
音と美の交差点に立つトリオ「Tre Passi」誕生——さらなる歩みを進めるCreative Gardenの2025年の活動を発表!
2021年より毎年開催している「Museum Concert」を中心に活動してきたソプラノ・飯田映理子、二胡・寺岡拓士、ピアノ・髙橋悠之輔のトリオが、2025年より「Tre Passi(トレ・パシ)」として本格始動します。6月には髙橋の出身地・静岡県での公演、9月には光が丘美術館にて第5回となるMuseum Concertを開催。さらに、古典を再構築する創作舞台《宇治拾遺物語2026「崩壊」》の制作も始動します。ジャンルを越えた創作を続けるCreative Garden Coreの2025年の展望にご注目ください。
美術館で奏でるコンサート——Museum Concertの歩み
2021年より主に東京・光が丘美術館を舞台に、美術作品と生演奏を同時に楽しめるユニークなコンサートシリーズ「Museum Concert」がスタートしました。日本画や陶芸、版画など、四季折々の展覧会が行われる美術館の展示室で、音楽が絵画と静かに呼応するこの企画は、毎年多くの方々にご好評をいただいています。演奏を担うのは、ソプラノ・飯田映理子、二胡・寺岡拓士、ピアノと作編曲・髙橋悠之輔の三名。
今年2025年、5年目の節目を迎えるにあたり、三人はそのチーム名を「Tre Passi(トレ・パシ)」と定め心機一転活動をしてまいります。
第5回目のMuseum Concert開催へ——光が丘美術館で月とめぐる音の旅
Tre Passiの主な活動である「Museum Concert」は、今年で第5回目を迎えます。舞台となるのは、例年と同じく東京・光が丘美術館。所蔵される日本画や陶芸、版画の数々とともに、音楽が時空を超えて響き合うこの空間で、今年も新たなテーマによるプログラムが展開されます。
今回は「往き還る月」というテーマのもと、月をめぐる東西の楽曲を取り上げます。クラシックから、映画音楽、歌謡曲の作品に加え、髙橋による新作も含まれる予定です。
公演概要
Museum Concert〜往き還る月〜(仮題)
日時:2025年9月14日(土) 14:00開演
会場:光が丘美術館(東京都練馬区)
出演:Tre Passi(飯田映理子・寺岡拓士・髙橋悠之輔)
入場料:前売券 ¥4,000/当日券 ¥ 4,500
ふるさとでひらく音の記憶——Tre Passi、伊豆の国市公演へ
Tre Passiは2025年6月21日(金)、静岡県伊豆の国市主催「アクシスの夕べ」に出演します。会場は、同市の地域交流センター「韮山時代劇場」。
実はこの地は、ピアノと作編曲を務める髙橋悠之輔の母校・韮山高校の所在地でもあります。さらに近隣の三島市は髙橋の出身地であり、2023年には自主公演として三島市民文化会館「ゆうゆうホール」での演奏会を成功させました。
こうした縁のある場所での演奏活動は、Tre Passiにとって重要な意味を持っています。それぞれの人生と音楽の原点に立ち返ることで、より深い表現が可能になると考えているからです。今後も三人のゆかりある地をめぐりながら、地域と共鳴するようなコンサートを展開していく予定です。
かつてない舞台が、800年前の物語から立ち上がる——宇治拾遺物語プロジェクト始動
2025年夏、Creative Garden "Core"の新たな創作事業として、舞台作品《宇治拾遺物語2026「崩壊」》の制作を始動させます。これは、中世の説話集『宇治拾遺物語』の再構築を試みる、音楽と演劇の複合プロジェクトです。
『宇治拾遺物語』は、13世紀に成立した全197話からなる短編説話集で、王朝の貴族から庶民、僧侶や盗人まで、さまざまな階層の人々の振る舞いが風刺とユーモアをもって描かれています。「どこか身に覚えのあるような人間の振る舞いが、800年前の物語にすでに描かれている。」そこには、現代の私たちが抱える問題の“原型”のようなものが垣間見えます。
プロジェクト第1弾となる《宇治拾遺物語2026「崩壊」》では、複数の短編をコラージュ的に再構成し、現代社会の断面を照射する音楽劇として上演予定です。脚本・作曲は髙橋悠之輔、演出は木下出が担当します。
キーワードは「崩壊」。信じていたものが音を立てて崩れる瞬間。倫理、制度、記憶、家族、国家……それらが崩れるとき、人は何を思い、どう行動するのか? 現代の私たちにとって、あまりにも切実なテーマを、中世の物語と現代の舞台芸術を通して探っていきます。
このプロジェクトは単発の舞台公演にとどまらず、今後数年をかけて、他のエピソードの上演・映像化・教育利用なども見据えたプラットフォーム型の展開を構想しています。将来的には「宇治拾遺物語という共通素材を、演出家・作曲家・パフォーマーが共有し、再構築していく創作の場(レパートリー)」として開放し、多様な表現者が参加できる創造的なネットワークへと発展させることを目指しています。
冬のしめくくりに、あたたかな響きを——12月はクリスマスコンサートを開催
2025年の締めくくりとして、12月21日にはピアニスト・髙橋悠之輔とCreative Gardenメンバーによるクリスマスコンサートを開催する予定です。気鋭のアーティストたちをゲストに迎え、冬を彩る音楽をお届けいたします。クラシックからオリジナル作品まで、あたたかな音楽と語りで、心和らぐひとときを演出いたします。
対話から生まれる芸術を——2025年の展望とともに
Creative Garden Coreはこれからも、音楽、美術、演劇、物語といった多様な表現を横断しながら、それぞれの作品やプロジェクトが持つ力を丁寧に育て、社会と対話できる創作の場を築いてまいります。
ジャンルや形式にとらわれず、異なる価値観や背景をもった人々と協働しながら、文化が新たに芽吹く瞬間を大切にしていきたいと考えています。
2025年は、その試みがさらに広がり、深まりを見せる一年となるでしょう。今後の展開に、ぜひご注目ください。
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企業情報
企業名 | Creative Garden "Core" |
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代表者名 | 髙橋悠之輔 |
業種 | その他サービス |