カナダ・オンタリオ州政府、EMS大手セレスティカ社のプロジェクトを支援 トロント拠点の拡充により、国際競争力を強化

カナダ・オンタリオ州政府は、同州に拠点を置く電子機器製造受託サービス
(EMS)分野における世界的企業であるセレスティカ社(Celestica Inc.、
本社：オンタリオ州トロント市)※1とパートナーシップを組み、成長性の高い
市場に重点的に取り組むため、同社のトロントの拠点を拡充するプロジェクト
を支援したことを発表しました。州政府は6,010万カナダドル（約46億2,700万
円）のプロジェクトに対して550万カナダドル（約4億2,300万円）を提供しま
す。今回のプロジェクトにより、同州において650名の雇用が維持される見込
みです。

このプロジェクトにより、同社は、以下をはじめとするサービスの拡張を
行い、継続的な市場の拡大に取り組むことで、国際市場での競争力の強化を
図っていきます。

・ クリーン・エネルギーに対応したソーラー・パネルの製造
・ 航空宇宙・防衛産業に特化した電子機器
・ タブレット、スマートフォンなどのパーソナル通信端末機器の商業化と
アフターサービス

セレスティカ社の研究開発（R&D）重視の体制が、高度な製品とプロセスの開
発に寄与し、成長性の高い市場に向けた製品やサービスの供給を可能にしてい
ます。

また、セレスティカ社は、太陽エネルギー関連の研究開発、製品およびプロセ
スの設計において、オンタリオ州の4大学※2（トロント、クイーンズ、ウォー
タールーおよびライアソン）と提携する予定です。この4大学は、セレスティ
カ社の従業員に継続的な研修を行うとともに、同社にとって人材の供給源にも
なります。

オンタリオ州政府のブラッド・デュグイッド経済開発貿易省大臣
(Brad Duguid）は以下のように述べています。
「オンタリオ州は雇用創出と経済成長に積極的に取り組んでいます。受賞歴の
あるセレスティカ社は、当州でもっとも成長著しい企業の1つに数えられま
す。こうした企業は、生産性の向上と研究開発への取り組みと卓越した顧客
サービスによって世界市場で際立った存在となっています」。

また、セレスティカ社の市場拡大担当上席副社長、マイク・アンドラーデ
（Mike Andrade）氏は以下のように述べています。
「弊社は、国際業務のネットワークとエンジニアリングおよびサプライ
チェーンマネージメントの専門知識を活かして、顧客が業務の革新を図り、
競争の激しい世界市場で戦えるよう支援しています。オンタリオ州政府の
支援を受けて、カナダにおける先進的な製造体制を維持することができ
光栄です」。

関連情報
・トロントを拠点とするセレスティカ社は多くの市場に革新的なサプライチェ
ーンソリューションを提供しています。同社の従業員数は全世界で約35,000名
です。
・オンタリオ州の先進的な製造業部門には航空宇宙、自動車、通信、コンピュ
ータ、エレクトロニクス、化学、プラスティック、運輸や食品加工などがあり
ます。
・約75,000名のオンタリオ州の住民が500社に上る製造および機械の先進的な
企業で働いています。
・2010年に、オンタリオ州は海外直接投資（FDI）先としてカリフォルニア州
に次ぎ北米第2位になりました。同州が誘致した海外直接投資プロジェクトの
総数は127件で、これにより11,200名を超える雇用が創出されました。
・オンタリオ州の税制改革の結果、新規の企業投資への課税額が半減されまし
た。このため、オンタリオ州の競争力が高まり、企業の成長も促進されます。
・セレスティカ社のようにオンタリオ州で事業投資を行う革新的な企業を支援
することにより、オンタリオ州政府は、クラスター（産業集積地）展開の強化
を図り、長期的な繁栄と国際競争力を築くための先進的な取り組みを支援しま
す。

※1 セレスティカ社について
電子機器製造受託サービス(EMS)提供の分野における世界的企業。アジア、
ヨーロッパ、北米、中南米各国において、世界規模の製造ネットワーク網を
持ち、多様な業界の電子機器メーカーへ幅広い統合化サービスを提供して
います。2010年の売上高は65億米ドル(約5,005億円)。
サイト： http://www.celestica.com/Home/Home.aspx　

※2 オンタリオ州の4つの大学についての詳細は下記ウェブサイトをご参照く
ださい
トロント大学　University of Toronto (http://www.utoronto.ca/)
クイーンズ大学　Queen's University (http://www.queensu.ca/)
ウォータールー大学　University of Waterloo（http://uwaterloo.ca/）
ライアソン大学　Ryerson University（http://www.ryerson.ca/index.html）

為替レートは1カナダドル、1米ドル＝77円で計算。

ブラッド・デュグイッド経済開発貿易省大臣の発表会見、
セレスティカ社拠点内の様子など、関連写真を以下のURLにてご覧頂けます。
http://www.vvcnetwork.ca/medi/20111027-celestica/10-medi-celestica-10-27-11/


■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、
人口の39%、カナダの輸出品の39%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる
規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや
研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る
労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、
北米でトップ10の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、
日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、
キャノンなどの主要企業が現地法人を置いています。日本はオンタリオ州の5番目の貿易相手国となっており、また、当州への海外資本投資額のうち、
日本からの投資額が約9%を占めます。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額
は10億6,000万カナダドル、同輸出額は、91億6,000万カナダドルとなっています。
詳細は、「インベスト・イン・オンタリオ」
日本語サイトhttp://www.investinontario.com/Japan 、
「Ontario Exports」http://www.ontarioexports.com をご覧ください。


オンタリオ州政府サイト： http://www.gov.on.ca/

オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of Economic Development and
Trade)サイト：
http://www.InvestinOntario.com

■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所（Ontario International Marketing Centre、東
京都港区カナダ大使館内）は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目
的で2006年6月、オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of Economic
Development and Trade)によって、開設されました。同在日事務所は、日本企
業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関
係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジ
ネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。

URL：
http://www.sse.gov.on.ca/medt/investinontario/jp/Pages/ontario_and_japan.aspx

オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所（カナダ大使館内）
ロバート・アルマー（Robert Ulmer）、澤木（さわき）
Tel: 03-5412-6450　FAX: 03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca　


プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省　日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村、松本
Tel: 03-3261-7715　FAX: 03-3261-7174
東京都千代田区九段南4-8-8　日本YWCA会館5F
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp