第10回関西学生映画祭、盛会のうちに閉幕！グランプリにますだあやこ監督・板野侑衣子監督『魚の目』と山田耕平監督『Smart Boy, Good Phone.』

関西学生映画祭は東京学生映画祭・京都国際学生映画祭に次ぐ規模を誇る日本三大学生映画祭の一角。今大会では過去最多の129作品の応募作の中から14作品が入選している。過去の受賞者には『僕の帰る場所』で東京国際映画祭「アジアの未来」部門 作品賞を受賞したことで知られる藤元明緒監督や、最新作『幕が下りたら会いましょう』の公開が控える前田聖来監督などがいる。

今年度、最高賞である観客賞(グランプリ)に輝いたのは、ますだあやこ監督と板野侑衣子監督による『魚の目』と山田耕平監督の『Smart Boy, Good Phone.』の2作品。本映画祭史上初の2作品の同時受賞となった。『魚の目』は京都府の高校を舞台に繰り広げられる弱さを抱え、狭い水槽の中でもがき生きる彼女たちの青春群像劇。『Smart Boy, Good Phone.』は主人公の青年がスマホを危険視する横山くらげと出会い、次第に２人の間に謎の絆が生まれていく物語であり、それぞれ秀作となっている。
 

また、藤元明緒監督に代表される過去大会の受賞者・入選者による特別コンペティション部門の10周年記念審査員特別賞は、日下玉巳監督の『最悪は友達さ』に贈られている。

観客賞(グランプリ)

ますだあやこ・板野侑衣子『魚の目』

山田耕平『Smart Boy, Good Phone.』
 

関西シネック賞(準グランプリ)

永井哲太『ひっきりなしのブルー』

10周年記念審査員特別賞

日下玉巳『最悪は友達さ』