【台風襲来】落雷による停電がもたらすRAID・サーバ機のトラブルに注意喚起!トラブル発生時の故障原因とその対処法とは

デジタルデータリカバリー(デジタルデータソリューション株式会社、本社:東京都中央区、代表取締役:熊谷聖司)は、落雷による停電がもたらすRAID/サーバ機のトラブルについて、累積データをもとに考えられる障害の詳細と、その対処法をお伝えいたします。

国内9年連続日本No1のデータ復旧件数(※1)を誇るデジタルデータリカバリー

(デジタルデータソリューション株式会社、代表取締役:熊谷 聖司)。

同社は最先端のデータ復旧技術と設備を保有し、累積ご依頼件数116,289件以上(※2)、RAIDサーバ復旧実績年間1,200件以上、データ復旧率 96.2%(※3)という世界でも有数の高い復旧技術を保有する、データ復旧業界のリーディングカンパニーです。

当社では『1秒でも早く、1つでも多くのデータを最も安全に復旧します』を使命に掲げ、官公庁や上場企業様を中心にデータ復旧を行っています。

 

例年より遅れた台風の襲来により、各地で落雷による停電が相次いでいます。落雷による停電はRAID・サーバ機器にデータトラブルが生じる原因になります。この度は、停電により発生したRAID/サーバ機器のデータトラブルの特徴について、累積データをもとに考えられる障害と、その対処法をお伝えいたします。

 

【停電障害の半数以上はデータ復旧の見込みが高い筐体故障】

1.論理障害 54%

論理障害の中でも、約9割を筐体故障が占めていました。RAID/サーバ機器の筐体にはそれぞれ、高圧電流からHDDの故障を防ぐために電流を逃がすための部品があります。この部品が電流を受け流す際に丸焦げに破損することで、筐体が故障します。また、過電流により筐体で受け止めきれなかった電流が内部のHDDに流れると、内部のHDDの破損も併合して起きます。

 

■筐体故障が論理障害に含まれる理由

筐体故障による影響は、RAIDを構成しているHDDとそうでないHDDでは異なります。RAIDを構成していないHDDであれば、他の障害との合併症がない限り、HDDを筐体から外して機器につなげることでデータを見ることが可能です。一方、RAID機器からデータを復旧するには論理復旧作業が必要です。何故なら、仮想的にRAIDを再構築しなければデータを復旧できないからです。RAID機器の筐体から取り外したHDDは、OS領域の情報からRAIDを構築するためのパリティ情報、データのブロックサイズやディスクの順番など、復旧作業に必要な情報をバイナリデータ上から分析しなければいけません。こうして分析した情報をもとに、仮想的にRAIDを構築し、データを取り出すのです。データ復旧の専門的な知識や技術が必須となりますが、筐体故障以外の障害が起きていなければデータを復旧できる可能性が高く、障害が悪化する前にお持込、ご郵送いただければ当日中にもデータを復旧することが可能な状態です。

 

2.物理障害 36%

筐体内のHDDに流れた過電流は、さらにHDDの基盤や部品への負荷を掛け、物理的な故障を誘引します。RAID機器内のHDDに物理的故障が診られた場合、その障害に合わせて部品交換やファームウェアの書き換えを行うことでデータの読み込みが可能な状態にまで復旧します。HDDの内部は微細な塵が付着するだけでも故障する程に精密な機器であるため、当社では物理復旧作業を行う際には必ずクリーンルームと呼ばれる無菌手術室と同環境下で物理復旧作業を行っています。

また、RAIDを構成するHDDが1台でも故障している場合、他のHDDに関しても、いつ障害が併発/悪化してもおかしくない状態にあります。そのため、故障の有無に関わらず、読み込みが可能なHDDから順に、全てのHDD内のデータをコピーしてクローンを作成し、クローンを用いて仮想的にRAIDを構築して復旧します。一度クローンを作成する理由は、もともとお客様が使用されていたオリジナルのHDDへの負荷や障害悪化を最小限に防ぎ、より安全にデータを復旧するためです。特に、RAID機器に使用されるHDDは、運用環境・使用環境・稼働時間・製造時期がほぼ同じであるため、障害が顕在化していないHDDも壊れたHDDと同様に故障する可能性が高い状態にあります。一見手間とも取れるクローン作成の工程は、安全にデータ復旧を行う上では欠かせません。

 

