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2022年第3四半期におけるスマートウォッチグローバル市場出荷量を発表〜インドが前年同期比171%増加で世界最大のスマートウォッチ市場に〜

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートウォッチグローバル市場の出荷は、2022年第3四半期に前年同期比で30%増加したという調査結果を含むGlobal Smartwatch Model Trackerによる最新調査を発表致しました。

この四半期に、インド市場は前年同期比171%成長し、世界最大のスマートウォッチ市場となりました。他の市場も、中国と欧州を除けば、前年同期比で伸びています。

 

カウンターポイント社リサーチアナリストWoojin Son氏は次の通り述べています。

「様々なスマートウォッチ*の中でも、比較的軽いOSを搭載し価格も手ごろなベーシックなスマートウォッチが、最近の世界の市場を急成長させる原動力になっている。HLOS(High Level Operating System; 一般のPC並みの多様な機能をもつOS)を搭載したスマートウォッチは2022年第3四半期に前年同期比23%成長したが、ベーシックなスマートウォッチの出荷は前年同期比で倍以上に伸び、市場全体の35%を占めるに至った。この、ベーシックなモデルの目覚ましい成長は、メーカー側が積極的にプロモーションする中、市場が一般ユーザ層に急速に広がっていることを示している。とはいえ、売上でみれば、HLOSスマートウォッチがベーシックなスマートウォッチのほぼ10倍で圧倒している。HLOSスマートウォッチの平均売価(ASP)が高いからである。」

 

スマートウォッチ主要グローバルメーカー出荷シェア(種類別・2022年第3四半期)

出典: カウンターポイント社Global Smartwatch Model Shipment & Revenue Tracker, Q3 2022

 

【市場動向】

 

Appleは、新発売したApple Watch 8シリーズが好調で、前年同期比で48%伸びた。9月上旬に発売された新シリーズは、出荷全体の約56%を占めている。Appleは、2022年第3四半期におけるHLOSスマートウォッチ全体の約半分のシェアを確保した。しかし、主要市場の北米と欧州で低調だったため、その約半分のシェアは2022年第2四半期のシェア54%より若干低下している。

 

Samsungは、Galaxy Watch 5シリーズを発売し、前四半期比で62%の成長となり、HLOSセグメンチにおけるシェアも前四半期比で5%ポイント増加した。しかし、Samsungの出荷は前年同期比で6%伸びただけに留まった。これは、インドでシェア3%未満と市場を失ったことによる。世界市場では、Samsungは第2位を守っているが、シェアは低下(前年同期比で2.7%ポイント低下)しており、第3位のNoiseとの差が縮まっている。

 

Noiseは前年同期比で218%成長し、インド市場の首位を取り戻した。グローバル市場でも、AppleとSamsungに次ぐ第3位にランクインしている。ベーシックモデルの市場ではNoiseはインド市場で第1位であるが、市場での競争は激しく、第2位のFire-Bolttとの差は1%もない。

 

Fire-Bolttは前の四半期と同じシェアを維持したが、インドにおいてはNoiseに後れをとり第2位となった。しかし、インド市場全体が急成長しており、Fire-Bolttは世界市場の第4位を維持することができた。Fire-Bolttはほぼインドで事業展開しており、同社の成長は、今四半期にどれだけインド市場が成長したかの証拠でもある。

 

Huaweiは前年同期比65%成長したが、インドでの出荷は2018年以来初めてゼロであった。同社は世界全体では昨年と同じく第5位である。

 

Fire-BolttやNoiseと同様、boAtもエントリーレベルのスマートウォッチ市場を対象にしている。boAtの出荷はこの四半期に200万台を超えた。

 

Garminの出荷は昨年並みであったが、売上は11%伸びた。これは、同社のASPが約365米ドル(約49,600円)と、AppleのASPよりも高いからである。

 

スマートウォッチの出荷シェア(地域別・2022年と2021年の第3四半期の比較)

出典: カウンターポイント社 Global Smartwatch Model Shipment & Revenue Tracker, Q3 2022

 

地域別では、インドが初めてスマートウォッチ市場において世界トップになりました。当該市場に関して、カウンターポイント社シニアアナリストAnshika Jain氏は次の通り述べています。

「インドのスマートウォッチ市場は2022年第3四半期に171%成長し、世界最大の市場となった。記録的な四半期になった最大の要因は、インドのお祭りシーズンである。また、インドのメーカーが値ごろな価格帯の製品へのポートフォリオを広げ、重点的に国内拠点で製造した(国内製造業を優遇するメイク・イン・インディア政策がある)ことも、成長に貢献した。Bluetoothコーリング(内蔵するマイクとスピーカーを用い、スマートウォッチだけで通話が完結する機能)は重要機能となり、出荷全体に占める割合は過去最高の58%である。また、消費者は大きなディスプレイを好み、実際に第3四半期に出荷されたスマートウォッチの半分以上は1.5インチ~1.69インチのディスプレイサイズだった。」

 

2020年第4四半期から2022年第2四半期までの間、世界最大市場であった北米では、出荷は前年同期比21%伸びましたが、インドの伸びが著しく、北米は世界市場の第2位に後退しました。

 

ゼロコロナ政策と、それに伴う経済の停滞により、中国は前年同期比28%の減少となり、市場規模は4四半期連続で減少しています。

 

*スマートウォッチの種類に関して

 

・HLOSスマートウォッチ: Watch OS(Apple)やWear OS (Samsung)などのハイレベルOSを搭載し、サードパーティのアプリをインストールが可能。

・ベーシックスマートウォッチ: 軽いOSを搭載し、サードパーティソフトのインストールは不可。

 

本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。

https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Individual/3483

 

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2022年7月1日~2022年9月30日)

 

 

【カウンターポイント社概要】

Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。

公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/



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企業情報

企業名 Counterpoint Technology Market Research Limited
代表者名 Tom Kang
業種 その他サービス

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