フリースケールとイーソル、車載向けVybridデバイス用ソフトウェア・ソリューションの提供で協業
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社とイーソル株式会社は、フリースケールの車載向け「Vybrid」デバイス用のソフトウェア・ソリューションの提供で協業することを発表します。
2012年10月18日
報道関係者各位
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
イーソル株式会社
フリースケールとイーソル、車載向けVybridデバイス用ソフトウェア・ソリューションの提供で協業
~車載情報系アプリと制御系アプリの連携を実現するソフトウェア・プラットフォームを開発~
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下フリースケール)とイーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田 勉、以下イーソル)は、フリースケールの車載向け「Vybrid」デバイス用のソフトウェア・ソリューションの提供で協業することを発表します。非対称のデュアルコアを搭載したVybridデバイスは、リアルタイム・アプリケーションとマルチメディア・アプリケーションを同時にワンチップで実行できます。このたびイーソルが開発した車載Vybridデバイス用のソフトウェア・プラットフォームを利用することで、電子制御ユニット(ECU)と通信を行うAUTOSAR対応リアルタイム・アプリケーションと、ITRON資産を再利用した情報系アプリケーションを効率的に開発できます。さらに、両アプリケーションを連携させる仕組みを提供します。ECUの車両情報を用いたドライブ支援や、スマートフォンや車内機器との連携など、高度で多彩な機能とサービスをもつ、メータ・クラスタやオーディオ、カー・ラジオ、カーナビ、リアビューカメラなどのドライバ・インフォメーション・システムに最適です。
2012年10月22日(月)、23日(火)、ザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区)で開催される「Freescale Technology Forum Japan 2012(FTF Japan 2012)」のイーソルブース(ブース# AT-14)にて、本ソフトウェア・ソリューションの参考展示を行います。
フリースケールの車載向けVybridコントローラ・ソリューションは、長年にわたりマイクロコントローラ開発とマルチコア設計をリードしてきたフリースケールの技術をベースとし、非対称型マルチプロセッシング・アーキテクチャ・プラットフォームを確立しています。Vybridプラットフォームは、ARM(R) Cortex-A/Cortex-Mコアを統合し、車載アプリケーションの複雑性とコストを抑えつつ、システム・セキュリティを高めます。このVybridコントローラ・ソリューションは、i.MX(アイドット・エムエックス)アプリケーション・プロセッサとともに、ARMアーキテクチャをベースとするスケーラブルなソリューション・ポートフォリオを形成します。このVybridは主流車種において、カー・ラジオ、エントリレベルのインフォテイメント・システム、再設定可能なグラフィック・メータ・クラスタなどに最適で、製品化を容易にするリファレンス・ソフトウェアも合わせて提供されます。
今回、ARM Cortex-M4コアに、AUTOSARメソドロジ支援ツール「eSOL ECUSAR」のAUTOSARベーシック・ソフトウェア(BSW)を移植し、CAN通信でECUから車両情報などを取得するサンプルアプリを試作しました。今後市場のニーズに合わせて、AUTOSAR BSWの自動生成もできるeSOL ECUSARをVybridデバイスに本格的に対応させ、商品化することを検討しています。一方、ARM Cortex-A5コア上のマルチメディア・アプリケーション向けには、TRONアーキテクチャを引き継ぐイーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」をコアとし、各種ミドルウェア、開発ツールを統合したT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」を提供します。eCROSは、カーナビやカーオーディオ、ドライブレコーダー、車両周辺モニターなど、多くの車載情報システムに採用された実績があり、カーナビとスマートフォンの連携技術「MirrorLink」の動作実績もあります。さらにARM Cortex-A5コアとARM Cortex-CM4コア間で通信できる仕組みを用意しているため、双方のアプリケーションで取得した車両情報などを共有できます。(図1)今後は洗練されたグラフィックス機能など、ドライバ・インフォメーション・システムに必要な機能を追加し、さらにVybrid向けソフトウェア・プラットフォームを進化させていきます。
ソフトウェア・プラットフォームの提供に加え、AUTOSARや機能安全を含む、車両情報系、制御系両方の豊富な実績と経験ベースとするイーソルのプロフェッショナルサービスも合わせて提供します。これにより、フリースケールとイーソルは、Vybridベースの車載ソフトウェア開発者を強力に支援していきます。
▽Freescale Technology Forum Japan 2012:http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン オートモティーブ&インダストリアル・ソリューション・グループ プロダクト・マーケティング本部 部長 武藤 功二のコメント
