〜奇跡的に残った消え行くポラロイド809フィルムを使い写真集制作及び写真展開催プロジェクト〜

本プロジェクトは七年前に生産中止され、もう二度と手に入らないポラロイド809フィルムの細密で美しく魅力的な描写を写真集として残すために資金調達を行っています。使用するフィルムは15年前に期限切れしたが奇跡的に100枚あまり残されていたポラロイド809フィルム。写真史に語り継がれるポラロイド技術の素晴らしさがあらためて認識されるプロジェクトになります。その資金を賄うために富山義則と熊谷聖司は写真集と写真展のクラウドファンディングサービス「MotionGallery」にて120万円を目指し、プロジェクトをスタートしました。本プロジェクトの募集締め切りは1月31日。一口三千円から支援することが可能であり、ピグメントプリント作品を始めポスターや写真集、ポストカードなどのリターンを手に入れることができます。

 富山義則と熊谷聖司の二人の写真家が2015年11月16日よりクラウドファンディングサービス「MotionGallery」にて消え行くポラロイド809フィルムを使い撮影した作品の写真集制作及び写真展開催プロジェクトを開始いたしました。

熊谷聖司氏(左)と富山義則氏

 

◆ポラロイドフィルムについて

 

ポラロイドフィルム809は8 x 10インチ ( 203 x 254 mm ) のカメラで撮影できるポラロイドフィルムとして、広告撮影の世界で広く使われてきました。原版の大きさによる精細な再現と独特の色相で世界中のフォトグラファーを魅了してきましたが、時代の流れには逆らえず10年ほど前に生産中止になりました。

僕たち(富山義則・熊谷聖司)はその大型フィルムに魅了され、それぞれのテーマで長い時間をかけて撮影し、写真展を開催する場所を探していました。このフィルムは撮影後、時間とともに色合いが徐々に変化していきます。生産終了後約10年以上が経ち、おそらく世界でも希少となったポラロイドフィルムで撮影された作品の美しさを留めたい。また、多くの方々に圧倒的な存在感を見ていただきたい。そのためには今のうちにこの作品を写真集という形で残さなくてはいけない。そのような想いが次第に強く膨らみ、二人で一冊の写真集を完成させようと動き始めました。デザイナーの方に相談すると、このポラロイドフィルム作品はかなり質の高い印刷でなければ再現できないことがわかりました。

写真集の印刷には多額の資金が必要です。そこで、このプロジェクトに協力していただける方々を募ることにしました。このフィルムが持つ世界観を、写真集や写真展を通して一人でも多くの方々にご覧いただきたいと願っています。皆様のご協力をお願い申し上げます。

 

◆二人の世界について (山内宏泰 / フリーランスライター)

 

富山義則と熊谷聖司は、古くて写りの悪い8×10インチのポラロイドフィルムを使って撮影を試みた。

富山は長年住み慣れた室内を。熊谷は東京の路地裏に、カメラを向けた。得られた像は全体的にぼやけ、発色もうまくいかず、ところどころ像を成さないものの、なんとか何かが写っている。

室内の時計、路地裏の自転車……。どうにか忘却の淵から浮かび上がり、ぎりぎり存在し得た、像の数々。その一枚ずつは、狂おしくなるほど愛おしい。

わずかでもこちら側に留まっていたい。消えていくのは必然でも、せめて痕跡くらい残せたら。どの像も、そんな囁きを発しているかのよう。それはわたしたち自身が、内面で漠と抱えているおもいとまったく同じ。

だれもが共有しているおもいに、かたちを与える。

それがこの「Time after time / Time for time」で、為されている。

 

◆応援メッセージ(桐島洋子/作家)

 

世の中に存在するおびただしい物のほとんどは、時という大きな波にさらわれて、人々の記憶から消えていきますが、ごく極希少な本物が時間を越えて光を放ち続けます。そうした品々との幸せな出会いこそが骨董の醍醐味でしょう。かつて、プロカメラマンにとってなくてはならなかった「ポラロイド」も、現代では淘汰された存在かもしれません。しかし、そこにいままた光を見出した写真家の真摯な作品が一冊の本になりました。貴重な一冊をめくるのが愉しみです。

