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「シルクロードの主役」が明らかに!!世界で初めて「タジク・ソグド人」の文化遺産を網羅的に紹介する豪華本。日本初。NPO団体が発刊。

中央アジアは今、「トルキスタン」とも呼ばれ、シルクロードファンの人気の観光地になっているが、「シルクロードの主役」は、ペルシャ系のタジク・ソグドと呼ばれる人達であった。10世紀に、中央アジアで誕生した初めてのイスラム国家サーマーン朝が、カラハン朝などトルコ系諸国を受け入れイスラム化を促進したことがその後中央アジアが「トルキスタン」と呼ばれるような中央アジア史の転換点となった。タジク・ソグドの文化遺産を世界で初めて紹介した豪華本で、日本で初の出版。30年以上「アジアの多様性に敬意 民族の共生」を模索してきた特定非営利活動法人ユーラシアンクラブのボランティアが手作業で発刊する。

 

報道関係者各位

プレスリリース                     2021年7月28日

特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ

 

「シルクロードの主役」がわかる本

「~秘められたシルクロード~ タジクの黄金遺宝 ソグド人・パミールから奈良へ」

発刊支援のクラウドファンディングを開始

~「シルクロードの主役」はペルシャ系タジク・ソグド。タジク・ソグドの歴史文化遺産を多角的網羅的に紹介する世界で唯一の豪華本。日本初~

 

特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ(所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津6314-1、会長:大野遼、理事長;江藤セデカ)は、「多様性に敬意 アジアの民族共生」を模索する国際理解促進活動の一環として、「秘められたシルクロード タジクの黄金遺宝 ソグド人・パミールから奈良へ」発刊を、2021年07月22日(木)よりキャンプファイアのクラウドファンディングを始めた/日出国パミールから奈良へ「秘められたシルクロード タジクの黄金遺宝」日本語版発刊 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)(8月31日まで)。自助努力としてホームページeurasianclub.orgで出版協力予約の募集をしている(チラシ参照)

 

 

【プロジェクト開始の背景】

「シルクロード」は知っているが、「シルクロードの主役」を知らない日本人は、タジク・ソグドと聞いても全くピンと来ない。明治以降の教育の問題と思われる。今「トルキスタン」と呼ばれる中央アジア。しかしシルクロードの主役はペルシャ系の人々タジク・ソグドだった。アジアや日本の基層文化に大きな影響を与えたのもペルシャ系のタジク・ソグド。タジク・ソグドの歴史文化遺産を多角的網羅的に紹介する世界で唯一の豪華本。日本初となるこの本の発刊を通してパミールの日出国タジキスタン共和国と日出国日本は時空を超えてつながっていることを、知ってもらう機会としたい。

 

 

【書籍の特長】

1)   中央アジアのシルクロードの主役タジク・ソグドの文化遺産を網羅的に紹介、中央アジアの歴史文化の再評価が可能に

荒井正吾知事との面会で、著者のザリフィ氏が、高松塚壁画の女性衣装が、ソグドの宮廷衣装、現代タジキスタンの女性の民族衣装と同じと発言した内容を含む序言だけでなく、中央アジアの美術工芸、楽器など500点以上の図版を通覧すれば、今トルキスタンと呼ばれる中央アジア各国で目にする文化遺産、シルクロードの文化遺産の多くが、サーマーン朝以前に遡り、タジク・ソグドの文化に系譜を有することが理解できる

 

2)   世界で唯一、日本で初の出版。豪華本の発刊は、大手の出版社ではなく、特定非営利活動法人ユーラシアンクラブのボランティアの無償奉仕。タジキスタンと日本の国交30周年記念出版

「タジク・ソグド」にピンとこない大手出版社が発刊を断った出版は本来加藤九祚氏(国立民族学博物館名誉教授、ユーラシアンクラブ名誉会長)が監修する予定だった。しかし監修快諾の二か月後に中央アジアで逝去したため、遺志を継承したユーラシアンクラブが発刊することになった。会長の大野遼は50年を超える加藤九祚の信奉者で、国家民族宗教を超えて「アジアの多様性に敬意 民族の共生」を模索する活動の一環として発刊に取り組んでいる。

 