「イーソルは、Vybrid 製品のエコシステムにおいて、戦略的に重要なパートナーです。ARM(R) Cortex-A/Cortex-Mコアを搭載するフリースケールのVybridにおいて、非対称型マルチプロセッシング・アーキテクチャのM4コアの上でAUTOSARを実装する事によって、イーソルは車メーカの車載ネットワーク内の標準化のニーズに対応できると期待しています。さらに、Cortex-A5とCortex-M4コアを連携させる仕組みによって車載市場の開発者の情報系アプリと制御系アプリの連携への要求に答え、Vybrid製品の特徴を最大限に発揮できると思います。」
イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント
「最近の車載情報システムは、ナビゲーションなどの情報提供や音楽や動画再生などのエンターテインメント機能にとどまらず、制御系システムとより一層緊密に連携していくことが求められています。イーソルは、車載情報系システムおよび制御系システムのソフトウェア開発支援で多数の実績があり、両方に精通している数少ない企業であると自負しています。高い信頼性が要求される車載システム向けのソフトウェアベンダとして、機能安全への取り組みも行っています。フリースケールと協調し、Vybrid向けにリアルタイムOSを中心とするソフトウェア・プラットフォーム製品と、プロフェッショナルサービスを組み合わせてご提供することにより、車載システム開発現場の多様なニーズに柔軟にお応えします。」
<補足資料>
▽ eCROS詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ecros.html
▽ eT-Kernel詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel.html
▽ フリースケール・セミコンダクタ ホームページ:http://www.freescale.com/(英語)、http://www.freescale.co.jp/(日本語)
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectはイーソル株式会社の登録商標です。
*eCROS、eT-Kernel、PrCONNECT、PrFILE、PrUSB、PrMTPはイーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
報道関係者各位
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
イーソル株式会社
フリースケールとイーソル、車載向けVybridデバイス用ソフトウェア・ソリューションの提供で協業
~車載情報系アプリと制御系アプリの連携を実現するソフトウェア・プラットフォームを開発~
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下フリースケール)とイーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田 勉、以下イーソル)は、フリースケールの車載向け「Vybrid」デバイス用のソフトウェア・ソリューションの提供で協業することを発表します。非対称のデュアルコアを搭載したVybridデバイスは、リアルタイム・アプリケーションとマルチメディア・アプリケーションを同時にワンチップで実行できます。このたびイーソルが開発した車載Vybridデバイス用のソフトウェア・プラットフォームを利用することで、電子制御ユニット(ECU)と通信を行うAUTOSAR対応リアルタイム・アプリケーションと、ITRON資産を再利用した情報系アプリケーションを効率的に開発できます。さらに、両アプリケーションを連携させる仕組みを提供します。ECUの車両情報を用いたドライブ支援や、スマートフォンや車内機器との連携など、高度で多彩な機能とサービスをもつ、メータ・クラスタやオーディオ、カー・ラジオ、カーナビ、リアビューカメラなどのドライバ・インフォメーション・システムに最適です。
2012年10月22日(月)、23日(火)、ザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区)で開催される「Freescale Technology Forum Japan 2012(FTF Japan 2012)」のイーソルブース(ブース# AT-14)にて、本ソフトウェア・ソリューションの参考展示を行います。
フリースケールの車載向けVybridコントローラ・ソリューションは、長年にわたりマイクロコントローラ開発とマルチコア設計をリードしてきたフリースケールの技術をベースとし、非対称型マルチプロセッシング・アーキテクチャ・プラットフォームを確立しています。Vybridプラットフォームは、ARM(R) Cortex-A/Cortex-Mコアを統合し、車載アプリケーションの複雑性とコストを抑えつつ、システム・セキュリティを高めます。このVybridコントローラ・ソリューションは、i.MX(アイドット・エムエックス)アプリケーション・プロセッサとともに、ARMアーキテクチャをベースとするスケーラブルなソリューション・ポートフォリオを形成します。このVybridは主流車種において、カー・ラジオ、エントリレベルのインフォテイメント・システム、再設定可能なグラフィック・メータ・クラスタなどに最適で、製品化を容易にするリファレンス・ソフトウェアも合わせて提供されます。
