学生による宇宙系市民活動団体がクラウドファンディングで資金を募ってオンライン天体観望会に挑戦

【タイトル】学生による宇宙系市民活動団体がオンライン天体観望会に挑戦

【活動の背景】

　私たちは、高専生による市民活動団体です。私たちの活動する宮城県名取市には、博物館や科学館といった理工系の体験型の教育施設がありません。

そこで、「ないなら私たちが天文台を作ろう！」という思いのもとで、子どもたちに「体験を通じた学び」を提供するため に、移動式天文台を作ろうと活動しているのが、私たち「名取天文台 」です。

　名取天文台としては昨年の3月に活動を開始しました。クラウドファンディングや助成金で集めた資金で完全自作のプラネタリウムを作成し、市内の公民館やショッピングモールでプラネタリウムイベントを行ってきました。

　今年も完全自作プラネタリウムを用いたイベントをたくさん開催し、プラネタリウム番組も改良してもっと多くの子どもたちに楽しんでもらおうと企画をしていました。
しかし、そんなときに新型コロナウイルスの流行が始まり、イベントは自粛、活動も思うようにできない状態となってしまいました。

しかし、私たちはこのなにもできない状況の中で、何かできることはないのか？今だからこそできること、今しかできないことがあるのではないか？ と考えました。

そんな状況の中で私たちが考えたのが、オンライン観望会 です。

【活動の詳細】
　私たちは、コロナウイルスの流行の中でも、たくさんの人に宇宙の面白さや美しさを届けるために、5月6日よりオンライン観望会をスタートさせました。

初回のオンライン観望会では、望遠鏡で見たリアルタイムの月や撮影した金星の様子などを配信 し、それぞれについて解説を行いました。それだけではなく、クイズやギリシャ神話を紹介するコーナー を設けて、北は北海道から南は沖縄まで多くの方々に楽しんでいただきました。
 

当初オンライン観望会は、コロナウイルスの影響でイベントを自粛している期間のみ実施する予定でした。ですが、オンライン観望会を開催したことで、これまでつながることのできなかった方にもオンライン観望会を楽しんでいただくことができました。そこで、このオンライン観望会をこれからも継続して、より多くの方々が楽しめるようなオンライン観望会の実現 を目指すことにしました。

しかし、継続していくには活動資金が必要です。そこでクラウドファンディングにチャレンジすることを決めました。
クラウドファンディングは6月29日までで、目標金額は50万円です。  
 

https://camp-fire.jp/projects/view/159071?fbclid=IwAR1fCVZjbVVyHr9JBGU1DJdAVd7M44JrEcLEHz0EDlCQLpS2IepzcB4T4CU

そんな名取天文台ですが、現在は6月21日に日本全国で見ることのできる部分日食でのオンライン観望会の準備を進めています。その時のオンライン観望会では、紙パックで簡単に作れる日食観察キットの作り方 や、各地（予定：宮城、愛知、鹿児島）からの日食の中継 などを内容として盛り込み、普段宇宙や星空に興味がない方々にもこの天文イベントを楽しんでいただければと考えています。

【イベント概要】
日時：2020年6月21日16:00～
場所：Youtubeチャンネル「名取天文台広報」
内容：宮城、愛知、鹿児島からの日食の中継。日食観察キットの作り方紹介（紙パック、はさみ、カッター、テープ、画鋲を準備）、クイズ、質問コーナーなど。

【今後の展望】

　名取天文台は、クラウドファンディングのご支援や既にいただいている企業協賛をもとに、これからもオンライン観望会を継続して実施します。オンライン観望会を継続して開催していきながら内容の改良を加えて、1人でも多くの人に楽しんでいただけるようなコンテンツに成長 させていきたいと考えています。