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築50年超マンション住民の8割が「宅配ボックス・大型郵便対応ポスト必要」~渋谷区との共同実証実験結果レポート~

郵便受け・宅配ボックスのシェアNo.1企業の株式会社ナスタは、渋谷区と共同で、高経年マンションの宅配ボックス等に関する調査を行いました。その結果、回答者のうち8割が「宅配ボックス・大型郵便対応ポストは必要」と回答、エントランスの外観美化にもつながり、築50年を超える高経年マンションが抱える老朽化や資産価値低下という社会問題に対して、宅配ボックス・大型郵便対応ポストが有効な対策となりうることが実証されました。

 

 郵便受け・宅配ボックスのシェアNo.1企業の株式会社ナスタ(本社:東京都港区、代表取締役社長:笹川 順平、以下ナスタ)は、渋谷区(区長:長谷部 健)と共同で、高経年マンションの宅配ボックス等に関する調査を行いました。

 その結果、回答者のうち8割が「宅配ボックス・大型郵便対応ポストは必要」と回答、エントランスの外観美化にもつながり、築50年を超える高経年マンションが抱える老朽化や資産価値低下という社会問題に対して、宅配ボックス・大型郵便対応ポストが有効な対策となりうることが実証されました。

 

 

■目的

 ナスタと渋谷区は、高経年マンションへの宅配ボックス・大型郵便対応ポストの設置にともなう実証事業の協定を2021年9月に締結しており、今回の調査はその一環として行いました。(調査は、2022年3月~8月末までの約半年間。調査対象は、渋谷区の築50年超のマンション2棟。)

 高経年マンションは、新築時には最新だった設備も年月が経つことで高機能製品が開発普及し、使いにくいものになってしまう「機能的劣化」や、生活様式や需要が時代にあわせて変化しているにも関わらず、マンションの設備や機能が対応できず住みにくくなる「社会的劣化」など、マンションの老朽化によって様々な問題が起こります。そうしたことで、管理手間も増え、入居者の利便性や満足度も下がり、マンション自体の価値を維持することができなくなります。

 そこでナスタと渋谷区は、適正な管理と良好な住環境整備の促進を目的に、近年EC需要の急激な拡大によってマンションの必須設備となった宅配ボックス・大型郵便対応ポストの設置を支援し、入居者の利便性・満足度の向上やエントランス美観改善に対しての効果を検証しました。

 

■調査結果概要

・宅配ボックス・大型郵便ポストを利用した人の約8割が必要と回答、多くの入居者が必須の設備と答えた。

・設置されて良かったと感じた点は、「再配達の手間がなくなった」と回答した人が82.1%と最も多く、入居者の手間軽減と再配達削減に貢献した。

・これまで受け取れなかった大型郵便物や宅配荷物の受け取りがスムーズになったことで、満足度が高い理由となった。

・利便性だけでなく、エントランスの外観美化にもつながり、マンションの質が向上した。

 

【結果①】宅配ボックス・大型郵便対応ポスト必要8割、マンションの必須設備として必要性高

大型郵便対応ポストは77.8%、宅配ボックスは75.0%の世帯が必要と回答(「絶対に必要」「必要」の合計)。約8割の世帯がマンションには必須の設備であると回答しました。

 

【結果②】「再配達の手間がなくなって良かった」8割強、入居者の手間軽減と再配達削減に貢献

設置されて良かったと感じた点は、「再配達の手間がなくなった」と回答した人が82.1%と最も多い結果となり、入居者の手間軽減、再配達削減にも大きく貢献しました。これまで受け取れなかった大型郵便物や宅配荷物の受け取りがスムーズになったことで、満足度の高い結果となりました。

 

【結果③】「便利になった」「エントランスが良くなった」、一方「もう少し大きい宅配ボックスほしい」など、入居者の声

●良かった点

「新たに設置されたポストは量が多く入るので助かっています」

「大変便利で、外観がきれいだと思います」

「エントランスが良くなった。マンション全体で再配達が少なくなったように思う」

●悪かった点

「宅配ボックスに入らないものもあったので、もう少し大きいボックスもあるとよかった」

「スペースに限りがあるが、もう少し大きい宅配ボックスもあれば嬉しい」

 

