羽田空港ロビー天井に高輝度LEDの飛行機映像、目的地情報との連動も、10月9日から -- 米半導体大手アバゴ・テクノロジー、東京大学のデジタルパブリックアートにメタルコアPCBに実装された高輝度LEDを無償提供

東京大学の廣瀬・谷川研究室などが取り組むJST CREST「デジタルパブリックアートを創出する技術」プロジェクトによるデジタル技術と空間芸術の融合

アバゴ・テクノロジー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:米山周)は、本日、羽田空港に展示されるデジタルパブリックアートにメタルコアPCBに実装された高輝度LED(発光ダイオード)を無償提供したと発表しました。同展示はLEDを用いて、空港ロビーの天井に星空の様子を映し出すもので、飛行機の離陸にタイミングを合わせて目的地に向かって飛び立つ飛行機のシルエットをLEDで描くなど、デジタル技術と空間芸術を融合させた最先端の大規模な芸術作品です。同展示は、東京大学が取り組むJST CREST「デジタルパブリックアートを創出する技術」プロジェクト(以下、DPAプロジェクト)が羽田空港全域で開催する展覧会 Digital Public Art in Haneda Airport「空気の港」〜テクノロジー×空気で感じる新しい世界〜 の一部です。展示期間は10月9日から11月3日までです。

このたびの展示は、羽田空港のビル建設以前に見えていた星空の様子をロビーの天井によみがえらせようという試みです。空港第一ビル出発ターミナル2階の天井に約3,000個の高輝度LEDを設置し、それらを250ヘルツと高速にリアルタイムに遠隔制御することで、星空や飛行機など高精細な映像を映し出します。ここでDPAプロジェクトが研究に取り組む「粒子型ディスプレイ技術」を活用することで、まばらに設置したLEDでも視覚系の残像現象によって、私たちの目の中に飛行機のシルエットを描き出すことを実現しています。

LEDが描く飛行機は、発着情報とも連動します。これにより、約3分に1本、実際の飛行機が出発するのと同じタイミングでしかも同じ進行方向に、LEDの飛行機が飛んでいく様子を描きます。このような新しい試みにより、ロビーの空間を開放感あふれるいきいきとした場所へと変容させます。

アバゴ・テクノロジーがこのほど無償提供したLEDはカスタムモデルで、メタルコアPCBに実装された1W Moonstone(TM) LEDです。このLEDは、光束出力が高く、業界最高クラスのlm/W(ルーメン毎ワット)効率を実現します。パッケージは、最大許容接合温度が125℃の頑強なデザイン、ESD抵抗はクラス最高の16kVです。

同展示を主催するDPAプロジェクトは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)の研究プロジェクトのひとつとして、東京大学の廣瀬通孝・谷川智洋研究室を中心とした4研究室とアーティスト・鈴木康広とが互いに知恵と技術を駆使して、デジタルパブリックアートという新しい領域の創設を目指すものです。デジタルパブリックアートとは、パブリックアートの魅力である造形的な美しさや空間や自然との調和や場所性に配慮した空間演出と、メディアアートの特長である、映像や音声を効果的に用いた動的なコミュニケーションやインタラクティブ性、リアルタイム性、その双方の視点に立った新しいアートのジャンルです。

■ 粒子型ディスプレイ技術とは

物理的に独立した画素を空間中に分散配置する方式のディスプレイ。空港の天井に実際の星の配置を元にLED画素を分散配置する。それぞれのLEDにIDを振り分け、プログラムでLEDの発光命令を出すことで、その場に模様が描ける。鑑賞者は、通常のマトリックス型のLEDディスプレイとは異なり、ばらまかれた光の粒の連なりが見えるが、視覚系の残像現象により、実際の画素数より鮮明な映像が認識できる。少ない物理的リソースでの高精細な情報提示の実現と共に、LED画素の配置そのものに意味(本作品では星の配置)を持たせ、設置環境との高い融合が可能となる。これにより、公共空間など広大な環境への高精細なディスプレイの設置が実現される。

