カナダ・オンタリオ州政府、Ring of Fire鉱床地帯のクロム鉄鉱の採掘を支援 クリフス・ナチュラル・リソーシズ、州北部に33億カナダドルを投資

オンタリオ州では、このたび、クリフス・ナチュラル・リソーシズ(本社:米オハイオ州クリーブランド)が、オンタリオ州北部の鉱床地帯リング・オブ・ファイア(Ring of Fire)に33億カナダドル(約2,640億円)を投じて、クロム鉄鋼採掘場、輸送回廊および選鉱施設を建設すると発表しました。

オンタリオ州では、このたび、クリフス・ナチュラル・リソーシズ(Cliffs Natural Resources Inc.、本社:米オハイオ州クリーブランド)※1が、オンタリオ州北部の鉱床地帯リング・オブ・ファイア(Ring of Fire)に33億カナダドル(約2,640億円)を投じて、クロム鉄鋼採掘場、輸送回廊および選鉱施設を建設すると発表しました。同地域への投資により、数千もの雇用が創出されるとともに新たなインフラが整備され、北部の次世代の繁栄につながることが予想されています。

Ring of Fireは同州で最も重要な鉱床地帯の一つで、北米でこれまでに発見されたなかで最大規模のクロム鉄鉱床を擁します。オンタリオ州サンダーベイから北東に540km離れたこの地域で見つかったクロム鉄鉱は、ステンレス鋼の製造に主要な原料として用いられています。

さらに、同社は、同州サドベリー近郊のカプレオールに投資額18億カナダドル(約1,440億円)規模の、クロム鉄鉱の選鉱施設を建設する予定であることも発表しました。また、Ring of Fireから州北西部を抜けて南下する、一年を通して通行可能な道路の新規建設についても検討を始めています。

カナダ連邦政府とオンタリオ州政府は、選鉱施設、輸送回廊と採掘場の建設予定区域の環境アセスメントを実施しています。これは同州の鉱業部門への投資が拡大していることを示す好例です。同州の鉱物探査関連の投資は昨年初めて10億カナダドル(約800億円)を超えました。2011年の鉱業部門による新規設備投資は30億カナダドル(約2,400億円)を超え、経済活動の原動力となっています。

オンタリオ州政府経済開発革新省ブラッド・デュグイッド(Brad Duguid)大臣は、
「オンタリオ州にとってすばらしいニュースです。当州が鉱業投資において世界をリードする立場であることを再確認するものです」と述べています。

Cliffs Natural Resources社のグローバル・フェロアロイ担当上級副社長、ビル・ボーア(Bill Boor)氏は、
「Ring of Fireの鉱山開発とオンタリオ州サンドベリー近郊の選鉱施設の建設計画に着手することができ、光栄です。これらのマイルストーンを達成することで、鉱山の開業、生産開始に近付き、世界のステンレス鋼の需要に対応することができます」と述べています。


■Ring of Fireについて
州都トロントの約1,000km北西に位置。Ring of Fireは、ニッケル、銅、白金の重要な生産地となる可能性があります。世界でも一流の鉱区である同州のティミンズ、サドベリー、カークランドレイクやレッドレイクといった歴史ある鉱区にも匹敵します。

■オンタリオ州の資本投資について
2011年にオンタリオ州では、鉱業に35億カナダドル(約2,800億円)の資本投資が行われ、カナダ国内で首位に立ちました。さらに、2012年には38億カナダドル(約3,040億円)に増加すると予測されています。

■鉱物探査について
オンタリオ州の鉱物探査費は、過去最高の10億カナダドル(約800億円)でカナダ全体の26%でした。2011年の探査費はRing of Fireのみで5,000万カナダドル(約40億円)を超えました。この金額は2012年にはさらに増加し8,000万カナダドル(約64億円)を超えると予測されています。また、現在同州では、初期の試掘から詳細な探査にいたる600を超える鉱業探査事業が進行中です。

■鉱業生産について
オンタリオ州の非燃料鉱物の生産量はカナダ最大となっており、同州における鉱物の年間生産額は2011年に107億カナダドル(約8,560億円)でした。同州はニッケル、銅、金、白金族金属、コバルト、岩塩、石灰、セメント、石材や砂礫の生産で国内首位です。過去10年に、同州で新たに開業した鉱山の数はカナダ国内で最多です。現在、38の鉱山が操業中で、今後10年間でさらに8つの鉱山が開業する予定です。
また、オンタリオ州で採掘された金属の約60%が州内で選鉱されており、カナダの他の4つの州、米国とオーストラリアで採掘された鉱物の選鉱も行われています。約27,000人のオンタリオ州民がすでに金属鉱業で直接雇用されており、50,000人が選鉱関連業務に従事しています。

※1 Cliffs Natural Resources社について
同社は、鉱山・天然資源の採掘を行う世界的な企業です。S&P500株価指数(S&P 500 Index)の構成企業で、世界の主要な鉄鉱石生産業者であるとともに高・低揮発分炭の生産企業としても大きな影響力をもつ企業です。同社は世界最大かつ最も成長の早い鉄鋼市場に重点を置いた事業を通じて、鉱業界で継続的に規模の拡大と多角化を進める戦略をとっています。
ウェブサイト: http://www.cliffsnaturalresources.com/EN/Pages/default.aspx

為替レートは1カナダドル=80円で計算。 
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの38%、人口の39%、カナダの輸出品の39%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、北米でトップ10の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノンなどの主要企業が現地法人を置いています。日本はオンタリオ州の5番目の貿易相手国となっており、また、当州への海外資本投資額のうち、日本からの投資額が約9%を占めます。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額は10億6,000万カナダドル、同輸出額は、91億6,000万カナダドルとなっています。

詳細は、「インベスト・イン・オンタリオ」日本語サイトhttp://www.investinontario.com/Japan
「Ontario Exports」http://www.ontarioexports.com をご覧ください。

オンタリオ州政府サイト: http://www.gov.on.ca/

オンタリオ州政府経済開発革新省(Ministry of Economic Development and Innovation)サイト:
http://www.InvestinOntario.com

■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済開発革新省(Ministry of Economic Development and Innovation)によって、開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。
URL:
http://www.sse.gov.on.ca/medt/investinontario/jp/Pages/ontario_and_japan.aspx

プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発革新省 日本広報窓口
株式会社トークス  森田、中村、工藤
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174 
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp
東京都千代田区九段南4-8-8 日本YWCA会館5F

企業情報

企業名 株式会社トークス
代表者名 平田 宏
業種 その他サービス

コラム

    株式会社トークスの
    関連プレスリリース

    株式会社トークスの
    関連プレスリリースをもっと見る

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域