STRグローバル　アジア・パシフィック　2012年8月期ホテルパフォーマンス調査を発表

2012年8月期のアジア・パシフィックの稼働率は68.1%(-0.1%)、ADRはUS$139.49(+0.7%)、RevPARはUS$95.01(+0.7%)となりました。(USドル換算、カッコ内は昨年同月比増減率)

今回の調査にあたり、STRグローバルのマネージングディレクターであるエリザベス・ランダール・ウィンクル（Elizabeth Randall Winkle）は次のようにコメントしています。「アジア・パシフィック地域における2012年1-8月通年のADRは、昨年の実績に比べ+2%程度に留まり、成長のスピードが徐々に減速しています。最も好調だった2008年1-8月のADRと比較した場合、実数値でわずかUS$4の差まで近づき、強気のアジア・パシフィック市場を反映した結果といえます。」

2012年8月のアジア・パシフィックの主な市場動向は以下の通りです。（ADR・RevPARは現地通貨換算。カッコ内は昨年比増減率）

-最も稼働率が上昇をしたのはプーケット（タイ）76.8%（+10.4%）でした。
-最も稼働率が下降をしたのは台北（台湾）62.4%（-9.5%）、ホーチミン（ベトナム）56.5%（-9.3%）でした。
-次の2都市でADRが15%以上上昇しました。ジャカルタ（インドネシア） IDR899,647.86 (+21.2%)、続いて東京（日本）14,572.61円(+16.7%)
-次の3都市でRevPARが20%以上上昇しました。プーケット THB2,315.92(+26.6%)、ジャカルタ THB2,315.92（+24.7%）、東京（日本）11,784.54円(+22.7%)
-デリー（インド）は、ADR INR6,212.22(-10.1%) RevPAR INR3,145.90(-13.4%) 共に最も下落しました。
-日本のパフォーマンスは　稼働率82.9%(+2.5%)、ADR12,991.09円(+5.4%)、RevPAR 10,775.34円(+8.0%）となりました。

各国のパフォーマンスは以下の通り。
オーストラリア:
稼働率　75.6% (+2.2%) ADR AUD174.16（+5.2%）RevPAR AUD131.63（+7.5%）
中国
稼働率　63.8% (-1.6%) ADR CNY741.16 (+3.5%) RevPAR CNY472.74 (+1.9%)
インド:
稼働率　51.9% (+1.1%) ADR INR5,452.28 (-3.1%) RevPAR INR2,830.00 (-2.1%)
日本:
稼働率　82.9% (+2.5%) ADR JPY12991.09 (+5.4%) RevPAR JPY10,775.34 (+8.0%)
シンガポール:
稼働率 85.9% (+4.0%) ADR SGD292.29 (+6.5%) RevPAR SGD251.08 (+10.7%)

※昨年比増減率は2012年と2011年を比較した増減率。

STRグローバル　ホテルパフォーマンス調査について
STRグローバルのホテルパフォーマンス調査は世界中の45,000軒以上のホテルがSTRグローバルに直接実績を報告し専門チームが集計しています。STRグローバルは毎月世界各地の稼働率・ADR・RevPARを調査し、メディア関係者に発表しています。日本のホテルは2012年8月現在約450軒が参画し、日本最大のデータベースとしてホスピタリティ業界の発展に寄与しています。

STRグローバル（STR Global, Ltd）について
STRグローバルはホスピタリティ業界に従事するあらゆる関係者（ホテルオペレーター、オーナー、デベロッパー、金融機関、マーケットアナリスト、ベンダー、教育機関等）に対し様々なデータを提供しています。北米地区をSTR（Smith Travel Research, Inc.）が、北米以外のヨーロッパ、中東、アジアパシフィック、アフリカ、中南米をSTRグローバルが調査しています。 世界最大のホテルデータベースを保有し、ホテルベンチマークレポート、グローバルホテルレビュー、マーケットフォーキャストレポート、収益性調査、建設計画調査、ホテル年鑑等を発行しています。また、日本語を含む多言語によるサービスを展開しています。

参考URL
http://www.strglobal.com?lang=Japanese　
（系列会社のHotelNewsNow.comよりホテル業界関連のニュースを配信中。英語のみ。）

以上