【業界初!ラックサイズや床高さなどの要求条件へ自在に対応】データセンター向け高機能アルミ製二重床システム「FIT Floor」の販売を開始

NTTファシリティーズは、ラックサイズや床高さに自在に対応するデータセンター向け高機能アルミ製二重床システム「FIT Floor(フィットフロア)」を開発し、2009年9月より設計・施工・販売を開始します。

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 沖田 章喜、以下、NTTファシリティーズ)は、データセンター構築のトータルソリューション「FデータセンターTM」※1の製品ラインナップとして、ラックサイズや床高さに自在に対応するなど、業界初となる様々な新機能を盛り込み、軽量かつ低コストを実現したデータセンター向け高機能アルミ製二重床システム「FIT Floor(フィットフロア)」※2を開発し、2009年9月より設計・施工・販売を開始いたします。
 本製品は、NTTファシリティーズの各種データセンター関連サービスと連携し、年間10億円の販売を目標とします。
 なお、本製品は日本軽金属株式会社(代表取締役社長 石山 喬)と共同で開発したもので、日軽金グループにて製造します。


【開発の背景】
 高発熱IT装置が高密度に収容されるデータセンターやサーバ室では、機器からの発熱が非常に大きく、また膨大な量の電力配線やネットワーク配線が敷設されます。そのため、建物の床面に二重床を設置して適切な空調気流コントロールや配線マネジメントを行うことが重要です。
 ところが近年では、IT装置の高発熱化と装置の多様化が進展し、様々なサイズ、重量、仕様の機器及びラックが混在するようになり、従来の画一的な配置計画では対応が難しくなってきています。


【「FIT Floor」の主な特長】
 本製品は、NTTファシリティーズの持つ豊富なデータセンター構築ノウハウを結集し、データセンターに最適な二重床システムとして開発したもので、以下のような優れた特長を有しています。

(1)ラックの設置が容易で様々なラックサイズに対応可能
 本製品は、ラックを設置する架台部分と、通路用の床パネル部分から構成されています。架台とラックを結合する部位には、新開発のブラケット方式※3を採用し、同一架列内に様々な幅、奥行き寸法のラックが混在する場合においても、架台の新規設置や孔開け作業といった工事を実施することなく、多様なサイズのラックを容易に設置することが可能です。そのため、後からラックを増設する際にも大がかりな工事をする必要が無く、稼動中の周辺機器類への影響がほとんどありません。

(2)二重床高さのフレキシビリティを確保し、最適な空調環境を実現
 データセンターでは、適切な空調設計を行い、所要の二重床高さを確保する必要があります。本製品は、今後の主流となりつつある「床高さ600mm」に標準で対応すると共に、設置場所に合わせて350mmから600mmまでの任意の床高さで二重床を構築することができます。※4
 なお、本製品はNTTファシリティーズがご提供する空調総合ソリューション「ACORDIS※5」と連携させることにより、世界最高クラスの省エネ性と高い信頼性を併せ持つデータセンターを構築することができます。

(3)独自のシステム構成によるコストダウン、工期短縮を実現
柱脚や梁材、床パネルなどの主要部材にアルミ押出形材を採用することで、高い精度と低コストを実現しました。また、施工時の水平レベル出し※6が非常に容易であり、構成部品数も低減するなど、施工時の現場作業を最小限にする事で労務費を軽減して工期を短縮できます。

(4)軽量化による取り扱い容易性の向上
 徹底的な軽量化により、従来の一般的な仕様であるフリーアクセスフロア※7と鋼製架台※8による二重床構成と比較して、約50%の軽量化を実現しました。この大幅な軽量化により、設置時の運搬、施工の容易性が増すと共に、メンテナンス時の床パネルの取り扱いが非常に容易です。
また、二重床構造の軽量化によって、床の積載荷重をラックの搭載重量に最大限割り振ることが可能になり、効率的かつ経済的なITシステムの構築に寄与します。

