信州産てんさい糖づくりに向けた甜菜栽培に挑戦中！実験継続に向けたクラウドファンディングが11/30まで

農林水産

善光寺門前の創作菓子店『藤田九衛門商店』（所在地：長野県長野市、店主：藤田治）は、2022年4月より信州産てんさい糖の製糖に向けた甜菜栽培の実証実験を開始。本格生産に向けた実証実験を継続するため、よりクラウドファンディングサイト『READYFOR』にて資金調達を実施中です。

クラウドファンディングページ（READYFORにて実施）：

甜菜栽培を実験中！冷涼な気候を活かして信州産てんさい糖を作りたい。

https://readyfor.jp/projects/fujitakuemon

■プロジェクト実施背景

弊店は善光寺のお膝元にて、信州に馴染み深い縁起物である鯉をモチーフとした“鯉焼き”を製造・販売しています。創業時から安心・安全な地産素材にこだわり、御菓子に使用している小麦や花豆は長野県産のものを使用しています。

しかし、御菓子作りに肝心な砂糖だけは県外産に頼らざるを得ません。漬物や郷土料理に使われるなど、砂糖と切っても切り離せない食文化を持つ長野県。全国トップクラスの砂糖消費量を誇るものの、県内はおろか本州で砂糖生産は殆ど行われていません。

国内の主要生産地である北海道同様、冷涼な気候を持つ長野県であれば、甜菜の栽培が行えるのでは？弊店で使う砂糖に限らず、地域で親しまれる御菓子屋さんや家庭で日頃から使われる砂糖が、地元で生産されたてんさい糖に置き換わったとしたら、こんなに魅力的なことはありません。

■信州産てんさい糖実現への歩み

信州産てんさい糖生産の実現に向けて、2022年4月より長野県の東北信地域５ヶ所（信濃町、黒姫高原、小諸、軽井沢、飯山）で実証実験を開始。11月中旬現在、いずれの農地でも無事に収穫を迎え、おおむね北海道の平均的な甜菜よりも大きく且つ糖度の高い甜菜を収穫できています。

実証実験の期間は2024年度までを予定。本年度を加えて3回の栽培・収穫を経て、一定の収量が見込めた場合には県内に製糖工場を新設のうえ、本格的な甜菜栽培と糖製糖を目指します。

■信州産てんさい糖生産の意義

砂糖は国内供給の60%近くを輸入に頼っています。その生産地の多くが貧困問題を抱えており、非人道的に生産された砂糖が多くのエネルギーを出動して極めて低価格で供給されています。海外や北海道のように大規模な栽培は難しいでしょうが、少しでも地産地消となるものに置換えていくのが大切であると考えます。一部は無農薬や無肥料で栽培を行うことで、りんごやそばなどに続く信州の名産品として高付加価値の砂糖を提供していきたいと考えています。

クラウドファンディング実施により、実験継続のための資金調達に加え多くの方々と繋がることで、様々な知恵やアイデアが集まり、実現可能性を高めていけることを期待しています。大きな夢と意義を持つ挑戦にご支援・ご協力のほどよろしくお願いします。