調査報道メディア「ワセダクロニクル」クラウドファンディング達成 「買われた記事~電通が共同通信に成功報酬」の調査報道継続決定

クラウドファンディングプラットフォームのMotionGallery(所在地:東京都港区、代表:大高健志)でクラウドファンディングを実施中の早稲田大学を拠点とする調査報道メディア「ワセダクロニクル」のプロジェクトが、2月20日に目標金額の350万円に達しましたのでお知らせいたします。

▼ワセダクロニクルとは

 

 

2017年2月1日に誕生したワセダクロニクル(WasedaChronicle、編集長:渡辺周)は、早稲田大学ジャーナリズム研究所(所長:花田達朗)を拠点とした非営利の調査報道メディアです。大学を拠点にした調査報道メディアは欧米では先行事例がありますが、日本で初めての試みです。早大ジャーナリズム研究所は、総合研究機構により任用が承認された招聘研究員のジャーナリストやエンジニアらが参加する大学公認のプロジェクト研究所です。ジャーナリストを目指す学生もリサーチャーとして参加し、学生の教育的機能も担っていきます。

http://www.wasedachronicle.org/about/

 

▼クラウドファンディングページhttps://motion-gallery.net/projects/waseda-journalism

 

 

▼調査報道とは

ワセダクロニクルでは調査報道(Investigative Journalism)を、「記者の問題意識やデータの分析に基づいた丹念な調査と取材によって、政治権力などにより隠された重要な事実を暴くこと」と捉えています。調査報道のモデルケースとしては、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)と南ドイツ新聞が共同して取材・発表した「パナマ文書」報道や、映画「スポットライト 世紀のスクープ」の題材となった米ボストン・グローブ紙のカトリック司祭による性的虐待事件報道などが挙げられます。Investigate、つまり隠された事実を「掘る」「探査する」ことです。対局にある概念が「発表報道」です。発表報道は政府などの公的機関や企業・団体の記者発表やプレスリリースに基づき、記事を執筆するスタイルです。

与えられる情報に基づいて記事を書く「発表報道」に比べて、「調査報道」は綿密な取材によってファクトを掘り起こす必要があります。記事を掲載するまでに数年を要することも珍しくなく取材費の負担も大きくなります。

 

■創刊特集「買われた記事~電通が共同通信に成功報酬」を続報したい

10か月以上の取材期間を経て、共同通信が全国紙に配信した記事をめぐってカネが動いていた実態をつかみました。記事が配信されると、電通側から共同通信側に「媒体費」が支払われていました。ネットメディアでよく話題になる「ステマ」が新聞を舞台にして行われていたことになりますが、問題の記事は死亡事例も報告されている医薬品を扱った記事でした。患者やその家族の目線からジャーナリズムのあり方を考えていきます。

ワセダクロニクルは創刊特集「電通グループからの『成功報酬』~買われた記事(1)」で、その端緒を報じました。人の命に関わる医薬品の記事に、金銭が支払われていた実態を明らかにしました。しかし、初報で報じた内容は、氷山の一角にすぎません。取材を進めるほどに、「記事汚染」とも呼ぶべき深刻な事態がありそうです。ワセダクロニクルは取材活動を継続し、この全貌を暴く所存です。しかしながら現在、同プロジェクトはこれまでのご寄付と、メンバーの拠出金で運営されています。取材継続のため、クラウドファンディングにて支援を募りました。

 

■19日間で350万円の支援集まる。支援受付は2017年5月31日まで

本プロジェクトは開始直後から大きな注目を浴び、「東洋経済オンライン」、「THE PAGE」からワセダクロニクル編集長の渡辺周さんへのインタビューも行われました。2月18日には、早稲田大学の近くで、創刊記念シンポジウムが開かれ、「日本で本格的な調査報道ジャーナリズムは成立するのか?」と題したパネルディスカッションがおこなわれ、渡辺編集長も登壇しました。

インタビュー記事を読んで共感された方からも支援が集まり、目標金額の350万円を19日間で達成。集まった資金は、シリーズ継続のための取材費や編集費等に充てられます。1,000万円以上集まると、新たなシリーズの取材の継続が可能になるため、2017年5月31日まで継続して支援を受付けています。

また、2月23日に東洋経済オンライン主催、「ワセダクロニクルが目指す調査報道とは?」というテーマで無料セミナーが開催されます。

詳細:https://motion-gallery.net/projects/waseda-journalism/updates/14528

 

■支援者の声

2月21日13時40分現在、219名の方からの支援が集まっています。支援者は早稲田大学の学生、現役の記者と幅広く、ワセダクロニクルのような取組みを待望し、期待している応援メッセージが多くました。一部抜粋してご紹介します。

・マスメディアにはできなかった”普通の国民のため”の報道、ジャーナリズムを応援しています。がんばってくださいね!

・報道の独立は僕らの命綱です。 立ち上がってくれて本当に感謝です。

・ワセダからこういった動きが出てきたことが卒業生としてたいへんうれしい。「特落ち」なんてクソくらえだ!

・就活の時、調査報道ができる環境がないと感じて別の道に進みましたが、今こうして新しい中身のある行動が始まっていることを知り、熱い気持ちが蘇ります。応援しています。

・真実を追求するジャーナリズム精神を貫いて、よりよい世界と未来を築く基盤になってください。一市民の願いです。応援しています。

・最初の記事に感銘を受けました。簡潔で無駄がない文章・構成で、報道の根幹にかかわるテーマに迫った、極めて質の高い記事だと思います。応援する価値のある仕事だと感じました。続報に期待しています。

 

■ MotionGallery(モーションギャラリー)とは

社会に新しい体験・価値観をもたらす創造的なプロジェクトを実現する国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームです。

「創造的な社会を作り上げる活動全てがアートである」という芸術家ヨーゼフ・ボイスのビジョンを具現化するプラットフォームとして2011年7月にスタートし、累計10億円の資金調達を行ってきました。映画、アート、音楽、ゲーム、出版、そしてまちづくり等のソーシャルグッドな活動など、様々なクリエイティブ活動をスタートさせる新しい形として活用されています。

日本で初めてクラウドファンディングを成功させた映画の事例ともなった、アッバス・キアロスタミのカンヌ国際映画祭ノミネート作品『Like some one in Love』や、日本初の1000万円突破プロジェクトとなった映画『ハーブ&ドロシー』、約4000万円を集めて大きな話題となったフィリップ・スタルクがデザインしたIOT『wistiki』など様々なプロジェクトが誕生しています。

 

会社名:株式会社 MotionGallery

代表取締役社長:大高健志 

創立:2011年7月 URL:https://motion-gallery.net/

住所/〒107-0062東京都港区南青山3-13midoriso.2

TEL:03-5468-7034

 

 

 



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企業情報

企業名 モーションギャラリー
代表者名 大高健志
業種 ネットサービス

コラム

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