日本への留学を待つ「待機留学生」向けに、「日本でしか学べないことばや文化」を学ぶオンラインイベントを開催。

一般社団法人ひとと（本社：東京都港区、代表理事：中井澤 卓哉）は、新型コロナウイルスの蔓延の影響による新規入国規制により、日本への入国ができず母国で日本留学を待つ「待機留学生」を対象として、2021年10月2日（土）に「日本でしか学べないことばと文化」を学ぶオンラインイベントを開催しました。

 

（イベントページ）

https://hitoto.or.jp/event20211002

 

 

【背景】

令和3年（2021年）1月14日以降、新型コロナウイルスの蔓延防止のための防疫措置のため、新規入国のための査証（ビザ）発行が当分の間停止された状態が断続的に続いており（参照：外務省ウェブサイト（https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page22_003380.html））、その影響により日本への留学が延期・中止となっている留学予定者（待機留学生）が数多くいます。

また、制度上入国することが可能でも、防疫措置に伴う要件を満たすための隔離期間中の費用（宿泊費等）を賄うことができず、結果的に日本への留学を諦めざるを得ない留学生も数多く存在します。

待機留学生の中には、日本への入国を待ちながら母国でオンラインで講義を聴講する学生が多く、日本にいるからこそ学べる日本語や文化を学習する機会、日本語母語話者との繋がりの機会が大きく損なわれています。そのような背景のもと、「日本でしか学べないことばと文化」を学びながら、日本語母語話者とのつながりを得る機会を創出することを目的とし、本イベントを開催しました。

 

【イベントの概要】

イギリスやスロベニアなどのヨーロッパ、モンゴルやインドネシア、タイなどの中央・東南アジア諸国の大気留学生を中心として、約20名の待機留学生が参加しました。イベントは、オンラインWeb会議ツールであるZoomを利用し、「言語」「生活」「文化」の3セッション（1セッションあたり25分）行われました。待機留学生2〜3人につき1名の日本語母語話者がつき、日本語で会話しながら「日本でしか学べないことばと文化」を学びました。

 

（各セッションの概要）

＜言語セッション＞

ぴえん、爆誕、あざす、マジやばいっす...日本人の間で飛び交う”教室では学ばない”日本語の数々...​そんな日本語を、学んで使ってみましょう。

 

＜文化セッション＞

アニメやマンガ、神社やお寺、さらには恋愛...日本や日本人に”独特な”いろいろな文化を

学びながら、日本語で話しましょう。

 

＜生活セッション＞

居酒屋、公共交通機関、券売機、病院...日本にいないと、なかなか見ることができない日本語を一緒に学びながら、日本の生活のリアルを一緒に話しましょう。

 

イベント後、参加者からは「いろいろな国の人と話せてよかった」「日本語で友達と話す機会がなかったので、日本語でたくさん話せてよかった」など、日本語を通じてさまざまなひととつながる機会を得ることができたことに対して、肯定的な声が多数上がりました。

 

【今後の展望】

入国制限の緩和の見通しが立たない中、日本でしか学べないことばと文化を学ぶ機会や、日本語母語話者とのつながりを得る機会の損失は、当事者である待機留学生のみならず、世界平和の礎となるひとを通じた国際交流である留学機会の損失という意味においても、日本・世界にとって大きな損失となっています。今後も、弊社では継続的に待機留学生対象の学びの場・つながりの場を創出し、コロナ禍が明けた時にリアルで会ってともに時間を過ごす「未来の友達」を発見する場を積極的に創出していきます。

 

（今後のイベント情報につきましては、下記特設ページにて更新いたします）

https://hitoto.or.jp/event20211002

 

【一般社団法人ひととについて】

本社：〒107-0052　東京都港区赤坂7丁目5番16-102号

代表者：代表理事　中井澤 卓哉

設立：2020年5月7日

TEL：090-8179-4791

URL：https://hitoto.or.jp

事業内容：

（1）日本語指導が必要な幼児・児童・生徒対象のオンライン日本語支援/学習支援/キャリア支援事業

（2）外国人採用企業対象のオンライン日本語研修を通じた組織開発事業

（3）成人日本語学習者対象のオンライン日本語コーチング事業（Hitotalk）

（4）日本語教師対象のオンラインコミュニティ事業（日本語教師のための学習PF）