『グローバル展開に拍車をかけるClassting、９月アメリカサービス開始へ』

教育

Classting Japan Inc. は小学校勤務経験のある起業家DAVE Cho氏が2012年3月に開始したパソコン、スマートフォン向けの教育サービス。すでに60か国の学校・教育機関で利用されているプライベート教育SNSである。その現場の要望を受け取り、2015年グローバル展開に向け、日本・アメリカ・中国など海外法人を次々と設立した。日本展開スタートは今年４月で、８月には慶應藤沢イノベーションに拠点を移して本格的なサービス市場規模の拡大に拍車をかけているという。また９月には米国サービス開始を目前とし、グローバル企業に向けて一歩を踏み出した。

・クラスをつなぐClassting

Classtingは先生・生徒・保護者、教育の主体が集まったコミュニケーション空間を提供する教育用SNSである。主な機能としては迅速かつ簡単に送られる学級通信（連絡帳)、より良い学習のための学習資料添付、大切な思い出を残すアルバム機能があり、クラスメンバー（参加者）に楽しい学習経験をサポートするのを目標としている。もちろん、無料登録を行うことで誰でも利用が可能。

他SNSと最も差別化されているのは教育領域にある広告のないプライベートSNSであることだ。先生がクラス管理者となり、生徒や保護者の方を招待する仕組みはクラスのみの安全な空間作りにつながる。一方、サービス方針上、最低限の情報で会員登録が可能な点、閉鎖されたSNSというところは先生のプライバシーもきちんと守れる。

・世界から注目されるClassting

2014年、米国国立教育評価研究所であるUCLA CRESSTの共同所長のEva BakerとLi CaiはClasstingの教育的効果と可能性を高く評価し産学共同研究のためのMOUを締結した。放課後の学生の学習時間を増やしたい、また学生の参加率を高めたいのがClassting導入の理由であると表明した。それに従い、Classtingは１年間かけてアメリカ教育に適合するサービスを目指し開発を行い、2015年9月新学期にサービスをローンチする予定である。

・本格的なグローバル展開

Classtingの日本法人は2015年８月、慶應藤沢イノベーションビレッジに拠点を移し、本格的な日本展開に拍車をかけた。また、９月からはアメリカ・中国にもサービスが開始され、グローバルサービスとしてのローカルライズ対応に向けサービス環境を整え、サービス改善を行った。