『蛇と罰』発売のお知らせ

報道関係者各位

『蛇と罰』発売のお知らせ

　教育的指導の名の下で行われたイジメにより、クラスメートを死なせてしまった真依、多恵、安代。追い詰められた3人は、実に奇抜な死体隠ぺいを実行に移して罪を逃れようとするも、おぞましい報復劇が幕を開ける……忘れ得ぬ恐怖を焼き付けるダークノベル、解禁へ………

　一一（イチカズ）によるホラー小説『蛇と罰』が、1月30日ブイツーソリューションより発行、星雲社より発売される。
　近年、テレビや新聞で目にしない日が無いほどにいじめの話題は世にあふれている。時にそれはエスカレートし、人命が失われることも少なくない。
　本作は、そんなリアルな問題であるいじめと、それにより生じた一人の少女の死、そしてそこから始まる恐怖の復讐劇を描いたダークノベルとなっている。

　女子生徒達が一人の少女に下す陰湿にして凄惨ないじめの描写は斬新であり、思わず自分の傍に「蛇」が存在するかのようなおぞましさを感じる。そしてその行為の果てにクラスメートを死に追いやったとしても、何食わぬ顔でその死を隠蔽し、偽りの証言をするなど、己の保身のみに奔走する少女達の姿にも同様の嫌悪感を覚える。それだけに、そこから始まる恐ろしい復讐劇には、恐怖と同時にある種のカタルシスを感じ、不謹慎ながらも痛快さを覚え、読む者へ不思議な読後感を与えるであろう。
　現実で起こりうるいじめと、現実では起こりえない復讐劇。その中心に「蛇」という象徴的なモチーフを置き、虚構と現実を危ういバランスの上に共存させる手法や、「いじめ」に及ぶ女子高生の表の姿を等身大に描き、加害者たる少女にも感情移入を促すなどの構成は巧みである。荒削りな文体からはまだまだ発展途上な感を受けるが、より洗練されるであろう2作目以後が楽しみな逸材と言える。

2013年1月30日初版第一刷発行　　定価735円（税込）　ISBN978-4-434-17383-7
発行所 ブイツーソリューション
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発売元　星雲社
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