 

「二人の写真家「富山義則x熊谷聖司」最後の8×10ポラロイドフィルム809で撮影した写真集制作 / 写真展開催プロジェクト」

https://motion-gallery.net/projects/810polaroid

 

◆写真家プロフィール

□ 富山義則

1953年 茨城県に生まれる。

1972年 日大芸術学部写真学科に学ぶ

1975年 沖縄海洋博覧会で沖縄の自然に出会う。

2012年 『琉球古道』河出書房新社から上里隆史氏との共著で出版

2014年 『沖縄ビーチ大全505』をマガジンハウスから出版

2014年 写真展『碧の道』池袋サンシャインギャラリー

フリーランスフォトグラファーとして出版を中心に数々の仕事をこなしながら、自然や歴史をテーマに数多くの写真展を催している。1970年代から90年代にかけて人気を博したカウンターカルチャーを代表する『別冊宝島』(宝島社)の表紙や『田舎暮らしの本』(宝島社)などを手がけ、現在は『琉球古道』をテーマとした沖縄に遺る歴史遺産に興味を持ち撮影を続けている

 

□ 熊谷聖司

1966年 北海道函館市生まれ。

1987年 日本工学院専門学校卒業

1994年 第十回写真新世紀公募優秀賞(南條史生氏選)『第三回写真新世紀展』年間グランプリ賞。

2009年 写真集『 THE TITLE PAGE 』( BookshopM)

2013年 写真展『 はるいろは かすみのなかへ 』(POETIC SCAPE)

映画製作に憧れ北海道から上京。しかしそこで出会ったのは「クライン・荒木・森山」の写真達フリーランスになった後、雑誌や広告撮影の傍ら、写真作品や写真集を多数発表しています。レーベル「 マルクマ本店」を開設。現在も新たな写真集を制作中。

 

◆このプロジェクトの特徴

本プロジェクトでは、三千円から支援を受け付けており、ピグメントプリント作品やポスターな写真集などのリターンを手に入れることができます。本プロジェクトは2016年1月31日23時〆切であり、目標金額の120万円に達しない場合プロジェクトは不成立となりますが、今回のクラウドファンディングをサポートされた方にはリターンが届きます。

 

■クラウドファンディングとは

インターネット上で個人や団体、株式会社などがプロジェクトを提案し、不特定多数の方からお金を集める仕組み。2000年代初頭から、欧米を中心に企業・団体・アーティストなどが利用したことで広まり、日本では震災後に活発化。被災地支援や医療問題、製造存続の危機に瀕した製品の継続、海外に渡航し夢を実現したい人に至るまで、あらゆる企画が「共感」によって資金を集め、企画を実現させています。

 

 

■本件に関するお問い合わせ先

プロジェクト名:ラストポラロイドプロジェクト

担当者名:熊谷聖司、富山義則

TEL:熊谷/090-4914-2204,富山/090-8319-6716

Email: last810polaroid@gmail.com

 

【MotionGalleryについて】

MotionGalleryは、みんなの共感を力にクリエイティブなプロジェクトを実現する、国内最大級かつ手数料最安値のクラウドファンディング・プラットフォームです。2011年7月のサービス開始から4年が経ちました。芸術家ヨーゼフ・ボイスの「人間は誰でも芸術家である」という言葉をコンセプトに、アーティスト・クリエイター・表現者の活動を支援しており、累計応援金額の半分以上が「映画製作」という特徴があります。

 

 

【今後の展望】

2016年3月 写真集完成 サポーターにお届け予定

      出版記念パーティ

2016年4月 大阪心斎橋「アクリュ」にてファースト写真展

2016年5月以降 東京、岡山、佐世保の写真展が予定されています。



添付画像・資料

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企業情報

企業名 トムトムフォトス写真事務所
代表者名 富山義則
業種 その他サービス

コラム

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