3.誤操作による障害 10%

上書き、リビルドなどによりデータトラブルが生じる場合が約10%を占めます。割合としては少なく見えますが、上書きされたデータ部分に関して、もともと保存されていたデータを復旧することができなくなるだけでなく、上書きされていない箇所からのデータの復旧作業も難易度が高くなるため侮れません。誤操作により発生する障害のため、いくつかの注意点を念頭に管理すれば防げるものです。10%のうち9割がリビルドによる障害との結果から、リビルドに対しての注意点をお伝えします。

 

■リビルドの危険性

リビルドとは、RAIDを構成するHDDが故障した場合に、正常に動作する他のHDD内のパリティ情報から、故障したHDD内のデータを復元することです。RAID1,10,5はRAIDを構成するHDDのうち1本、RAID6は構成するHDDの2本の故障までは冗長性を保つことが出来ますが、さらに他のHDDが壊れた場合には冗長性を保つことが出来なくなります。そのため、RAIDを構成するHDDのうち故障が発覚した時点で、冗長性を再度有効化するために壊れたHDDを新品のHDDと交換し、リビルドを行う対処法が一般的に知られています。

しかし、RAIDのリビルドはバックアップを取得済みである、もしくは機器内のデータが不要である場合以外においてはデータを失うリスクがあるため注意が必要な行為です。RAID機器はある規則に従って複数台のHDDにまたがってデータを保存します。そして、リビルドはこの規則性に従ってデータを読み込みながら、新しいHDDを含めた全てのHDD内に、0セクタ目からデータを書き換えていきます。この時、データの読み込みと同時に書き換えが進むため、万一リビルド中にHDDに障害が起きると、システムにエラーが起きて途中でリビルドが止まってしまいます。また、新しいHDDを搭載している分、データが保存される箇所にはずれが生じます。こうしてリビルドが実行された部分とリビルドがされていない部分とでデータの規則性が損なわれ、バラバラになってしまいます。

リビルドが実行された領域が、OS領域とデータ領域のうち、OS領域のみであればOSの情報を書き換えることでデータを取り出すことが可能です。しかしデータ領域部分にまで達している場合、リビルドが行われた部分にもともとあったデータは、情報が書き換わってしまっているため、取り出すことができなくなります。ただし、途中でリビルドが止まった場合でリビルドがかかっていないデータ領域からは難易度は高くなるものの、復旧できるデータは残っている可能性があります。

他にも、RAIDレベルを誤って認識してリビルドが実行されることがあります。この場合、本来書き込まなければいけないデータとは全く異なるデータを上書きしてしまうことでデータを復旧することができなくなります。

 

■リビルドが途中で止まってしまう原因

リビルド前には正常だったHDDが、リビルド中に故障することがあります。繰り返しになりますが、RAIDを構成する複数台のHDDは、同時期に製造・購入された物が多く、ほとんどの場合は同環境下で同じ時間だけ稼働しているため、障害が顕在化していないHDDも壊れたHDDと同様に故障する可能性が高い状態にあります。それに気付かずにリビルドを行うと、RAID構成レベルを誤って認識した状態でリビルドがかかる、もしくは途中でリビルドが停止してしまうのです。

 

■意図せぬリビルドに注意

リビルドによりトラブルが発生した機器のうち、お客様側でリビルドなどをした認識のないものが約57%を占めていました。リビルドは意図せずとも自動的に実行される場合があります。特に停電によるトラブル発生時には、筐体が壊れることが多いですが、筐体が故障した状態で機器を立ち上げようとすると、リビルドがされてしまうケースがあります。RAIDが組まれた機器は、ディスクアレイを構成するそれぞれのディスクをディスクメンバーとして認識し、ディスク装置として使用します。しかし、1つでも認識できない、知らないメンバーがいるといったことがおきると自動的にリビルドが開始されることがあります。

他にも、万一壊れたHDDを新しいHDDに交換する際に順序を入れ替えてしまったりすると、ディスクの順序が変わることで、リビルドが自動的に実行されてしまう場合があります。

リビルドが実行された範囲によっては復旧できるデータが残っている場合がございます。実際に当社ではこのようなご相談をいただいて復旧した実績もあるため、まずはご相談頂ければデータ復旧の可能性をお伝えすることが出来ます。

 

