イーソルのTRONベースソフトウェアプラットフォームが、AMD製第2世代組込み向けRシリーズAPUをサポート

イーソル株式会社は、TRONアーキテクチャを継承するT-Kernelベースのソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」が、AMDの第2世代組込み向けRシリーズAPU(Accelerated Processor Unit)(開発コード名:Bald Eagle)をサポートしたことを発表します。eT-Kernelプラットフォームの中核で、オープンソースのT-Kernelを拡張・改良したリアルタイムOS「eT-Kernel」は、POSIX仕様に本格的に準拠しているため、μITRON仕様リアルタイムOSおよびLinux双方の豊富なソフトウェア資産やエンジニアリソースを活用した効率的なソフトウェア開発を可能にします。

2015年11月17日

報道関係者各位

 

イーソル株式会社

 

 

AMD製第2世代組込み向けRシリーズAPUを、イーソルのTRONベースソフトウェアプラットフォームがサポート

 

~高精細グラフィック処理や大規模計算を行うハイエンド機器の開発で、μITRON資産の再利用による効率化が容易に~

 

 

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、TRONアーキテクチャを継承するT-Kernelベースのソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」が、AMDの第2世代組込み向けRシリーズAPU(Accelerated Processor Unit)(開発コード名:Bald Eagle)をサポートしたことを本日発表します。eT-Kernelプラットフォームの中核で、オープンソースのT-Kernelを拡張・改良したリアルタイムOS「eT-Kernel」は、POSIX仕様に本格的に準拠しているため、μITRON仕様リアルタイムOSおよびLinux双方の豊富なソフトウェア資産やエンジニアリソースを活用した効率的なソフトウェア開発を可能にします。eT-Kernelは、FA・産業機器、車載機器、人工衛星システムなど、幅広い分野で多数の採用実績を持ち、機能安全規格の第三者認証を取得しています。こうした高いリアルタイム性および信頼性が実証されたeT-Kernelプラットフォームと、PCやサーバ向けx86系CPUのきわめてすぐれた演算処理能力を引き継ぐAMD組込み向けRシリーズAPUの組み合わせは、工業制御・自動化、ゲーム機器やデジタルサイネージ、医用イメージング、通信・ネットワーク分野等、4Kクラスの高画質や高い演算性能が求められるハイエンド機器に最適な組み合わせです。

 

イーソルとAMDは、「組込み総合技術展 Embedded Technology2015(ET2015)」(会期:2015年11月18日(水)~20日(金)、会場:パシフィコ横浜(横浜・みなとみらい))のAMDブース(ブース番号:F-13)にて、AMD第2世代組込み向けRシリーズAPUに対応したeT-Kernelプラットフォームをご紹介します。

 

AMD組込み向けRシリーズAPUは、2または4個のSteamrollerコアを内蔵する2.2GHz~3.6GHzのCPUと、AMD Radeon HD 9000グラフィックスをベースとし、最新のGCN(グラフィックス・コア・ネクスト)アーキテクチャを持つGPUを統合したプロセッサ・ファミリで、5つのモデルがリリースされています。CPUとGPUで共通のメモリ空間を扱えるようにしたヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ(HSA)の採用により、GPUを従来の画像処理以外の計算処理に使用できるようになり、優れたシステムパフォーマンスや双方向型のマルチメディア機能、バッテリ寿命を実現しています。UHD(超高精細)品質のマルチメディア機能と、高度な並列処理が必要な組込みアプリケーションをターゲットにしています。

 

eT-Kernelプラットフォームは、μITRONのアーキテクチャと性能を引き継ぐリアルタイムOS「eT-Kernel」をコアに、開発環境「eBinder」、ネットワークプロトコルスタック、ファイルシステム、USBホスト/デバイススタック、グラフィックスを含む各種ミドルウェア、およびプロフェッショナルサービスが統合されています。eT-Kernelは、μITRONに似た構成を持つコンパクトでリアルタイム性の高いリアルタイムOS、Linuxとの高い互換性を持つPOSIX仕様準拠リアルタイムOSを含む、3つのスケーラブルなプロファイルで構成されており、ローエンドからハイエンドまで、アプリケーションの規模と機能に合わせて最適なものを選択できます。すべてのプロファイルの核となる「eT-Kernel/Compact」は、機能安全規格IEC 61508(産業機器)およびISO 26262(自動車)ともに最高の安全度水準(SIL 4, ASIL D)の第三者認証を取得しています。現在、AMD第2世代組込み向けRシリーズAPUの環境でVA(Video Acceleration)APIをサンプル実装し、eT-Kernelの特長である優れた低レイテンシ性能、リアルタイム性能を実感できるようなデモ構築を進めています。

 

イーソルは、AMDの組込み市場向けの主要なパートナーとして、1975年の創立以来40年間積み上げてきた、組込みソフトウェア開発の豊富な実績と経験を活かし、第2世代組込み向けRシリーズAPU向けのソフトウェア開発者を強力に支援していきます。また、今後イーソルは、eT-Kernelの次世代のマルチ・メニーコア向けリアルタイムOSとしてラインアップする「eMCOS」(特許第5734941号取得)を活用した、AMDのHSAの利点を最大限に引き出す高度な並列処理のソリューションの展開を予定しています。

 

 

日本AMD株式会社 エンタープライズ・ソリューション営業本部長 林田 裕 様 のコメント

「産業・工業分野、車載分野など高度な信頼性が求められる分野で実績豊富なeT-Kernelプラットフォームによる、第2世代組込み向けRシリーズAPUのサポートを歓迎します。特に、日本やアジア市場においては、豊富なμITRON資産の活用が、効率的な開発の成否を左右します。RシリーズAPUを利用するソフトウェア開発者に向けた、イーソルの高度なOS技術と定評あるプロフェッショナルサービスに期待しています。」

 

イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長 上倉 洋明 のコメント

「高精細化の流れは、車載やコンシューマ向け機器だけではなく、産業・工業分野や、医療分野をはじめとする各方面に展開されていくことが予想されます。x86アーキテクチャベースのCPUとGPUが統合された高性能なAMD第2世代組込み向けRシリーズAPUは、こうしたアプリケーションの主要な選択肢の一つです。このたび実現したAMD APU 向けeT-Kernelプラットフォームの提供を通じ、イーソルは、信頼性とリアルタイム性に優れた組込みソフトウェア開発をバックアップしていきます。」

 

 

<補足資料>

▽ eT-Kernel Platform詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ecros.html

▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

 

*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です



企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

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