富士通の2D/3D HMIオーサリングツール「CGI Studio」がT-Kernel拡張版リアルタイムOS「eT-Kernel」をサポート

イーソル株式会社は、μITRONの次世代OSであるT-Kernelを拡張・改良したリアルタイムOS「eT-Kernel」に、Fujitsu Semiconductor Embedded Solutions Austria製3D対応HMI開発ツール「CGI Studio」が対応したことを発表します。

2013年5月7日
報道関係者各位

イーソル株式会社


富士通の2D/3D HMIオーサリングツール「CGI Studio」がT-Kernel拡張版リアルタイムOS「eT-Kernel」をサポート

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、μITRONの次世代OSであるT-Kernelを拡張・改良したイーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」に、Fujitsu Semiconductor Embedded Solutions Austria(以下FEAT)製3D対応HMI開発ツール「CGI Studio」が対応したことを発表します。この対応により、eT-Kernelユーザは、多数の車載情報機器で採用実績のあるCGI Studioを利用し、車載情報機器をはじめとする組込み機器で、洗練された2Dおよび3DのGUIを実装できるようになります。

2013年5月8日(水)~10日(金)、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第16回組込みシステム開発技術展(ESEC)」のイーソルブース(ブースNo.西5-14)にて、本製品のデモ展示を行います。

CGI Studioは、組込みシステム向けの2Dおよび3Dのグラフィックスコンテンツを開発するための豊富なツール群を提供します。2Dおよび3Dのコンポジションとオーサリング、パフォーマンス計測と評価、ステートマシンとの結合とテスト、ASIL基準に準じた機能安全対応などを行えるツール群と、2D/3Dレンダリングエンジンが含まれます。パソコンやタブレット端末とは異なる、組込み機器特有のハードウェアリソースやコストに関する厳しい制約下でも、高いパフォーマンスを出せるよう設計されています。デザイナが汎用ツールで作成したコンテンツを利用して、エンジニアがホスト環境でグラフィックスプログラムを開発・検証し、さらに実際のターゲットシステムで実装・チューニングするまで、一連のGUI開発フローをカバーしています。OpenGL ES2.0をサポートしているため、光の反射や陰影表現、ワーピングやモーフィングなど、高品位なグラフィックス表現が可能です。初めてGUI開発に取り組むデザイナやエンジニアにも使いやすい設計の工夫がされています。欧州を中心とする世界各国で、クラスタや車載インフォテイメント(IVI)システムで多数の実績があります。

eT-Kernelは、μITRONのアーキテクチャと優れた性能を継承し、T-Engineフォーラムからオープンソースで提供されるリアルタイムOS T-Kernelをベースにイーソルが独自に拡張と改良を実施したリアルタイムOSです。eT-Kernelの優れたリアルタイム性と高い信頼性により、カーナビやFA・産業、航空宇宙、コンシューマなど各分野で多数の採用実績が多数あります。eT-Kernelには、Linuxと高い互換性を持つPOSIX仕様準拠リアルタイムOS「eT-Kernel/POSIX」を含む、システム規模と用途にあわせて選択できるスケーラブルな3つのプロファイルで構成されています。これにより、将来的にシリーズ製品や後継製品を開発する場合にも、ソフトウェア資産を共通化した効率的な開発ができます。

eT-Kernelは、開発ツール、各種ミドルウェア、およびプロフェッショナルサービスと統合し、ソフトウェアプラットフォーム「eT-Kernel Platform」として提供されます。eT-Kernelプラットフォーム上で利用できるGUIミドルウェアとして、C++ GUI開発フレームワーク「Qt」などがありますが、今回CGI Studioが対応したことにより、選択肢の幅が広がりました。CGI StudioおよびeT-Kernelプラットフォームは、富士通セミコンダクター社のARM(R)コアベースの自動車用グラフィックス・ディスプレイ・コントローラ(GDC)MB86R10シリーズで利用できます。


Fujitsu Semiconductor Embedded Solutions Austria Head of Business Development, Reinhard Fuericht 様 のコメント

「高い技術力と豊富な経験を持つイーソルとの協業は、CGI Studioのユーザに多くのメリットをもたらすと確信しています。スマートフォンやタブレット端末のGUIに慣れた消費者は、さまざまな組込みシステムに対しても、反応が早く、洗練されたインタラクティブなGUIを求める傾向が強くなっています。eT-Kernelは、それを実現できる優れたリアルタイム性と信頼性を備えたリアルタイムOSです。イーソルと一緒に、さまざまな組込みシステムにおける2Dおよび3Dベースの洗練されたGUI開発を支援していきます。」


イーソル株式会社 執行役員 エンベデッドプロダクツ事業部長
上倉 洋明 のコメント

「今回のFEAT社との協業により、ヨーロッパの高級車にも採用されているCGI StudioをeT-Kernelユーザに提供できるようになりました。組込み特有の厳しいコストやハードウェアリソースの制約が考慮されたCGI Studioにより、車載機器だけでなく、あらゆる組込みシステムで、革新的なデザインのGUIを実装できます。イーソルは独自のリアルタイムOS技術と組込みソフト開発のノウハウを生かして、FEATと共に、GUIを含む組込みソフトウェア開発をサポートしていきます。」


<補足資料>
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectはイーソル株式会社の登録商標です。* eT-Kernel、PrUSBはイーソル株式会社の商標です。*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

コラム

    イーソル株式会社の
    関連プレスリリース

    イーソル株式会社の
    関連プレスリリースをもっと見る

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域