今回、ARM Cortex-M4コアに、AUTOSARメソドロジ支援ツール「eSOL ECUSAR」のAUTOSARベーシック・ソフトウェア(BSW)を移植し、CAN通信でECUから車両情報などを取得するサンプルアプリを試作しました。今後市場のニーズに合わせて、AUTOSAR BSWの自動生成もできるeSOL ECUSARをVybridデバイスに本格的に対応させ、商品化することを検討しています。一方、ARM Cortex-A5コア上のマルチメディア・アプリケーション向けには、TRONアーキテクチャを引き継ぐイーソルのリアルタイムOS「eT-Kernel」をコアとし、各種ミドルウェア、開発ツールを統合したT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」を提供します。eCROSは、カーナビやカーオーディオ、ドライブレコーダー、車両周辺モニターなど、多くの車載情報システムに採用された実績があり、カーナビとスマートフォンの連携技術「MirrorLink」の動作実績もあります。さらにARM Cortex-A5コアとARM Cortex-CM4コア間で通信できる仕組みを用意しているため、双方のアプリケーションで取得した車両情報などを共有できます。(図1)今後は洗練されたグラフィックス機能など、ドライバ・インフォメーション・システムに必要な機能を追加し、さらにVybrid向けソフトウェア・プラットフォームを進化させていきます。
ソフトウェア・プラットフォームの提供に加え、AUTOSARや機能安全を含む、車両情報系、制御系両方の豊富な実績と経験ベースとするイーソルのプロフェッショナルサービスも合わせて提供します。これにより、フリースケールとイーソルは、Vybridベースの車載ソフトウェア開発者を強力に支援していきます。
▽Freescale Technology Forum Japan 2012:http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン オートモティーブ&インダストリアル・ソリューション・グループ プロダクト・マーケティング本部 部長 武藤 功二のコメント
「イーソルは、Vybrid 製品のエコシステムにおいて、戦略的に重要なパートナーです。ARM(R) Cortex-A/Cortex-Mコアを搭載するフリースケールのVybridにおいて、非対称型マルチプロセッシング・アーキテクチャのM4コアの上でAUTOSARを実装する事によって、イーソルは車メーカの車載ネットワーク内の標準化のニーズに対応できると期待しています。さらに、Cortex-A5とCortex-M4コアを連携させる仕組みによって車載市場の開発者の情報系アプリと制御系アプリの連携への要求に答え、Vybrid製品の特徴を最大限に発揮できると思います。」
イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長 上山 伸幸 のコメント
「最近の車載情報システムは、ナビゲーションなどの情報提供や音楽や動画再生などのエンターテインメント機能にとどまらず、制御系システムとより一層緊密に連携していくことが求められています。イーソルは、車載情報系システムおよび制御系システムのソフトウェア開発支援で多数の実績があり、両方に精通している数少ない企業であると自負しています。高い信頼性が要求される車載システム向けのソフトウェアベンダとして、機能安全への取り組みも行っています。フリースケールと協調し、Vybrid向けにリアルタイムOSを中心とするソフトウェア・プラットフォーム製品と、プロフェッショナルサービスを組み合わせてご提供することにより、車載システム開発現場の多様なニーズに柔軟にお応えします。」
<補足資料>
▽ eCROS詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ecros.html
▽ eT-Kernel詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel.html
▽ フリースケール・セミコンダクタ ホームページ:http://www.freescale.com/(英語)、http://www.freescale.co.jp/(日本語)
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、PictDirectはイーソル株式会社の登録商標です。
*eCROS、eT-Kernel、PrCONNECT、PrFILE、PrUSB、PrMTPはイーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
企業情報
| 企業名 | イーソル株式会社 |
|---|---|
| 代表者名 | 権藤 正樹 |
| 業種 | コンピュータ・通信機器 |
コラム
イーソル株式会社の
関連プレスリリース
-
任天堂のゲーム機「Nintendo Switch 2」のデータ管理ソフトウェアにeSOLの「PrFILE®2 exFAT」が採用
2025年11月27日 16時 Cユーザー投稿
-
「eMCOS® POSIX」が自動車向け機能安全規格 ISO 26262 に準拠したASIL Dの認証を取得
2025年9月9日 16時 Cユーザー投稿
-
eSOLがNEDO公募「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」の委託先に採択
2025年8月8日 14時
-
eSOLとRISC-V デザインセンター(RVDC)がRISC-Vの活用・普及で連携
2025年8月5日 16時
イーソル株式会社の
関連プレスリリースをもっと見る









