日本薬物対策協会は8月23日（月）東京池袋にて「第２回薬物乱用防止教育研修会」を開催

昨年夏の衝撃的な芸能人の薬物乱用事件の報道以降も、若者から中高年まで、あらゆる世代や社会層による薬物乱用は止まるところを知らない。薬物の危険は誰にとってもすぐそこに迫っており、もはや他人事ではない、という認識が広まりつつある。

一方で、そういった薬物関連事件がメディアを通して伝わる際に、実際に青少年に必要な薬物の知識ではなく、好奇心をかきたてるのではと不安を抱く教育者は多い。当協会が首都圏の小中高、大学に対して実施した薬物教育に対する意識調査のアンケートによると、児童・生徒が薬物に絶対に手を出さないという決断に導くよう、効果的な薬物乱用防止教育を行うために、より良い教材や方法を模索する状況が伺えた。

　そのような中、米国に本部を置く非営利団体、薬物のない世界のための財団（Foundation for a Drug-Free World）の日本支部である日本薬物対策協会（任意団体）は、子供たちが開放感を抱いたり行動範囲を広めたりする夏休み前に1学期講演ツアーを開催、首都圏の学校を含めて11回の講演や研修会を提供した。このツアーにより薬物の真実を知った合計約3,000人の生徒や保護者、教師は、薬物は人生や社会にとって必要のないものと理解し、そのメッセージを伝えていく決意を抱いた。

　今回、講演を聞いた足立区の中学三年生の男子は、薬物は「人生を一瞬でだめにする」ものと認識し、「とにかく、この世にあってはいけないもの。世界中からなくなってほしいと思う」と願った。「今までは中途半端な知識ばかりで、興味をあおるだけだった。しかし今回の事で、（薬物が）絶対にだめな物だと分かった。・・・これからは『薬物にNO! 生きることにYES! 』を心の中でいつでも取り出せる所においておこうと思う」という中学二年生の男子もいた。

　また、埼玉県のある養護教諭は講演後、「『おどし』ではなく、正しい知識をもって、薬物の真実を伝えることが大切であると理解しました」と述べ、今後は「生徒たちを守るために、私たちが防波堤になって薬物教育を頑張っていきたい」と決意を新たにした。

当協会では、教育関係者や地域のリーダーなどと協力し、2008年より東京や千葉、埼玉、神奈川など関東を中心に学校や地域にて、薬物乱用防止講演を提供し、現在まで約1万2千人の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報、及び人道主義者であるL.　ロン　ハバード氏（米国）の研究に基づく薬物の身体的・精神的影響についての知識をもたらしてきた。

さらに、効果的な薬物教育の教材やより実践的な薬物の知識を求める教育現場の要望に応えるべく、当協会は、教員を始め薬物教育に関心のある方を対象に、8月23日（月）、東京池袋の東京芸術劇場中会議室にて「第２回薬物乱用防止教育研修会」を開催する。この中では、薬物教育に必要な基礎知識を提供するとともに、啓発や資料として活用しやすいと好評な「真実を知ってください　薬物」教育小冊子やドキュメンタリーDVDを紹介。さらには、今年7月に発表された薬物教育DVD「知っていますか　薬物（ドラッグ）の真実　−体験者は警告する−」（文部科学省選定作品、企画・制作：東映株式会社、協力：日本薬物対策協会）の上映も行う予定。

研修会では、参加者の方々に、青少年への啓発教育に有益な薬物の基礎知識や乱用の現状を学び、演習を通して啓発教育への確信を高め、講演によって依存する心や乱用の背景についての考察を深めることを目的としている。

青少年の安全で明るい将来のため、現場で尽力されている教員方々を始め、青少年の育成に携わる関係者にこの主旨にご賛同いただき、ぜひご参加いただきたい所存である。

　上記薬物乱用防止研修会や講演、ドキュメンタリーDVD、教育小冊子などの資料に関する問い合わせは以下まで：
日本薬物対策協会　
〒170-0013　東京都豊島区東池袋3-21-21　ヴァンガードタワー3808
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担当：　日本薬物対策協会世話役　馬崎奈央