一般社団法人メディカルツーリズム協会による外国人患者受入れ医療機関への調査結果 平成28年度の外国人患者率は最大で約4%、最も受入れが多いのは中国
調査の結果、医療機関での外国人受け入れが多いのは、「外来」患者でした。 「外来」、「入院」、「検診」を含めた外国人受け入れ比率全体では、高い病院では3.99%、平均では約1%と、突出して比率が高い病院は見られず、平均としても高い比率ではありませんでした。
一般社団法人メディカルツーリズム協会 (事務所:東京都中央区、代表理事:村上 平)では、訪日外国人数が年々増加しており、日本の医療業界でもインバウンドの患者受入れや医療機関の外国人対応に関係する話題が注目されていることから、日本における医療ツーリズムの動向を把握する目的で、平成28年度の外国人患者受入れ状況について、医療機関を対象にアンケート調査を実施しました。
2017年 医療ツーリズムの概況調査結果(平成28年)
http://www.medical-tourism.or.jp/record/2017_mt_market_overview/
<調査結果サマリー>
医療機関において、平成28年度に診療を行った外国人患者について 、
・「外来」、「入院」、「検診」のそれぞれの外国人比率はそれぞれ、1.76%、0.24%、0.22%であり、「外来」が最も多かった。
・15施設の平均外国人比率は約1%(0.98%)だったが、特に受入れが多い2施設では、約4%(それぞれ 3.99%、3.99%)だった。
・外国人患者の出身国については、中国が最も多かった。
<調査結果>
調査の結果、医療機関での外国人受け入れが多いのは、「外来」患者でした。
「外来」、「入院」、「検診」を含めた外国人受け入れ比率全体では、高い病院では3.99%、平均では約1%と、突出して比率が高い病院は見られず、平均としても高い比率ではありませんでした。
また、国別の受入れ患者数では、全体としては地理的に距離が近い近隣諸国、特に中国からの受入れが多いものの、それぞれの医療機関の特色や所在する地域の特徴も影響しており、インバウンド患者の場合は中国、ロシア、韓国、台湾、シンガポール、オーストラリアなどの地理的に距離が近い国の比率が高く、在日患者の場合は中国、ロシア、英国、米国、インド、スリランカ、ベトナム、ミャンマー、フィリピン、ブラジルなど出身国は広範囲に渡っており、医療機関毎に出身国の偏りが見られました。
■見えてきた課題
インバウンドの医療ツーリズムの動向は、メディカルツーリズム協会に最も問い合わせの多い、医療・旅行・通訳ほか様々な業界の共通の関心事となっています。
今後は、定期的に同じアンケートを実施し、前述の認証医療機関でのアンケート回収率を高めるとともに、認証を受けていない医療機関でも外国人受け入れに積極的な医療機関、外国人受け入れの多い医療機関にアンケート協力を求めてゆき、日本の医療ツーリズム市場全体の動向を把握できるようにしていきます。また、受入れ医療機関との連絡を密にし、日本の医療を求める世界中の患者さんに、日本での医療ツーリズムを広く発信していく情報源としていきます。
<調査概要>
アンケート名:
医療ツーリズムの概況調査
調査期間:2017年6月15日~6月23日
調査方法:調査用紙への記入
調査対象:外国人患者の受入れ体制が整っている、「JCI認証」、「JMIP 外国人患者受入れ認証」、「Japan International Hospital 認証」のいずれかまたは複数取得している医療機関51施設(有効かつ集計可能な15施設の回答について集計)
調査項目:平成28年度における、入院・外来・検診目的別の総患者数および外国人患者数。外国人患者については、国別内訳。
【一般社団法人メディカルツーリズム協会について】
一般社団法人メディカルツーリズム協会は、医療ツーリズムの普及および発展に寄与することを目的とし、2007年から活動しています。
これまで、JCI認定医療機関や外国人患者受入れ医療機関のご案内や、専門家による医療ツーリズムに関するコラム、学会情報など、医療ツーリズムの業界情報を中心に活動してまいりました。
医療ツーリズムに取り組む医療機関や企業様の情報発信支援、会員様同士の情報交換などを予定しております。
一般社団法人メディカルツーリズム協会
http://www.medical-tourism.or.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
一般社団法人メディカルツーリズム協会
担当 :石塚・小林
E-Mail : office@medical-tourism.or.jp
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企業情報
企業名 | 株式会社フォーチュン |
---|---|
代表者名 | 村上 平 |
業種 | ネットサービス |
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