28日(土)~9月26日(日)
須崎市民文化会館(高知県)※日程後報
女子美術大学(東京都)※日程後報
同時開催:
会期中は本展の企画者ヴァーツラフ・シュライフと日本の山本美希などが参加したコミック・プロジェクト「Comics vs. Corona」の作品展示も同時に行います。
https://tokyo.czechcentres.cz/ja/program/comics-x-corona
《ご来館にあたってのお願い》
感染症拡大防止のため、下記の取り組みについてご理解ご協力をいただきますようお願いいたします。なお、今後の状況によっては、臨時休館や展覧会・イベントの中止等の可能性もございますので、最新の情報はチェコセンターのウェブサイト・SNSにてご確認ください。
l マスクの着用をお願いします。スタッフもマスクを着用しご対応いたしますので、ご理解ください。
l 入口での手指の消毒にご協力ください。
l 発熱、咳等の風邪症状のある方はご入場を遠慮願います。(激しく咳き込まれる等の症状のある方には、スタッフがお声がけし、ご退館をお願いする場合がございます)
l 観覧の際は、互いに適切な距離(2m程度)を保つようお願いいたします。
l 飛沫拡散防止のため、展示室内等での会話はできるだけお控えください。
●チェコセンターは3大陸26都市においてチェコ文化の普及につとめている、チェコ外務省の外郭団体です。
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企業情報
企業名 | チェコセンター東京 |
---|---|
代表者名 | 高嶺エヴァ |
業種 | 国・自治体・公共機関 |
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