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1年間、完全キャッシュレス生活に挑戦した結果を本にしました。   『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』(祥伝社刊)

PayPayの大盤振る舞いのキャンペーンが話題となったのが2018年末。その翌年は令和元年でもあり、日本のキャッシュレス元年となりました。ビジネス書著者でありコンサルタントでもある、美崎栄一郎が、2019年1月1日から送っているキャッシュレス生活の1年間をまとめた一冊が発売になりました。発売日は2020年2月1日です。日本全国、世界各国の2019年の実体験から導き出した、キャッシュレス、キャッシュレスというけれど、結局どうすればいいんですか?という結論と実際にこうなっている背景、また、今後の日本と世界のキャッシュレスの未来について書いた壮大な物語となりました。どれがお得だという単純な話だけでなく、今後の働き方やビジネスモデルのヒントになるビジネス書です。

島根県でのタクシー車内(著者撮影)

日本は、キャッシュレス後進国と言われますが、この1年(2019年)でかなりキャッシュレス化が進みました。2019年1月1日から現金を使わない生活を始めた著者の美崎栄一郎の行動を本書『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』で、追体験してみてください。

 

東京や大阪、名古屋のような都市圏だけではなく、日本全国を講演やコンサルティングで動き回っている著者が日本の現在の状況をつぶさに観察して、現金を使わない生活を送っていきました。

 

現金を使った場合は「1敗、2敗」と数えていきます。「現金を使ったら負け」の日々を1章では綴っていきます。

 

筆者の好きなラーメン屋さんに行かないようにしたこと以外は、基本的な行動パターンは変えていません。

日本国内では負けなしで、過ごした最初の一ヶ月。2月に海外講演のため、台湾入りした51日目に1敗を喫します。日本より台湾のほうがキャッシュレス化は進んでいない現状も本書には織り込まれています。単なる類書に見られる日本ではどんなキャッシュレス手段がお得ですのような記載だけではないのが本書の特徴です。

台湾・花蓮市内の市場(著者撮影)

 

翌日に飛んだフィリピンのマニラではさらに現金社会で連敗します。失意の筆者は、日本と海外の負け数を分けることを決意します。

 

その後、日本では負けなしでキャッシュレス生活が進んでいくのですが、1敗目は、大阪でした。それもキャッシュレス化の進むコンビニエンスストアの店頭で。

プレスリリースですので、本書のネタバレになりますが、

 

75日目の一敗目は、セブンイレブンの店頭でした。

 

各種電子マネー(撮影:幸野朱里)

セブンイレブンでは、自社発行の電子マネーnanacoを自社のセブンカード・プラスのクレジットカードではオートチャージできるように優遇しています。ですが、このオートチャージの設定が完了するのに、手続き後24時間が必要と書かれているのです。で、24時間超過したであろう時間を見繕って、大阪で使用してみたところ、まさかのオートチャージ設定が効いておらず、残高が足りない事態となりました。後ろにお客様も並んでいるので、レジで1000円チャージしてしまう羽目になります。まさかのコンビニで初黒星でした。1時間後にもう一度お客の少ないタイミングで決済すると、オートチャージされました。この1敗がそのあとのセブンペイの問題を予兆していました。実は、システムが古いのです。日本では電子マネーは歴史があるため、どの電子マネーのシステムもこういう問題を抱えていることに実際に現金を使わない生活を送る過程で筆者は気がついていきました。詳しい現金を使わないルールは、本書に書かれていますが、電子マネーに現金でチャージをしても1敗になります。

 

この本を読むだけで、地方や都市部など、日本の現状がわかってきます。北海道から東北、北陸、関東、中部、関西、中国地方、四国、九州、沖縄まで筆者はくまなく旅して(仕事して)現金を使わない生活を送りました。

 

Amazonの実験店舗 amazon goの店頭(著者撮影)

また、その過程でどうして、PayPayが大盤振る舞いが出来たのかという謎も解けます。2章では、どんな決済手段をどうやって使えばよいのかというお得な例も紹介しつつ、その背景にどういう経済事情があるのか、社会的背景があるのかということを紐解きます。キャッシュレス社会になってきているのは、Amazonを始めとした通販の台頭です。通販では基本的にキャッシュレスでモノの売り買いが進みます。本書では、Amazonについてはほとんど書かれていません。3章でシカゴにあるAmazonの実験店舗amazon goでの買い物体験について書いたくらいです。もともと通販はキャッシュレスですから、本書で記載する必要がないと判断しました。

PayPayが大盤振る舞いできた理由は1つです。軍資金の元手はソフトバンクが中国のアリババに投資して得られたリターン益です。そしてアリババの運用するAlipayは中国人が使うQRコード決済の2強であり、PayPayと導入した店舗のQRコードを中国人の観光客はAlipayを使って購入できるのです。つまり、PayPayは中国人観光客の決済手段として使えるのです。1年間のキャッシュレス生活を送った筆者の感覚では日本がQRコード社会になることはありえないと判断しましたが、インバウンドの取り込みとしてはQRコード決済化を進めることは理にかなっているのです。

2章の結論として、決済手段としての残るのは、通信系の決算手段だと著者は言い切ります。PayPayを擁するソフトバンク陣営、d払いとiDを擁するドコモ陣営、楽天経済圏を広げる楽天陣営の3強です。その他のダークホースとしては、古くからの銀行連合、またトヨタのような異業種参入の動きに今後の動きに注目といった形です。

 

3章 海外編

3章は、海外編でした。アメリカ、ヨーローパ、中国、台湾、香港などの海外キャッシュレスの現状と今後を視察して執筆しましたが、全体のボリュームが多くなりすぎたので、執筆した3章を本書の紙版では全部カットすることになりました。

 

版元である祥伝社のサイトで無償公開中です。

http://shodensha.tameshiyo.me/9784396617189

 

もちろん、どのキャッシュレス手段を使えばお得で、めんどくさくなく旨味だけをいただけるのかという話題も書いています。

あくまでビジネス書ですので、実践できるノウハウ部分がなければいけません。どのキャッシュレス手段を導入すべきなのか、今後のキャッシュレスの動向も予測しつつ、本書は仕上げておりますが、あまりにも動きの速い世界ですので、速報や詳細情報を追記するために、3つの手段を用意しました。

 

公式サイト

https://cashless-life-japan.net/

メールマガジン

https://www.mag2.com/m/0001690719.html

プレスリリース

https://www.value-press.com/corporation/54022

 

本書執筆中もLINEとPayPayの経営統合し、発売後も郵便局のキャッシュレス対応、ORIGAMIPayをメルカリが買収などの新しい状況が生まれています。その新情報については、上記3つの手段でフォローアップして行く予定です。

 



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企業名 株式会社a16
代表者名 美崎栄一郎
業種 その他サービス

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