来春のスギ花粉の飛散開始時期とスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数予測(第2報)

財団法人日本気象協会は、平成21年のスギ花粉飛散開始時期の予測を発表します。また10月15日に平成21年の全国のスギ・ヒノキ(北海道域はシラカバ)の花粉総飛散数の予測を発表しましたが、その後の花芽調査結果をもとに、近畿地方の予測内容を変更します。今後も日本気象協会の花粉予測に注目ください。

1.予測の修正と概況
(1)スギ花粉の飛散開始時期
 気象庁発表の3ヶ月予報(11月25日発表)によると、平成21年の1月、2月は全国的に平年より暖かくなる見込みです。よってスギ花粉の飛散開始は全国的に例年より10日前後早まるでしょう。

(2)スギ及びヒノキ花粉(北海道域はシラカバ)の総飛散数
 近畿・中国地方で行ったスギ及びヒノキの花芽調査では、例年よりも多くの花芽が生育していることが確認されました。これは夏の平均気温が平年より高温であったことと、降水量が平年より少なかったことが、花芽の生育に影響したためと考えられます。よって平成21年春のスギ及びヒノキ花粉の総飛散数は、第一報に引き続き、北日本(北海道域はシラカバ)では例年及び平成20年春より少ないですが、南関東以西では例年より多く、平成20年春よりも多くなるでしょう。
?北海道
(a)花粉種別
 シラカバ
(b)概況
 今夏の平均気温と日照時間は平年並みで、降水量は平年より少なくなったため、総飛散数は例年並みでしょう。平成20年と比べると非常に少なくなるでしょう。
?東北
(a)花粉種別
 スギ及びヒノキ
(b)概況
 今夏の平均気温は平年並み、降水量は平年より多く、日照時間は平年より少なくなりました。ただ、気温の変動が大きく、7月は高温、8月後半は低温となったため、総飛散数は例年より少ないでしょう。平成20年と比べると少なくなるでしょう。
?関東・甲信
(a)花粉種別
 スギ及びヒノキ
(b)概況
 今夏の平均気温、降水量、日照時間は平年並みでした。関東甲信地方(茨城、栃木、埼玉を除く)の総飛散数は、例年並みか例年より多い見込みでしょう。平成20年と比べると、平成20年春並みか多くなるでしょう。それ以外の地域では例年よりやや少なく、平成20年と比べても少なくなるでしょう。
?北陸・新潟
(a)花粉種別
 スギ
(b)概況
 今夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでした。ただ、月ごとの変動が大きかったため、総飛散数は富山では例年よりやや少なく、新潟と石川では例年並み、福井ではやや多くなるでしょう。平成20年と比べると、福井では多くなり、その他ではやや少なくなるでしょう。
?東海
(a)花粉種別
 スギ及びヒノキ
(b)概況
 今夏の平均気温は高く、降水量と日照時間は平年並みでしたが、7月の高温少雨が顕著でした。総飛散数は例年と比べてやや多く、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?近畿
(a)花粉種別
 スギ及びヒノキ
(b)概況
 今夏の平均気温は平年より高く、降水量は平年より少なかったため、多くの花芽が生育しており、例年より非常に多くなるでしょう。平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?中国・四国
(a)花粉種別
 スギ及びヒノキ
(b)概況
 今夏の平均気温は高く、降水量は少なく、日照時間は平年並みとなりました。総飛散数は例年より多くなるでしょう。また、平成20年と比べると非常に多くなるでしょう。
?九州
(a)花粉種別
 スギ及びヒノキ
(b)概況
 今夏の平均気温が高く、降水量は南部では多く北部では平年並み、日照時間は平年並みでした。総飛散数は例年より多くなるでしょう。平成20年と比べると多くなり、大分と宮崎では非常に多くなるでしょう。
(3)言葉の説明
?例年
 過去10年間の平均値
?少ない
 少ない(差が30%以上)
?やや少ない
 少ない(差が10%以上)
?やや多い
 多い(差が10%以上)
?非常に少ない
 少ない(差が50%以上)
?非常に多い
 多い(差が100%以上)
?多い
 多い(差が50%以上)
?並
 差が10%未満

2.「平成21年春の花粉飛散 予測資料」の詳細
 より詳細な平成21年春の花粉飛散開始時期と花粉総飛散数の予測は、「平成21年春の花粉飛散 予測資料」として販売しています(別紙参照)。お問合せください。
(1)スギ花粉前線図(図)
 各地のスギ花粉飛散の開始日の大まかな分布を前線で表した図
(2)花粉シーズン予測(解説文章)
 飛散開始前の天候や昨年までの飛散状況、花粉を付ける花芽の状態などをもとに、全国(6ブロックに細分)の来春のスギ及びヒノキ(北海道はシラカバ)の総飛散数の予測を、分かりやすく解説する資料
(3)年総飛散数予測図(グラフ図)
 東北〜関西までの9地点の、平成20年と平成21年の総飛散数を、地点ごとに棒グラフで表した図
(4)都道府県別例年比予測地図(図)
 各都道府県(北海道のみ2ブロックに分割)別の平成21年総飛散数の例年比を、日本地図上に色づけ表示した図
(5)年総飛散数および前年夏の気象要素の時系列図(グラフ図)
 過去の総飛散数の年変化と平成21年の花粉総飛散数の予測を、花粉生成量に関係の深い気象条件とともに示したグラフ(12都府県別)

3.問合せ先
財団法人 日本気象協会 営業統括本部 営業戦略部 営業開発課 広報担当:田中、寺谷
TEL:03-5958-8179、FAX:03-5958-8177、http://www.jwa.or.jpの問合せ先

企業情報

企業名 財団法人 日本気象協会
代表者名 松尾 道彦
業種 未選択

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