(5)設置される建物の条件に応じた最適経済設計が可能
建物の上層階・下層階や免震ビル・耐震ビルなど、設置される建物や場所で想定される地震時の床面加速度の違いに応じて柱脚のピッチ等を調整することで、要求条件に応じた最適な経済設計を行うことが可能です。

(6)震度7クラスの地震動に耐える耐震性能
NTTファシリティーズのもつ高性能な3次元振動台による検証を行い、建物の上層階における震度7クラス(兵庫県南部地震レベル)の大地震にも耐える耐震性を有することを確認しています。※9

(7)環境負荷を軽減
主要な部材を全てアルミ製としたため、高いリユース性・リサイクル性を有し、廃棄・更改時の環境負荷を軽減します。なお、床パネルなどの人が接する機会の多い部位には表面処理を施すことにより、優れた耐食性と静電・電撃防止性能を有しています。

(8)豊富なオプション
 本製品は、様々な室形状や設置条件に対応するための豊富なオプションをご用意しています。空調用の有孔パネルにも3つのバリエーションを有しており、それらを組み合わせて配置することで、最適な空調気流コントロールを行うことができます。また、全ての床パネルは取り扱いが非常に容易な軽量仕様となっています。


【合理的な架台一体型※10構成】
 従来のデータセンターにおける二重床の構築では、通路部分やラック未設置部分にフリーアクセスフロアを敷設し、設置するラックのサイズや重量に合わせた架台を設置する方式が主流でした。この場合、全体的な耐震性能が不明確であり、また後からラックを設置する際にアンカー打設や耐震補強、フリーアクセスフロアの撤去などを行う必要があり、運用中のシステムに少なからず影響を及ぼすという問題がありました。
 本製品は、耐震性のある架台一体型のシステム構成を採用することにより、ラック設置・増設時に架台の新規設置や、既設架台への孔開け作業といった工事を実施することなく、ブラケット部分の簡単な調整を行うだけでラックを設置することが可能です※11。


【注釈・用語説明】
※1 Fデータセンター
 NTTファシリティーズが提供する、省エネで高信頼なデータセンターの企画から構築、運用までのトータルソリューションです。

※2 FIT Floor
 「FIT Floor(フィットフロア)」は商標登録出願中です。

※3 ブラケット方式
 ラックを支持するための固定部分に専用のブラケットを使用し、位置調整を行うと共に、荷重を「面」で受けることで安定した構造を実現しました。

※4 本製品を設置後の高さ変更は出来ません。

※5 空調総合ソリューション「ACORDIS」
 データセンターやサーバルームのために最先端の空調システムを提供する空調総合ソリューションです。イニシャルコストではなく、ライフサイクルコスト及び環境性を重視する全てのお客様に満足いただける高品質な空調システムを提供します。

※6 水平レベル出し
 施工時に二重床の面が水平になるように調整することです。

※7 フリーアクセスフロア
 500mm程度の単位床パネルを、構造床上に規則的に配置された支柱で支持することで、床下空間に配線、機器などの収納を容易にできる機能を持つ床体です。

※8 鋼製架台
 ラック等を支持するために構造床上に設置される鋼製の架台です。

※9 震度7クラスの地震動に耐える耐震性能
 本製品上に設置されるラック、機器類の耐震性能を保証するものではありません。

※10 架台一体型
 ラックを支持するための架台をあらかじめ設置し、その間に床パネルを敷き並べる方式です。

※11 ラック幅が極端に大きな場合は、架台への固定点を適宜増やす必要があります。



【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社NTTファシリティーズ
広報室 TEL:03-5444-5112

《関連URL》
http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei21/h21-0212.html
http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei21/h21-0409.html
http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei21/h21-0421.html
http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei21/h21-0512.html
http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei21/h21-0617.html

企業情報

企業名 株式会社NTTファシリティーズ
代表者名 筒井清志
業種 その他サービス

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