Ｌｏｃａｌ２４、Compalが協業を開始 PasspointとWi-Fi 6を組み合わせた実用的なローカル5Gの社会的実装を加速

株式会社Ｌｏｃａｌ２４(所在地：京都市中京区、代表取締役会長：廣瀬 丈矩、以下、「Ｌｏｃａｌ２４」)とCompal Electronics Inc.(所在地：台湾台北市内湖区、VP JS Liang、以下、「Compal」)は、世界初の試みとして、Passpoint※1に基づく無線LANローミング基盤であるOpenRoaming※2においてSIM認証を連携させる実用的なローカル5Gネットワーク環境の実現のために協業体制を構築し、ローカル5Gの社会的展開を推進していきます。

上記に関して、Ｌｏｃａｌ２４は、京都大学、東北大学および国立情報学研究所とともに、国立研究開発法人情報通信研究機構（以下、「NICT」（エヌアイシーティー））による「Beyond 5G研究開発促進事業」の「Beyond 5G国際共同研究型プログラム」に参画し※3、「次世代公衆無線LANローミングを用いたオープンかつセキュアなBeyond 5Gモバイルデータオフローディング」を課題とし、国際的な公衆無線LANローミングの枠組みであるOpenRoamingに関して共同で委託研究を実施しています。

Ｌｏｃａｌ２４は、上記NICT委託研究の概念実証（PoC）として、Compal社製のローカル5G基地局Oakを導入し、ローカル5Gの環境構築や実証検証および機能開発を進めています。

また、同社の5G対応USBドングルであるTributoを、5G非対応のWindows、macOSなどの端末でのPasspointによるSIM認証のための実験機材として導入し、検証に用いています。

NICT委託研究のため、Ｌｏｃａｌ２４はOpenRoamingにおけるSIM認証に対応したローカル5Gネットワークの構築を進めており、Ｌｏｃａｌ２４のほか京都大学と東北大学にローカル5G基地局としてOakを設置し研究環境を構築すべく、実験無線局の免許申請手続きを進めています。各拠点において、Tributoを用いた5G非対応端末での接続検証を予定しています。

Windows、macOSなどの機器にTributoをUSBで接続することで、4G/5G通信モジュールが内蔵されていない端末でもSIM認証が可能となります。

一般的に売られている外付け4G/5G通信モジュール（ドングル）を使って、無線LANアクセスポイント接続時にSIM認証が行えません。

CompalはＬｏｃａｌ２４と協力し、NICT委託研究でのローカル5G環境構築や諸機能の検証の中で、ローカル5G基地局のカスタマイズやチューニングを行い、スムーズな運用に必要な要件を満たすローカル5G基地局の開発サポートをしていきます。

また、RakuやTributoといったユーザ端末での5G対応機器に関する検証や、情報共有などをＬｏｃａｌ２４と密に連携し、運用及びビジネス展開に向けたサポートをしていきます。

今後も、Ｌｏｃａｌ２４とCompalはネットワーク技術を活用した、より良い社会の実現のため、お互いに持つ力を合わせながら、協力してローカル5Gの社会的展開を加速させていきます。

※1：Passpointは、公衆無線LANなどのセキュリティと利便性を向上させるために開発された、アクセスポイントの自動探索・接続を実現するための仕様です。無線LAN製品ベンダーの業界団体であるWi-Fi Allianceにより制定され、世界の主要モバイルキャリアを含む公衆無線LANサービス関連事業者の業界団体であるWireless Broadband Alliance (WBA)が共同推進しています。詳細は「https://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/passpoint/ 」よりご覧ください。

※2：OpenRoamingは、Passpoint ※1を利用した国際的な無線LANローミング基盤で、業界団体のWBAが開発・推進しているものです。国内では2020年に東北大学で初導入されました。詳細は「https://wballiance.com/openroaming/ 」よりご覧ください。

※3：Beyond 5G国際共同研究型プログラムと当研究課題の詳細は、「https://www.nict.go.jp/info/topics/2021/10/29-1.html 」（NICTお知らせ）よりご覧ください。