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耳ついてこれまで知られていなかった新たな機能の発見

オーティコン補聴器

! 2018年12月3日 13時

~科学誌、ネイチャーコミュニケーションズにウィリアム・デマント・ホールディングの研究者達の行った画期的な研究が掲載~ ウィリアム・デマント ・ホールディング、特にグループ傘下のオーティコン補聴器の研究者が名を連ねる高水準な共同研究によって、今まで知られていなかった耳の機能に関する新しい発見が報告された。これは話し言葉の理解に不可欠な情報を耳が脳に届けている、という事実である。これにより、聴覚ケアの専門家にとっては患者一人一人の難聴について理解を深める一助になると共に、より精密な聴覚診断機器や、聞こえの個別化において革新を起こすような補聴器開発へとつながる可能性を秘めている。

2018年10月18日、コペンハーゲン、デンマーク発―補聴器メーカーであるオーティコンは、話し言葉を処理する耳のメカニズムを解明した画期的な研究論文「聴覚器官における音のエンベロープ検出の電気機械的メカニズム」1を皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。

 

デンマークに本拠地を置く世界的な総合聴覚ケアプロバイダーである、ウィリアム・デマント・ホールディング・グループ(William Demant Holding Group、以下WDH)傘下の補聴器メーカーであるオーティコン(Oticon A/S、以下オーティコン)と、同グループ傘下の聴覚診断機器メーカーであるインターアコースティクス社 (Interacoustics A/S以下、インターアコースティックス) の研究者を含む国際的な研究チームで実施された研究が、世界的に有名な学術誌であるネイチャーコミュニケーションズに認められ、研究論文が掲載されました。

 

私たちは話し言葉を理解するために、必要不可欠な音響的詳細情報を使っています。この音響的詳細情報によって様々な言葉を区別することができます。言葉を認識するためにはこの音響的詳細情報はほんの少しあれば十分ですが、今日まで耳から脳を含む聴覚システムがどのようなメカニズムでこの音響的詳細情報を取得しているのか、その仕組みについては全く知られていませんでした。今回の他に類を見ない研究により、脳に情報を伝える前に内耳が話し言葉の音響的詳細情報を検出しているのだ、という内耳のもう一つの機能が明らかになりました。この意外な新事実により内耳と聴覚がどのように機能しているのか、という既存の知識に重要な見解が加えられることになりました。耳鼻咽喉科の医師をはじめとする聴覚ケアの専門家にとってこの研究は、個々の患者に対応した難聴診断が実現される可能性を秘め、オーティコンにとっては脳の聴覚機能をサポートするといった、より個別化された補聴器開発への推進力となる可能性を含んでいます。

 

この革新的な生理学の分野における研究論文 「聴覚器官における音のエンベロープ検出の電気機械的メカニズム」は9年間にわたる研究の成果です。画期的かつ示唆に富んだこの研究は、オーティコンの関連組織である、エリクスホルム研究センター(デンマークにある、聴覚に関する基礎研究を行っている研究所)のトーマス・ルナー博士(Thomas Lunner)を含む3名の主要研究者によって2009年に開始されました。インターアコースティクスの研究者であるジェームス・ハート博士 (James Harte、Interacoustics Research Unit, DGS Diagnostics A/S)もこの研究の開始直後から加わり、最終的には5カ国、13名の著名な物理学者と内耳の研究者との協力によって実を結ぶこととなりました。

 

WDHフェロー、オーティコンのエリクスホルム研究センターの認知聴覚科学の教授でありこの研究分野のマネジャーでもある、トーマス・ルナー博士(Thomas Lunner、PhD、 professor and Research Area Manager, Cognitive Hearing Science、Eriksholm research center、Oticon A/S & Fellow of William Demant)は次のように表明しています。「ついにこれまで知られていなかった聴覚システムの一部の機能についてより良く理解できるようになりました。音はまず機械的な波として耳の中を進んでいき、内耳の外有毛細胞と内有毛細胞によって電気信号に変換され脳へと送られます。今日まで、例えば新生児を対象にした、新生児聴覚スクリーニングにおける内耳検査では、外有毛細胞の健全性についてしか診断できていませんでした。今回の研究により、内有毛細胞の健全性を診断できるような検査方法が初めて確立できる可能性が芽生えてきました。これにより、脳の聴覚機能をさらにサポートすべく、個々人に合わせた個別化された聞こえを実現する補聴器の進化の可能性が広がり、究極的には脳がことばを理解するために要している労力の軽減につながっていけばと思っています」

 

今回の新たな研究は、難聴診断のための、画期的で全く新たな検査方法や機器を開発するための下地となる可能性を含んでいると言えるでしょう。

 

革新的な研究だけを認める世界的に高名な国際学術誌に今回の研究結果が掲載されたことは将来的な聴覚研究、診断、技術進化においてこの発見が非常に重要な位置を占めていることの証だといえます。

 

1) Nature Commnications 2018年10月9日発行「A mechanoelectrical mechanism for detection of sound envelopes in the hearing organ」

https://www.nature.com/articles/s41467-018-06725-w#article-info (英語版)

 

オーティコン補聴器について

補聴器におけるパイオニアであるオーティコン社(Oticon A/S)は、ハンス・デマントにより1904 年にデンマークに創設されました。オーティコンは世界で唯一の慈善財団が所有する補聴器会社であり、ウィリアム・デマント・ホールディング社の傘下にあります。その日本法人としてオーティコン補聴器は1973年より日本市場における製品の製造・販売を行っています(https://www.oticon.co.jp)。オーティコンの企業理念「ピープル・ファースト」とは、「聞こえに悩む人々を第一に考え、彼らが自由に伝えあい、自然にふるまい、そして活動的に生活できるように力づける」という信念に基づきます。オーティコンは先進のノンリニア補聴器、フルデジタル補聴器および人工知能補聴器を開発し、業界のパイオニアとして革新的な技術を難聴者とともに開拓してきました。1977年には先進技術とオージオロジー(聴覚学)を研究するエリクスホルム研究センター(デンマーク)を設立、世界中から参集した様々な分野の科学者と1,000人以上のテストユーザーと共に、将来の補聴器開発に取り組んでいます。オーティコンは世界各国で補聴器をはじめ、聴覚関連機器、医療機器の製造・販売を行っています。

 



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