国内最大級　チタン屋根工事完了　東京都浅草寺「平成大営繕」

株式会社カナメ（本社：栃木県宇都宮市　社長：渡部　渉）では、金属素材の最高峰である軽量・高耐久のチタン成型瓦をもちいた浅草寺（東京都台東区）本堂の屋根葺き替え工事を完了致しましたことをお知らせいたします。設計・施工の清水建設株式会社のもと、チタン屋根の開発・施工を弊社カナメが行いました。

　年間約3000万人と多くの参拝客が訪れる浅草寺。地震や災害から訪れる方々をお守りするため、安全面を考慮しなければなりません。浅草寺本堂の屋根葺き替えは、昭和33年(1958年)の再建以来50年ぶりとなります。屋根面積は3096.8m2、チタン瓦約89,000枚(山瓦、谷瓦の合計)が使われ、社寺建築において国内最大規模のチタン屋根工事となりました。改修前の土瓦から、浅草寺特別仕様のチタン成型瓦で葺き替えることにより、屋根構造部の重量を1/5にまで軽量化することができました。またチタンは耐候性に非常に優れ、酸性雨や潮風など環境から受ける影響がほとんどありません。

　今回の工事にご採用いただきました「カナメ チタン段付本瓦葺き」は、既に宝蔵門外部改修工事（屋根面積：1080m2　平成19年5月完工）において採用して頂いております。段付本瓦の荘厳なたたずまい、素地そのものの「いぶし瓦」の様な渋みのある色合い・質感を再現しました。さらにそれらをランダムに配置することにより瓦の意匠性を再現し、その高い技術力が認められ、第二回ものづくり日本大賞　経済産業大臣賞を受賞いたしました。今回の屋根工事では上記の製品を浅草寺本堂用に再設計しております。使用色を2色から3色に増やしランダムに配置することにより、均一な金属感を感じさせない自然が生み出す「調和の美」をさらに追求しています。

□■チタン屋根工事仕様□■
・工事内容：浅草寺本堂屋根改修（工事面積：3096.8m2）
・仕様製品：カナメチタン段付本瓦葺き（厚さ0.3mm）
・m2重量(屋根面)：浅草寺本堂特別仕様　50.0kg/m2
　　　　　　　　　（下地・木材・バックアップ材・下葺き材込み）
　　　　　　　　　標準仕様　19.9kg
　　　　　　　　　（下地・木材・バックアップ材・下葺き材込み）
・設計・施工：清水建設株式会社
・チタン屋根開発施工：株式会社カナメ
・チタン材開発製造：新日本製鐵株式会社
・工事住所：東京都台東区浅草２−３−１
・工期：全　　　体　2009年2月〜2010年12月
　　　　チタン屋根　2009年6月〜2010年6月

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