明治の煙草王の邸宅を巡る、歴史と建築を味わう宿泊プラン「比叡山大書院特別拝観」を2023年5月27日(土)・28日(日)に販売。

京都市指定有形文化財・長楽館にて、2023年5月27日(土)・28日(日)に宿泊プラン「比叡山大書院特別拝観～日本の煙草王村井吉兵衛の面影を訪ねて～」を5年ぶりに販売。明治の煙草王と呼ばれた実業家村井吉兵衛の京都別邸「長楽館」に滞在しながら、東京赤坂山王台から比叡山延暦寺内に移築された村井吉兵衛の本邸「延暦寺大書院（通常非公開）」の特別拝観を楽しむという、歴史と建築を堪能いただける宿泊プランです。

明治の洋館でカフェ・レストラン・ホテル等を経営する株式会社長楽館（京都市東山区円山町、総支配人：吉田重人）は、「デザートカフェ長楽館」にて2023年5月27日(土)・28日(日)に宿泊プラン「比叡山大書院特別拝観～日本の煙草王村井吉兵衛の面影を訪ねて～」を販売いたします。

「長楽館」（京都市指定有形文化財）は、煙草王と呼ばれた明治時代の実業家村井吉兵衛の別邸として1909年に建てられた京都のモダン建築の一つです。

迎賓館として使用されていた往時の洋館の造りをそのままに、現在はカフェ・レストラン・スイーツブティック・バー、そして隣接する新館に全6室の客室を設けたラグジュアリーホテルとして営業しています。

▼宿泊プラン「比叡山大書院特別拝観～日本の煙草王村井吉兵衛の面影を訪ねて～」詳細ページ

：https://www.chourakukan.co.jp/topics/hotel/daisyoin_plan_2023.html

■村井吉兵衛の２つの邸宅を味わう宿泊プラン「比叡山大書院特別拝観」

この度販売する宿泊プラン「比叡山大書院特別拝観」では、明治時代に国内外の賓客をお迎えしていた村井吉兵衛の京都別邸である洋館「長楽館」（ジェームズ・ガーディナー設計）と、東京赤坂山王台から比叡山延暦寺内に移築された村井吉兵衛の本邸である純日本家屋「大書院」（武田五一設計）の２つの邸宅をご覧いただけます。

明治時代に近代たばこ産業で名を馳せた、今では知る人ぞ知る実業家村井吉兵衛を、邸宅という建築遺産を通じて多くの人に知っていただきたいという思いから販売を開始した当プランは、2008年以来、5年ぶりの開催です。

ホテル長楽館での滞在中は、通常非公開の3階を含めた京都市指定有形文化財の洋館「長楽館」の館内見学、そして比叡山延暦寺参拝部事務長小林福一氏による延暦寺境内ならびに大書院のツアーガイド付き見学をご堪能いただきます。双方の館で、煙草王ならではの贅を凝らした意匠を解説付きで楽しめるため、歴史や建築に興味がある方におすすめしたいプランです。また、大書院内では、延暦寺高僧による特別法話もご体験いただけます。

比叡山延暦寺の拝観日は2023年5月27日(土)・28日(日)の2日程です。滞在スケジュールに合わせて、チェックイン日・ステイ中・チェックアウト日いずれかの日程にてお選びいただけます。

■村井吉兵衛について

村井吉兵衛は、明治時代に煙草事業で成功を収めた実業家です。1864 年、京都の煙草商の次男として誕生した村井吉兵衛は、9 歳で叔父の養子となり煙草の行商を始めます。そして行商で得たお金を元手に、明治初期、アメリカの技術を学んで煙草の製造に踏み出しました。1891 年に日本初の両切り紙巻き煙草「SUNRISE( サンライス)」と名付けて販売、その後販売された「HERO( ヒーロー)」は、5 年後に年間生産量日本一の煙草となりました。1894 年、煙草の専売制の施工により煙草業界から撤退した後は、日本政府からの補償金を元手に、村井銀行、東洋印刷、日本石鹸、村井カタン糸、貿易等、幅広い事業に着手し、村井財閥を形成します。
そして東京赤坂台に本邸を構えた村井吉兵衛は、明治42 年(1909 年)、国内外の要人をもてなすための迎賓施設として、生まれ故郷である京都に別邸「長楽館」を設けました。

■比叡山延暦寺大書院(通常非公開）とは

延暦寺大書院は明治の煙草王・村井吉兵衛が巨万の富を投じ、木曽の檜を中心とした資材を用いて建てられた純日本式の建築物です。設計は武田五一。1919年に本邸「山王荘」として東京赤坂山王台に建てられたが、1928年秋、昭和天皇のご大典記念及び比叡山開創1150年の記念事業としてその一部が比叡山延暦寺内に移築されました。現在は延暦寺の特別な方々をお迎えする迎賓館「大書院」としてその威容を誇ります。

普段は非公開の延暦寺大書院を、比叡山延暦寺参拝部事務長小林福一氏による説明を聞きながらご見学いただきます。

（参考）文化遺産オンライン　https://bunka.nii.ac.jp/