「MCアグリテック研究所(MCAL)」を設立しました

■MCアグリテック研究所について
MAC社が保有するAI(人口知能)・IoTを活用した「農産物のおいしさの見える化」技術と、弊社がインドで展開する流通・マーケティング技術「Reward Eagle」プラットフォームを組み合わせ、農産物のビッグデータ化と生産～流通に至るSCM(サプライ・チェーン・マネジメントシステム)を含めた最適な資源配分、土壌や水質改善を含めた生産のサーキュラー化等についての研究を行います。

 

 

 

 

■目的・背景
人口爆発、地球温暖化といった社会環境と気候変動に対し、安定した食料・農産物の供給は世界にとって重要な社会課題です。

 

一方、途上国においては農産物の安定生産に多大なコストが消費されており、有害な化学肥料や違法な栽培形態などが問題視されています。
また、生産と消費のミスマッチから、膨大な農産物が廃棄され、農家の貧困問題を引き起こしています。

 

この問題は、SDGs(持続可能な開発目標)「ゴール2：飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」にも掲げられ、世界が取り組むべき課題として認識されています。

 

MCALでは、これらの世界的な課題(グローバル・イシュー)に対し、日本発の最先端テクノロジーを用いたプロトタイピングを行い、その研究成果を産業界および学会に共有することで、市場の創出(経済的価値)と社会課題の解決(社会的価値)を、同時に実現することを目的にしています。

 
＜対象国＞
インド、日本

 

＜主な取り組み・実施予定の実証実験＞
　・AI(人口知能)、IoTを活用した「農産物のおいしさの見える化」
　・流通トレーサビリティ、マーケティングのプラットフォーム化
　・微生物や発酵技術、金属技術を活用した生産とサーキュラー化
　・LPWA(Low Power Wide Area)を活用した次世代センサーネットワーク化
　・画像解析技術およびC2Cを用いた検査、ミニコールドチェーンの構築
　・専用端末の開発と農村利用に関するプロトタイピング

 

＜裨益効果＞
　・日本の先端技術を途上国へ輸出
　・途上国(特に農村、地域政府)の産業創出
　・消費者が安全で美味しい野菜･果物を食べられる
　・農村の家計を改善
　・SDGs(持続可能な開発目標) 「ゴール2」への貢献
などを裨益効果として期待しています。

 

■今後の展開
・日本で先端技術を有するテック系企業5社(金属・モバイル・センサー・農業・コールドチェーン)が保有する製品およびサービスでの実証実験をすでに準備しているほか、現地政府および大学・企業(流通系2社)も参加を予定しています。

 

・今後、日本の大学、政府機関等との取り組みを加速させ、インドでの実証後、アフリカ・中近東・東南アジア等で同様の課題を抱える地域への横展開を目指します。

・これらの事業展開は、特許庁等の「海外支援知財支援窓口」「日本発知的財産活用ビジネス化支援」等の事業を活用する予定です。

 

なお、本研究期間は最大3年間とし、研究成果を公表することで産官学の連携を促進し、グローバル・トライセクターおよびマルチステークホルダーへの裨益と、SDGs(持続可能な開発目標) 「ゴール2」へ貢献します。

 

また、「福島・国際研究産業都市（イノベーション・コースト）構想」等と連動し、東日本大震災からの復興を世界にアピールします。

 

■各社について
キャスレーコンサルティング株式会社 (https://www.casleyconsulting.co.jp/)
ICTを通じて社会課題を解決するためのシステム開発を行い、経済価値と社会価値を同時に創出するCSV(Creating Shared Value:共益価値の創造)ビジネスを推進しています。

 

マクタアメニティ株式会社 (http://makuta-amenity.com/)
明治中期に蚕種製造業を祖業とし、農業分野での先端技術製品の研究開発と販売を行う。
「アグリＳＣＭ」は、マクタアメニティ株式会社の登録商標であり、農業ICTの先駆的企業として、多数の表彰・認定を受賞しています。