東証第1部上場企業の2012年年末賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査

民間調査機関の(財)労務行政研究所では、東証第1部上場企業212社を対象に2012年年末賞与(ボーナス)の妥結水準を調査した。これによると、全産業平均で69万4581円、同一企業で見た昨年末の妥結実績(70万2055円)と比較すると、金額で7474円、対前年同期比で1.1%の減少となった。

民間調査機関の(財)労務行政研究所(理事長:矢田敏雄 東京都港区東麻布1-4-2)では、東証第1部上場企業212社を対象に、「夏冬型」の年間協定ですでに決定している、2012年年末賞与・一時金の妥結水準を調査・集計した(2012年9月12日現在)。

 調査結果によると、まず金額は、上記212社の全産業平均(単純平均)で69万4581円、同一企業で見た昨年末の妥結実績(70万2055円)と比較すると、金額で7474円、対前年同期比で1.1%減と、2009年以来3年ぶりにマイナスとなった。

 この数値は、あくまでも今秋交渉分を控えた現時点のものではあるが、ここ2~3年の推移を見ると、リーマンショックに端を発する景気後退に伴い、輸出主導型産業の低迷や個人消費の冷え込みが直撃した09年の対前年同期比13.1%減(下げ幅は調査を開始した1970年以来最低を記録)を底に、10年に同0.4%増、11年は同7.4%増と順調に回復をみせてきたものの、12年は微減ながらマイナスに転じる形となった。

 産業別の妥結水準を見ると、製造業(173社)の支給水準は70万5724円で、対前年同期比は1.3%減と小幅の減少となった一方、非製造業(39社)については64万5154円、同0.1%増とプラスを維持している。

 また、支給月数の平均としては、集計社数218社の平均で2.28カ月、同一企業で比較した場合、前年同期(2.31カ月)を0.03カ月下回った。

 支給月数の分布状況を見ると、「2.5カ月台」が15.6%と最も多く、これに「2.0カ月台」が11.5%で続いている。

■ 調査・集計要領

(1)集計対象・集計社数:対象は、東証第1部上場企業(10月1日現在で1688社)のうち、原則として労働組合が主要な単産に加盟している企業。持ち株会社が東証第1部上場企業の場合、その主要子会社は集計対象とした。このうち、2012年春季交渉時、もしくは同年夏季交渉時に、“夏冬型”間協定により、すでに2012年年末賞与・一時金を決定している企業(組合)で、当研究所が結果を把握し得た212社(月数集計は218社)を集計

(2)集計対象範囲と集計方法:集計対象範囲は原則、組合員1人当たり平均(一部の年齢ポイント、標準労働者、全従業員平均による妥結額も集計に含む)。集計に当たっては、各社の1人当たり平均を単純に足し上げ、集計社数で除した(単純平均)

(3)集計時点:2012年9月12日(調査時期:2012年3月14日~9月12日)

⇒詳細は添付資料(PDFファイル)をご参照ください。

●本調査結果の詳細は、当研究所編集の『労政時報』第 3831号(12.10.12)にて紹介いたします。

○財団法人 労務行政研究所の概要
 ◆設立:1930年7月
 ◆理事長:矢田敏雄
 ◆事業内容:1)人事労務の専門情報誌『労政時報』をはじめとした定期刊行物の編集
        2)人事・労務管理に関する調査研究
        3)労働関係実務図書の編集
        4)コンサルティング,セミナー・研究会等の開催
 ◆住所:〒106-0044 東京都港区東麻布1−4−2

企業情報

企業名 一般財団法人労務行政研究所
代表者名 猪股 宏
業種 新聞・出版・放送

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