【2009年スポーツ業界調査結果】『企業スポーツ危機!?』24の企業スポーツチームが消滅(2009年統計:当社調べ) どうなる日本のスポーツ文化!?

スポーツチーム格差! サブプライム,金融危機の影響は、スポーツチームにも。廃部率ナンバー1のスポーツは!? 廃部率ナンバー1の業種は!?

報道関係各位


スポーツマーケティング企業の株式会社アイシーティースポーツ(以下,ICT)は、企業スポーツチームの2009年度状況について、下記のように調査報告させていただきます。


はじめに

バブル崩壊後,1992年から2002年までの10年間で約270余りの企業スポーツが消滅しました。特に1998年から2002年の4年間で270のうち80%余りの企業チームが消滅しています。
またスポーツカテゴリーでみた場合、廃部で目立ったのが、バレーボール、陸上、野球、バスケットボールとなっていました。
1998年から10年。昨今、一時は企業スポーツの廃部も落ち着きをみせたものの、世界的金融危機・経済不況が深刻化する中、2008年あたりからまた企業チームによる休・廃部が加速し始めました。


■2008,2009年企業スポーツチーム 調査結果 抜粋■

2008年には、8チーム(クラブ)が休廃部
2009年には、24チーム(クラブ)が休廃部
*来季からの休廃部を含めております
*モータースポーツも含めております。
*2009年3月10日現在

【1】スポーツカテゴリーでみた場合

1位 モータースポーツ:6
2位 陸上:5
3位 野球:4
4位 テニス:3
4位 柔道:3
4位 ラグビー:3(強化縮小のケースも含めております)
7位 サッカー:3
8位 アメフト:1
8位 アイスホッケー:1
8位 ハンドボール:1
8位 卓球:1
8位 バレーボール:1

合計32件

■コメント
モータースポーツが不振の理由は、特にカーレーシングにおけるメインスポンサー企業である自動車業界全体での、サブプライム・金融危機に端を発した本業の自動車事業の低迷が深刻化している事があげられます。


【2】(運営)企業の業種カテゴリーでみた場合
■製造業:23
■情報.通信業:1
■商業:2
■金融.保険:2
■サービ業:4

合計32件
■コメント

製造業系の企業が不振な理由は元々、企業スポーツを行っている会社においては、業種カテゴリーが製造業であること多かったことです。しかしながら、やはりこの昨今の金融危機による経済不況の大打撃をうけている業種である事が最も大きな理由だといえます。

■総評 
1998から2002年当時撤退理由として考えられた事としては業績不振とそれに伴うリストラの一環が圧倒的に多い答えでした。しかし[業績が良くなったら復活させるか?]に対しては,[復活しない]という回答が大多数をしめたのです。
ここで分かる事は、本当の撤退・廃部の一番の理由は、企業スポーツ自体にメリットを感じなくなったという事です。業績不振による撤退というのは、単なる一つのきっかけであったという事です。
高度経済成長期においては企業スポーツは従業員の士気の向上.効用、一体感の醸成として活動していましたが、経済状況が大きな変革にさしかかる中で、いち企業がいちスポーツクラブを丸抱えするという形態・構図では、撤退はさらに加速を増していくでしょう。

一方、1999年あたりから日光アイスバックス、堺ブレイザーズをはじめ、企業スポーツに代わる形で、クラブチーム数が全国で誕生しました。サッカー界ではプロサッカーリーグであるJリーグが1993年10クラブで開幕・誕生。
その後年々クラブ数が全国に拡大し、1999年には新たに、Jリーグディビジョン2が新設。これにより、ディビジョン1(J1)16チームとディビジョン2(J2)10チームに拡大。
その後も続々とクラブが増加し、今年は、栃木、富山、岡山から新規参入が認められ,J1(18)クラブ),J2(18クラブ)まで増加。昨年のトータル年間観客動員数は900万人を達成しました。
当初は茨城、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、大阪、広島の9都道府県にのみJクラブがあったものの現在は27都道府県にまで拡大しています。

またバスケットボール界でも、2005年プロバスケットボールリーグである,『bjリーグ』が開幕し、6球団でスタート。その後毎年チーム数は増加し、現在開幕当初の2倍である12球団まで拡大。宮城、埼玉、東京、新潟、富山、静岡、滋賀、大阪、香川、大分、福岡、沖縄にプロバスケチームが存在しています。
特に今までプロスポーツがなかった地方都市では、県民・市民の新しいアイコンとして大きな盛り上がりをみせています。

今後『企業スポーツクラブ』から観光や街づくりの有効なコンテンツとしての『地域密着型』の『クラブチーム化』への本当の意味での転換期にさしかかってきたといえるでしょう。



<調査結果詳細はこちら>

mail: info@ict-sports.comまで

※レポートとしてまとまったものがございますので、ご興味ある方は
 こちらから資料ご請求ください。

【本件に関するお問い合わせ先】


株式会社アイシーティースポーツ   
担当:赤池
本社:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-2-3 堀口ビル4F
TEL:03-3660-9231 FAX:03-3660-0105  

企業情報

企業名 株式会社アイシーティースポーツ
代表者名 --
業種 未選択

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