“世界三大美女”クレオパトラや楊貴妃も愛用？！栄養豊富な“胎盤”「プラセンタ」の美肌効果に関する研究結果を発表、小ジワ改善への有効性を科学的に証明

へその緒とつながっており、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素を供給する臓器「プラセンタ」。代替医療や補完医療に加え、美容目的での活用が進む中、人の肌に塗布することでどのような効果が得られるのかを客観的に明らかにすべく、研究をおこないました。

化粧品、医薬部外品、健康食品などの研究・開発・製造および販売を手がける株式会社セプテム総研（本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：石神政道）は、美容業界などで注目されている「プラセンタ」の効果を科学的に解明するために、プラセンタ抽出物を使ったジェルを肌に塗布することでプラセンタの有用性とメカニズムについて研究をおこない、2021 年 6 月、Journal of Cosmetics, Dermatological Sciences and Applicationsに「ブタ胎盤抽出物の表皮水分保持機能改善によるしわ形成抑制効果」を投稿しました。

▼　セプテム総研｜公式サイト：https://septem-so.com/

▼　セプテム総研｜プレスリリース公開ページ：https://septem-so.com/wp-content/uploads/2021/10/pressrelease211014_1.pdf

■へその緒を通じて赤ちゃんに届く、生理活性物質をたっぷり含むプラセンタ

昨今、メディアなどで取り上げられることも多い、“胎盤”を意味する「プラセンタ」。へその緒とつながっており、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素を供給する臓器です。ビタミンや成長因子などの多くの生理活性物質を含んでいるとされていることから、主にアジア諸国が代替医療や補完医療で積極的に活用しています。

プラセンタは昔から、健康増進だけでなく、美容面でも効果を発揮すると考えられており、“世界三大美女”とうたわれるクレオパトラや楊貴妃も美を保つために使用したといわれています。近年、日本でもプラセンタを使用した美容製品が続々と登場。しかし、人の肌に塗布することでどのような効果が得られるのかといった点に関する検証は、いまだ不十分なのが現状です。

そこでセプテム総研は、神秘のベールに包まれているプラセンタのメカニズムを科学的に解明することを決意。このたび、ヒト由来表皮細胞株 HaCaT を用いてプラセンタ抽出物の効果とその作用機序を検討し、研究結果を海外誌に投稿いたしました。

■プラセンタ抽出物を含むジェルを６週間塗布、「肌のうるおいアップ」と「小ジワ改善」を確認

まず実証されたのは、肌の保湿力を高め小ジワを改善するという点です。今回の研究では、40～52 才（平均年齢 48.3±3.7）の女性 15人に対し、プラセンタ抽出物を含有するジェルを顔の半分に６週間塗布。塗布していない部位と比較したところ、「肌のうるおい」の指標となる角層水分量が有意に増加していることが明らかとなりました。さらに、画像解析装置（VISIA)で小ジワの指標となるシワ指数も算出。小ジワの数が減少していることを確認しました。

また、角層水分量の増加を確認したことから、保湿に関連するヒアルロン酸とセラミドの合成酵素であるヒアルロン酸合成酵素（HAS3）とセラミド合成酵素（CerS3）の発現量を確認。プラセンタ抽出物の効果をヒト由来表皮細胞株 HaCaT を用いて検討をおこないました。その結果、プラセンタ抽出物は HaCaT での HAS3 発現量には影響しませんでしたが、CerS3の発現を亢進したことを確認。プラセンタ抽出物は、セラミド量を増加させ肌のうるおいを増すことで、小ジワを改善することが示唆されました。

■皮膚の表面「角層」の形成を促し、健康で美しい肌づくりに寄与

また、これまで特に解明が進んでいなかった、プラセンタが「健康で美しい肌」に関係する健全な角層形成の促進に貢献するかという点にもフォーカスしました。正常な角層形成に欠かせないトランスグルタミナーゼ 1（TGM1）、角層剥離に関与するカリクレイン 5（KLK5）およびカリクレイン 7（KLK7）の発現に対するプラセンタの関与を検討。その結果、プラセンタ抽出物はこれらの酵素の発現量を増加させることが明らかとなりました。