
生成AI推進を担う「AIオペレーションマネージャー」のキャリアと転職に関する実態調査
株式会社プロリク(本社:東京都港区、代表取締役:橋崎 良哉、以下プロリク)は、企業のAI活用を推進する「AIオペレーションマネージャー」※候補者を対象に、キャリアと転職に関する意識調査を実施しましたのでご報告いたします。本調査は、AI人材の採用と定着における本質的な課題と、候補者のインサイトを明らかにすることを目的としています。※AIオペレーションマネージャー:生成AI(LLM等)やRPA、OCRなどの先端テクノロジーを用い、“AIを前提とした業務プロセス・オペレーションの再設計や、AI活用による業務変革・BPR(Business Process Re-engineering)を推進する役割”を指します。
■調査サマリー
■調査概要
調査対象者:現在IT関連企業に在籍しており、AI推進やコンサルティングなど今後「AIオペレーションマネージャー」として転職活動を行う可能性があるビジネスパーソン 114名
調査方法:インターネット調査
調査時期:2025年6月12日~13日
調査テーマ:AIオペレーションマネージャーの転職における意識調査
■調査結果
回答者の属性
回答者の年代は「20代」が42.1%、「30代」が27.2%、「40代」が30.7%となりました。AI活用・推進の中核を担う次世代リーダー層が多くを占めています。
AIを活用した業務改革を進める上での「壁」
AIを活用した業務改革やプロジェクトを進める上で最も大きな「壁」や「課題」を尋ねたところ、「特に大きな壁や課題は感じていない」という回答が18.4%でトップになった一方で、具体的な課題としては「AIを使いこなせる人材が社内におらず、推進役が孤立している」(13.2%)が最多となりました。 次いで「経営陣のAIへの理解やコミットメントが不足している」(12.3%)、「自身の貢献や成果が、正当に評価される仕組みがない」(9.6%)、「短期的な成果ばかりを求められ、中長期的な視点での改革ができない」(9.6%)、「事業部門の抵抗が強く、既存プロセスへの固執から抜け出せない」(7.9%)、「データがサイロ化/未整備で、AIで活用できる状態にない」(7.0%)、「部署間の連携が悪く、全社的な協力体制が築けない(セクショナリズム)」(7.0%)と続きました。
この結果から、AI推進における課題は、技術そのものよりも、人材不足による推進役の孤立、経営層のコミットメント不足、不適切な評価制度、短期的な視点といった、根深い組織的・文化的な要因であることが強く示唆されます。AI人材がその能力を最大限に発揮するためには、彼らを支える組織体制や文化の醸成が不可欠であると言えます。
「AIオペレーションマネージャー」として転職する際の意思決定要因
今後「AIオペレーションマネージャー」として転職する場合、応募するかどうかの意思決定に影響する要素/情報を尋ねたところ、「給与・待遇・ストックオプション」(25.4%)、「ワークライフバランス」(21.9%)、「福利厚生」(18.4%)といった労働条件が上位を占めました。 一方で、「事業成長性」(14.9%)、「チームで大切にしている価値観やカルチャー」(14.9%)、「自身に課されるミッション、任される『AI活用プロジェクト』の範囲・責任」(12.3%)、「担当するAI活用プロジェクトが社会に与える変化・意義の大きさ」(12.3%)といった、事業の将来性や組織文化、仕事のやりがいや社会的意義に関する項目も重視されていることが分かります。
さらにグラフには掲載されていませんが、もう少し下位の選択肢には「経営陣・CxO層のバックグラウンド(AIやテクノロジーへの知見・実績)」(6.1%)や「AI/データドリブン経営への本気度(経営陣の本気・資本投下・組織的な優先順位)」(5.3%)といった項目も選択されており、候補者は表面的なAI活用の姿勢だけでなく、経営層の知見や覚悟といった”本気度”をシビアに見極めようとしている姿勢がうかがえます。
※グラフは上位の選択肢を抜粋して掲載
■報道に際しての注意事項
本プレスリリースは、株式会社プロリクが実施した市場調査の結果と分析を基にしています。
報道機関が引用する場合は、出典を「株式会社プロリク」と明記してください。数値などは表ではなくグラフ化して掲載してください。調査の詳細、データ利活用については、担当者までお問い合わせください。
株式会社プロリクの独自調査結果であり、公的機関の統計や企業の公表数値と異なる場合があります。また、本リリースの内容は作成時点のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。
■株式会社プロリクについて
株式会社プロリクは2020年に創業し、個人が組織に依存せず、自由に能力を発揮できる仕組みを提供することを目指し、ITエンジニアに特化した採用代行および採用広報業務、人事副業プラットフォームの運営、生成AIを用いたHRプロダクトの開発や、生成AI導入支援サービスを提供しています。
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企業情報
企業名 | 株式会社プロリク |
---|---|
代表者名 | 橋崎 良哉 |
業種 | ビジネス・人事サービス |
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