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【慶應義塾×社会】慶應義塾が人文社会学研究のニュー・スタイルを広く学外の人々と共に実践するプロジェクトを始動

~閉塞する社会をよりよく生きぬく力を一人ひとりのライフに見出す、かつてない研究活動の実践~ 科学で重視される数字やデータでは測れない“その人らしさ”を捉える研究方法として、「アートベース・リサーチ(ABR)」を用いた新しい研究によるエンパワーの体感機会を、キャンパスの枠を超えて広く社会の人々に提供し、共有してまいります。

このたび、岡原正幸(慶應義塾大学名誉教授、慶應義塾大学協生環境推進室、ダイバーシティ専門委員)は、「Keio ABR」、「岡ゼミ会」(共に慶應義塾大学旧岡原研究室を中心とした発展形コミュニティ)と共に『KEIOクラウドファンディングチャレンジ』に挑戦します。「慶應クラファン 岡原正幸プロジェクト」として始動する本プロジェクトは、ライフストーリー研究とアートベース・リサーチを掛け合わせた新しい研究手法を広く学外に周知すると同時に、広く専門研究者以外の方々にも調査協力者としてエントリーしていただき研究活動を共にすることで、従来にはないコミュニティ形成を目指すものです。

*ライフストーリー研究とは

個人が調査者である聞き手との出会いの中で自分の人生を語り、調査者がその個人の人生を記述する調査分析。数値や統計にまとめるのではなく、個人の主観的見方を明らかにして、人間行動を理解するための研究。

*アートベース・リサーチとは

アートベース・リサーチ(ABR)とは、学問的な研究や教育の過程で、アートや文学、映像や演劇という表現を使用することで新しい形の知識を生み出す手法のこと。

 

■慶應クラファン 岡原正幸プロジェクトの概要

今回のプロジェクトにおいて、寄附者の自薦・他薦により対象者(語り手)を募集しライフストーリー作品を制作します。
プロジェクトのステップと流れ

① リサーチ(語りを聞く)

② ワークショップ

③ 作品制作

④ 作品公開

⑤ 活動記録
ライフストーリー研究の主な対象カテゴリ

① 戦災・被災の当事者(記憶の継承やサバイバー)

② 医療従事者(コロナ禍を体験した)

③ 慶應普通部卒業生(慶應ボーイと呼ばれ)

※ 上記3カテゴリに力点を置きますが、対象はこれに限らずカテゴリを超えた実践を想定しております。

目標金額

400万円(第一段階目標)

クラファンサイトページリリースの2023年6月9日から6月15日までに1,800,000円以上のご寄附に到達していることをお知らせいたします。

目標アウトプット

最大対象者(語り手)数:30名

最大ライフストーリー作品数:10本

寄付コース(寄付金控除型)

5,000円/10,000円/30,000円/50,000円/100,000円/300,000円/500,000円

※      各コースにギフトあり

慶應クラファン 岡原正幸プロジェクトスケジュール

2023年6月9日(金)  「KEIOクラウドファンディングチャレンジ」開始

2023年7月31日(月) 「KEIOクラウドファンディングチャレンジ」終了

2025年3月       完成作品公開、オンライン報告会開催日時決定

2025年5月       「KEIOクラウドファンディングチャレンジ」プロジェクト終了

慶應義塾×READYFOR『KEIOクラウドファンディングチャレンジ』内、本プロジェクトページは下記よりご参照いただけます。
https://readyfor.jp/projects/keioabr

 

*KEIOクラウドファンディングチャレンジとは

2023年度より開始した慶應義塾大学とREADYFOR株式会社(東京都千代田区一番町8 住友不動産一番町ビル7階、代表者 米良はるか様、樋浦直樹様)との包括提携クラウドファンディング。新たな社会を創造する未来社会デザインの推進において、先進的かつ独自性に富んだ多様なプロジェクトを実現させることを目的としている。

 

背景と目的

他者と共有された自分のライフストーリーを素材として、演劇的な身体表現を行い、鑑賞者に披露する。これはアートベース・リサーチ(ABR)という研究手法ですが、岡原と小倉康嗣(慶應義塾大学文学部社会学専攻 教授)が共同で運営している授業において、これまでのべ1,200人もの生徒が参加し実践してきました。“自分の人生は平凡で語ることがない”と思っていても、その経験や体験は社会的にも公共的にも十二分な価値を持ち得ます。自身ではドラマチックではないと思っていた人生にも十二分にドラマがあり、そのことを参加者が実感するという出来事が同授業では多数起きました。

しかし、科学で重視される数字やデータでは測れない、その人間らしさを感じる新しい研究方法はまだまだ広く普及していません。加えて、本研究の代表者である岡原の定年退職に伴い、これまで以上に研究の場が小さくなることを危惧していました。そこで、この新しい研究手法をキャンパス内に留まらず多くの方に知っていただき、たくさんの方々と研究を進めることができないかとの思いから、共同研究者の小倉、金澤悠喜(慶應義塾大学看護医療学部助産学母性看護学分野 専任講師)と共にクラウドファンディングの実施を決意しました。

 

プロジェクトの展望

*ライフ(人が生きるという出来事)の人文社会学的な研究が、専門家である研究者のみに閉ざされることなく、多くの人々と共有される状態とコミュニティ創出の実現

*人文社会学系の新しい研究スタイルを先導的な試みとして打ち立てることで、現在逆風にあっている人文社会学系の研究や知の価値を向上させ、社会的意義を広く発信する

*個人のライフが他者により体験され(見聞きされ、承認される)、また他者のライフを体験する(見聞きし、承認する)ことで、人がエンパワーされ、苦難に耐える強靭さも備えられるような体験の創出を社会に広げる。これを通して、GDP指標のような物理的・経済的な条件だけでは適えられない人間のウェルビーイング増幅に寄与する

*生成AIでは達成できないであろう「奇跡」の体験を人文社会学系の学問の根底に据える

 

《プロジェクト概要》

■プロジェクト名:慶應クラファン 岡原正幸プロジェクト

■事業内容:アートベース・リサーチ(ABR)を用いた人文社会学系研究活動の社会実装、関連するコミュニティ構築

■拠点:慶應義塾大学三田キャンパスを中心に全国各地域にプロジェクトグループを構築中

■創業:2023年4月

■代表者:慶應義塾大学名誉教授 岡原正幸

【記者のみなさまへ】プロジェクトへの取材について

プロジェクト代表・岡原正幸やプロジェクトメンバーへの取材を随時受け付けております。

取材を希望される場合は、下記の連絡先まで事前の取材申請をお願いします。

岡ゼミ会 広報部 取材担当:伊奈郁乃 TEL:090-9904-0929 メール:mailto:ikunoina-ikunosumi@keio.jp



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企業情報

企業名 慶應クラファン 岡原正幸プロジェクト
代表者名 岡原正幸
業種 教育

コラム

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