■ アバゴ・テクノロジーのカスタマイズモデル「メタルコアPCB 1W Moonstone(TM)」について:

・主な特長:
・業界最高クラスのlm/W効率を提供
・LEDのみならずメタルコアPCBに実装されているので、設計に柔軟性を提供
・高最大許容接合温度125℃の頑強なパッケージ・デザイン
・クラス最高16kVのESD抵抗
・高効率の熱分散を可能にする低い熱抵抗

一般には放熱処理の限界が、LEDの発光能力の限界になると言われています。同製品は、素子単体ではなくメタルコアPCBに実装されているためLEDから発生する熱を最大限に放熱させることで、LEDの寿命化を実現しています。

同製品が東京大学プロジェクトに最適である理由:
・高光束出力と高効率
→ 駆動電流350mA当たり最高95ルーメン(lm)を提供する業界最高クラスのlm/W効率
・10℃/Wの低いパッケージ熱抵抗
→ 長い動作寿命にわたって高いデバイス信頼性を実現する優れた放熱性
・頑強なパッケージ・デザイン
→ 125℃の高い最大許容接合温度
・クラス最高16kVのESD抵抗
→ 取り扱い易さ

アプリケーション:
・照明器具 
・看板用バックライトおよび安全照明機器 
・バックライト
・装飾照明機器 
・照明機器設計者  
・各種照明

アバゴ・テクノロジーは、社の前身であるHP時代の1966年にGaAsP(ガリウム・ひ素・リン)発光ダイオード(LED)を開発。1968年には市場初となる商用発光ダイオードのドットマトリクス・ディスプレイを発表しています。今回のプロジェクトにLEDを無償提供することで、アバゴ・テクノロジーが、40年以上培ってきた光学設計の実績を多くの方々に知っていただくと共に、LEDの普及啓蒙に繋げ、照明エネルギーの環境負荷低減に貢献していきたいと考えています。

尚、本プロジェクトにおける、輸入・納入等の業務・物流は、弊社正規販売代理店である、東京エレクトロン デバイス株式会社に協力をいただきました。

■羽田空港ロビー天井画像および製品画像

記事中に画像を掲載される場合は、
お手数ですが、以下のURLからダウンロードしてお使いください。
http://www.cgc.ne.jp/avago_campaign/haneda


アバゴ・テクノロジー社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO:ホックE. タン)
日本法人:アバゴ・テクノロジー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:米山周)
アバゴ・テクノロジーは、通信、産業、民生向けアナログ・インターフェース機器のグローバルリーディング・サプライヤです。当社の主力製品は、アナログ、ミクスドシグナル、オプトエレクトロニクスの部品やサブシステムなど多岐にわたっています。ターゲット市場は、インダストリアル / 自動車、情報通信 / エンタープライズ・ネットワーク、携帯電話/ワイヤレス・コミュニケーション、そしてコンピュータ周辺機器の4つの市場にわたり、革新的、高機能そして高品質製品を提供しています。また、世界中に技術サポートおよびカスタマーサービス拠点を有し、お客様をサポートしています。アバゴ・テクノロジー技術革新の伝統は、40年前のヒューレット・パッカードに遡り、そしてアジレントの時代から受け継がれてきたものです。詳しくは当社のウェブサイト http://www.avagotech.co.jp をご覧ください。


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Avago、Avago Technologies、Aのロゴ、およびMoonstoneは、米アバゴ・テクノロジー社、またはその子会社もしくは関連会社の商標です。

本件に関するお問い合わせ先(報道関係者):
アバゴ・テクノロジー株式会社
マーケティング・コミュニケーションズ
カルデラ久美子
TEL: 03-6407-2704
kumiko.caldeira@avagotech.com

企業情報

企業名 アバゴ・テクノロジー株式会社
代表者名 米山周
業種 その他製造業

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