特別養護老人ホームのおじいちゃんがLINEスタンプをデザイン! 売上40000円を達成

特別養護老人ホームに入居する、障害を持った82歳のおじいちゃんがLINEスタンプの原案をデザインしました。非常口マークの駆け抜ける人を模したつもりが、なぜか忍び足に。そのユーモラスな絵を元に家族が協力して制作・販売したところ、約15万個以上ものスタンプの中で349位を記録。わずか数日の間に約4万円を売り上げました。

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LINEのスタンプを自作して販売できる「LINE Creators Market」から、今度は特別養護老人ホームに入居する82歳のクリエイターが誕生しました。
スタンプの原画を描いたのは、福井県あわら市の藤井則夫。
非常口のマークを模したような、ちょっと滑稽(こっけい)なデザインが特長の「ウザいのでとりあえず逃げ太郎」がそれです。
本来なら走っている姿のはずが、彼の手に掛かるとなぜか「忍び足」に。
このオリジナリティー溢れるイラストをみんなに見てもらいたいと、家族が協力して今回のスタンプ化にこぎつけました。

それまで、特にこれといった趣味はありませんでしたが、絵に興味を持つようになったのは2年前のこと。
耳が遠く足も不自由なことから、デイサービスセンターに通い始めたのがきっかけでした。
手の震えもあって細かい作業が苦手でしたが、リハビリを兼ねて塗り絵に挑戦するうち、次第に作画にも挑戦するように。
お世辞にも上手いとは言い難かったのですが、それがかえって味があると職員や家族に好評で、やがて絵を描くのがライフワークとなりました。

そんなある日、病院で待っている間に目にした「非常口のマーク」を家で描いたところ、急いで走っているようには見えない妙な体のくねらせ方となり、家族も思わず笑ってしまいました。
そこで、そーっと退散しているようなこの微笑ましい絵をスタンプ化することを思い立ちました。
原画を基に40種類もパターン化するのは大変な作業でしたが、小学生である孫たちの意見も取り入れながら、ちょっぴりおかしく愉快な動作を制作していきました。

その間に障害が進み、今では特別養護老人ホームに入所していますが、1年かけてようやく発売にこぎつけました。
今や約15万個以上発売されていると言われる多数のスタンプの中で、いきなり349位を記録。
発売後数日間で4万円近く売り上げたことから、
「入所してからも一日中描いている塗り絵が思い存分できるよう、60色の色鉛筆セットを買ってあげたい」
と家族で話し合っています。
LINEが何なのかは本人は分かっていない様子ですが、描いた絵を見知らぬ多くの人に使ってもらえること自体がおじいちゃん孝行になっていると考えています。
たとえ老人ホームにいても、存在意義を感じられるのがこのLINEスタンプ販売のいいところです。

※「ウザいのでとりあえず逃げ太郎」はこちらから確認・購入できます。http://line.me/S/sticker/1080417

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企業情報

企業名 フジイ
代表者名 藤井雅美
業種 ネットサービス

コラム

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