■論理復旧にも専門的な知識が必要

論理障害の場合には、データ復旧ソフトでも復旧が可能なものも中にはあるため、試そうとされる方も多いです。しかし、復旧ソフトは数多くあります。その数ある復旧ソフトから、自分の機器に発生した障害に適応するソフトが何かを判断するためには専門的な知識を要します。障害の状況や復旧ソフトによっては、中身の情報が書き変わり、かえって障害が悪化する可能性が高いためお薦めしません。データ復旧ソフトの中には、半強制的にバイナリデータ上を分析しにいってフォルダ構成をみにいくものがありますが、本来書き換えをしないはずのとこで情報を書き換えてしまうことがあるようです。また、データ復旧ソフトをインストールする時点で、そのデータを保存することになるため、RAID内のデータの状況も変わり、思うように復旧できないといったことが起きます。このように、データ復旧ソフト使用後にデータが上書きされ、情報が書き変わってしまうなどして上書き保存されたしまった場合にはデータはどこにも残らないため、その箇所に保存されていたデータの復旧の可能性はゼロに近くなります。

 

停電時にトラブルが発生したら悲観的になる必要はありません。半数以上は、論理的な障害が起きており、データ部分に直接的に障害が発生しているわけではありません。システム部分の情報を書き換えることで、正常にデータを読み出せるように復旧作業をすれば、物理障害に比べて比較的復旧率が高いといえます。実際に、何もいじらずにご相談いただいたものが最もデータの復旧率も高く、ひとつひとつのデータの内容やフォルダ構成もきれいにお戻しが出来ています。

 

障害の状況や機器などによって対処法は異なるため、焦って何か対処しようと試みることはデータを復旧できる可能性を狭めてしまいます。

当社では、リビルドされた機器、物理障害の起きた機器においても高い技術力により復旧に成功した事例が多々あります。必要なデータが見られないトラブルに陥った場合には是非一度お問合せください。何か作業をされた場合にはその詳細も合わせてアドバイザーにお伝えいただけますと、より正確な診断をすることが出来ます。

 

【フリーダイヤル 364日24時間電話可能】

個人のお客様:0120-706-332

法人のお客様:0120-923-117

RAID・サーバ専用ダイヤル:0120-921-055

 

【RAID/サーバ機専用 出張サービスに関する詳細はこちら】

http://www.ino-inc.com/restore/onsite.html

 

デジタルデータリカバリーのトップエンジニアがRAIDトラブル時の対処法や過去の復旧事例を公開しております。ぜひこちらもご活用ください。

【データ復旧のプロ直伝。RAIDトラブル時の対処法】

http://earth0614.seesaa.net/

 

【RAID復旧事例ブログ】

http://ameblo.jp/mercury0614/

 

デジタルデータリカバリーは、皆様のご支持により、データ復旧業界において9年連続でご依頼件数国内1位の実績を残しております。データの重要性がますます高まる昨今、データ復旧サービスは欠かせないものとなって参りました。

今後も技術の向上に邁進し、データ復旧をご利用頂く全てのお客様に御満足頂けるよう成長し続けていくことをお約束いたします。

 

■デジタルデータリカバリーサービスサイト

http://www.ino-inc.com

http://www.ino-inc.com/s 【スマートフォン専用ホームページ】

 

■デジタルデータリカバリーとは

デジタルデータソリューション株式会社が運営するデータ復旧サービスの名称。

2007年~2015年 9年連続復旧実績No.1(第三者調査機関調べ)

平成11年6月14日に設立。

その後、高度な復旧技術とスピード、丁寧な対応で年々業績を伸ばす。

現状で満足することなく、1人でも多くのお客様の、1つでも多くのデータを、

1秒でも早く最も安全に復旧するため、デジタルデータリカバリーは復旧率と復旧スピードにこだわり続けます。

 

■お取引実績につきまして、掲載の許可を頂いたお客様に関しては、コチラに掲載させていただいております。

 

http://ino-inc.com/voice/voice.html

※1 第三者機関調べ

※2 2016年1月時点

※3 データご納品件数/データ復旧ご依頼件数 2016年1月現在 当社調べ

 

 

【本件に関するお問い合せ先】

企業名:デジタルデータソリューション株式会社

サービス名:デジタルデータリカバリー

担当者名:中嶋 真理子

TEL:03-6264-1515

Email:mteam@ino-inc.com



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企業情報

企業名 デジタルデータソリューション株式会社
代表者名 熊谷 聖司
業種 その他サービス

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