その他、調査結果の全データは、以下のURLよりご欄いただけます。

https://www.nasta.co.jp/news/upload_pdf/shibuyaku_report_202212.pdf

 

■実証実験を終えて

 高経年マンションの老朽化問題は、管理手間の増加や入居者の利便性・満足度を低下させ、マンション自体の価値を維持することができなくなる社会課題です。適正な管理と良好な住環境整備の促進を目的とした渋谷区の実証事業において、本実証実験を通じて宅配ボックス・大型郵便対応ポストの設置を普及させることで、入居者の利便性・満足度の向上やエントランスの美観改善に貢献することが実証され、高経年マンションが抱える社会問題の解決にもつながる結果となりました。

 しかし、必要設備として多くの入居者に望まれてはいるものの、費用負担など導入に際してのハードルがあるため、資金的支援など設置推進のための検討が必要であることも分かりました。今後もナスタは、大型郵便対応ポストや宅配ボックスの普及に取り組み、高経年マンションの資産価値保全や管理手間の削減、入居者の利便性や満足度向上に努め、社会課題の解決を目指します。

 

■総評

【渋谷コーポラス管理組合】

 行政を通じて募集案内をもらい、高経年マンションが抱える社会問題解決の取り組みに共感し、実証実験への参加を理事会で承認しました。EC利用者も多く、普段から荷物も頻繁に届くようで、宅配ボックス・大型郵便対応ポスト設置後は、入居者の方々から荷物の受け取りがスムーズになったとの声をいただき、利便性が向上されたことを実感しました。

 

【ビラローザ管理組合】

 古くなった郵便受けを一新、宅配ボックスを新設したことでエントランスの意匠性が向上したことで、高経年マンションの課題であるマンション価値の維持において、価値向上に寄与する取り組みであると感じました。

 

【渋谷区】

 高経年分譲マンションでは、建物の老朽化による「機能的劣化」と、生活様式の変化などに対応する設備水準の不足による「社会的劣化」といった問題を抱えています。

 今回の実証実験では、株式会社ナスタの協力のもと、社会的劣化への対応のひとつとして、マンションに宅配ボックス等を設置しました。ご協力いただいた2つのマンションの皆様からは、アンケート等を通じて「利用者の声」を多くいただきました。これらのご意見を参考にしながら、引続き効果的なマンション施策の実施に向けて検討を進めていきます。

 

■調査概要

【協力マンション】

●渋谷コーポラス・・・建物階数:地上9階(44戸)/築年数:1966年3月/建物構造:SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)

●ビラローザ・・・建物階数:地上10階(19戸)/築年数:1969年11月/建物構造:SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)

 

【アンケート実施期間】

●設置前:2022年3月下旬(有効回答数N=34)

●設置後:2022年8月下旬(有効回答数N=36)

 

【提供商品】

●宅配ボックス(プチ宅)

品番:KS-TLP36R4A-S、KS-TLP36R4AN-S(捺印付)、KS-TLP36R6A-S、KS-TLP36R6AN-S(捺印付)

外寸:W360/D317/H400・600mm

特長:防水仕様で屋外設置も可、省スペース設計でリフォームに対応、電気工事不要のワンタイムパスワード錠前採用でランニングコストなし

宅配ボックス(プチ宅)

●大型郵便対応ポスト(D-ALL/ディオール)

品番:KS-MB4002PY-L-S、KS-MB7002PY-L-S

外寸:W360/D316/H150mm(最大投入可能サイズ:W340/D260/H35mm)

特長:投入口の狭い従来のポストでは受け取れなかった厚みのある大型郵便・メール便も一発投函が可能

大型郵便対応ポスト(D-ALL)

 

【お願い】 本リリース内容(調査結果等)の転載にあたりましては、「ナスタ調べ」という表記をお使いいただきますようお願いします。



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企業情報

企業名 株式会社ナスタ
代表者名 笹川 順平
業種 建築

コラム

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