三浦健光 NASCAR Whelen Euro Series 緒戦 レース2で完走を果たす
日本人として初めてナスカーユーロシリーズに参戦した三浦健光。ナスカーユーロシリーズは米国NASCAR傘下の団体が主催するヨーロッパ唯一のNASCAR公認レース。かつてアジアのフォーミュラカーレースで活躍し、現在は自動車メーカーの開発評価テストや新車のインプレッションを主な活動とする三浦健光の本格的なレース活動再開の緒戦は、スペイン バレンシアで開催されましたユーロナスカーとなりました。
コース :スペイン バレンシアサーキット
出走 :23台
カテゴリー :ELITE 2 ヤングドライバーや国際レースで実績のあるドライバー
チーム :アレックス カフィー モータースポーツ
マシン :トヨタカムリ
周回数 :レース1/2共に16周
三浦健光(以下、ケンコーと表記)のNASCAR Whelen Euro Series 2017 開幕戦はまさに時間との戦いとなってしまいました。
フリープラクティスがあったものの組み上げたばかりの新車によるマシントラブルが幾度となく発生し、セットアップをするまでに至らず予選を迎えてしまいました。
予選も8分間と言う短い時間。修復作業に手間取り遅れてのコースインとなり、そのため周回数はわずか3周、計測2周と言うギリギリのタイミングでの予選アタックでした。アタックを終えた他車のトラフィックやイエローが重なりタイムはふるわず予選は17番手に沈みましたが、あと少しピットアウトが遅れたらこの週末は終わっていたかもしれないと言うスリリングな状況での予選でした。
レース1:
ローリングスタートはうまくいき、7台ほど交わしてシングル目前までポジションアップ。しかしクルマのフィーリングはアンダ/オーバーを繰り返し、思う様なドライビングには至りません。
あちこちで激しいバトルがあり、そのゾーンにさえ入れば戦えるのですがコース幅に対しナスカーマシンは車体が大きくミラーもあまり見えない為、スポッターからの指示だけが頼りとなります。
ケンコー担当のスポッターはチームオーナーである元F1ドライバーのアレックス カフィー。バトル中、特に見えない右側後方にライバルが飛び込んだ時、アレックスの的確なインフォメーションによってケンコーに安心感を与えてくれました。
バトル中の言葉数は少ないもののケンコーにとってこの週末の間、最も頼もしく感じたのがアレックスの経験豊富なディレクションでした。
残り5周のところでコーナーのアプローチに入った瞬間、アクセルペダルが全開のまま戻らないと言うトラブルが発生。エンジンが吹け切ってしまいました。瞬時にエンジンをオフにした為、クラッシュやエンジンへのダメージを与えずに済みましたがこれでレース1はリタイヤとなってしまいました。
レース2:
日曜日のレース2は16番グリッドからのスタート。
レース1よりも慎重にスタートを切りポジションをキープしたまま周回を重ね、バトル中も冷静に、時には前車との距離を意識的に取りながらの走行でレースは進みました。
中盤からまた5台が連なっての激しいバトルとなったものの、セクター1ではトップタイムを記録し一時は9番手まで上がった事を考えると、昨日までのトラブル続きで失った走行時間がルーキーのケンコーにとって何よりも勿体無い事と悔やまれました。
ケンコーがバトルをしていたグループでクラッシュが発生したりと随所で大荒れのレース。このままシングルフィニッシュかと思われた終盤、目の前でコースアウトしたマシンを交わしている間に左右から抜かれ11位まで順位を落としてしまいそのままフィニッシュ。シングルフィニッシュは叶わなかったものの、何とか大荒れのレースを完走する事ができました。
ケンコーのコメント:
最初は『これでもか!』と言う位あちこち壊れるので「どうなちゃうのかな?」と心細くなりました。とにかくマイレージを稼いでナスカーマシンを自分のモノにしなければならないと思いリタイヤだけは避けたいと思ってレースに臨みました。クルマのセットアップと動かした方、そして周りとのバトルの仕方を学べたので今日の完走は次への第一歩とします。
トラブル続きの週末だったので事実上、僕自身のナスカーへの挑戦はレース2の今日、始まったばかり。戦うべき方向性は見えた事が最大の収穫でした。久々のガチンコレース。レースの楽しさと難しさ、そしてナスカーと言うレースの面白さを肌で感じる事ができた週末になりました。
アレックスカフィ チームディレクターのコメント:
ケンコーのレースはとてもクレバーだ。レース1の時、それまでトラブル続きだった為、少しナーバスになり無駄なバトルが多くハラハラしたよ。しかしまたもや発生したトラブルでリタイヤしたのはかえってケンコーを冷静にしたと思う。
このレースはスピードがあるだけでは勝てない。頭を使う事が何より大事なんだ。待つ時は待つ。そしてしっかりと抜きに行く。そのあたりのケンコーの姿勢はとても良い。そしてそれがレース2で出来た。
クルマに慣れれば間違いなく勝てるドライバーになれるよ。スピードはテスト段階から申し分なかったからね。今回はドライバーもマシンもルーキーだったから少し要領を掴めなかったね。
できれば全戦出て欲しいんだが…。
尚、レースの結果はELITE1のRace1/2共にケンコーのチームメイト、ガルシア ボージァ【フォード マスタング】がポール to フィニッシュの二連勝。ELITE2はRace1がフェランド トーマス【フォードマスタング/Knauf Racing】、Race2はデルサークス ウルヤーセ【フォードマスタング/RDV Competition】がそれぞれ優勝を飾った。
ELITE2のポールはフェランド トーマス。開幕戦の2レースを終了した時点でのポイントスタンディングはELITE1 ガルシア ボージァ、ELITE2はフェランド トーマスがそれぞれトップでケンコーはELITE2の17位。
アレックス カフィ モータースポーツはチームランキング4位につけている
Photo:NASCAR WHELEN EURO SERIES/Frank Sanchez
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企業名 | GWR Sport Management & Marketing |
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代表者名 | Shiu Heng I |
業種 | その他サービス |
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