3)   A4版450頁総カラーの日本語版豪華本と「別冊特集」とセットで、中央アジアとアジア史、日本古代史を再評価する「アジアの眼」を養うことが可能に。

「トルキスタンの中央アジア」の文化遺産の系譜がペルシャ系のタジク・ソグドの人々にさかのぼり、「秘められたシルクロード」の文化の担い手であったことはこの「日本語版」で明らかで、服部英二元ユネスコ事務総長顧問(ユネスコの大シルクロード調査企画実施責任者)、田中哲二コーカサス中央アジア研究所長、吉田豊京都大学名誉教授(ソグド語・ソグド文化第一人者)らが書評を手がけ、大野遼は今回書評と同時に「別冊特集28頁」をまとめ、シルクロードを中心に3千年に及ぶパミールと日本の時空を超えた交流情報を紹介している。

 

【リターンについて】

①    一口500円以上で、大野遼の「別冊特集」に御芳名を記載した『出版協力者一覧』を印刷物として挿入して謝意、「別冊特集」を提供

②    1万円で「別冊特集」出版協力者一覧に記載し、「日本語版」と「別冊特集」を提供

③ 3万円以上の高額支援者は、日本語版豪華本本体の最終ページに掲載 する『出版協力者一覧』に氏名を記載し、「日本語版」、「別冊特集」、「アムールの少数民族の聖地シカチアリャン村展解説図録116頁」を提供

 

詳細は、/日出国パミールから奈良へ「秘められたシルクロード タジクの黄金遺宝」日本語版発刊 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)及びユーラシアンクラブのホームページeurasianclub.org 出版協力申込書(ダウンロードし購入予約もできる)

 

【今後の展望】

タジキスタン共和国と日本の国交30周年(来年)記念の出版として、来春以降、オンラインアジア塾を開催し多くの日本人の理解を促進したい。

 

●  中央アジアのソグド人はイスラム化で、中国のソグド人は安史の乱で歴史の舞台から消えた  

 

【ミニ解説】中央アジアは、タジク・ソグドのペルシャからトルキスタンに変貌  

 今中央アジアは「トルキスタン」と呼ばれることが多い。しかし、トルコ系の民族突厥が中央アジアに派遣を広げた6世紀においても、ペルシャ系のソグド人が優勢で、突厥第一可汗時代はソグド語を公用語に使用していた。7世紀にイスラム教を奉じたアラブ軍がササン朝ペルシャを滅ぼし、中央アジアに進入した際にソグド人の都市ペンジケントなどを支配し、8世紀末にソグド人社会は崩壊するが、このイスラム化した中央アジアでソグド人の運命は二つに分かれる。一つは、中央アジア各地のソグド人はペンジケントのようなソグド人集落を離れ、一部は東方に逃れ、一部は山岳部に逃れ、その子孫がドゥシャンベ北方の山中に暮らすヤグノブ人(8000人)だ。もう一つの道は、ソグド人の宗教であるゾロアスター教からイスラム教に改宗することであった。以来、中央アジアのソグド人は歴史の舞台から消え、イスラム教に改宗したソグド人は、タジク(人)と呼ばれて今日に至っている。二つ目の道を歩んだソグド人(タジク人)は、中央アジアで最初のイスラム国家サーマーン朝を建てる。そしてこのサーマン朝がアジア史の転換点となった。サーマーン朝はアッバス朝の中央アジアの前進国家として、カラハン朝などトルコ系民族をイスラムに改宗させ取り込んでいたが、これが後に中央アジアのペルシャからトルコ系諸国へ、現在のトルキスタンと呼ばれる中央アジアの形成に道を拓いた。ペルシャ系基層文化が、ソグド人のイスラム化を介在して、逆にトルコ系文化に上書きされるアジア史の転換が起きた。

中央アジアにおけるペルシャ系文化の形成は、起源前2000年から紀元後1000年のほぼ3000年を刻んだが、今「シルクロード」と呼ばれる東西交易に占めたソグド人の活躍の時代、「シルクロードの主役がソグド人(東イラン系ペルシャ人)」だった時代でもあった。 ソグド語は、突厥語、その後ウィグル文字、モンゴル文字、満州文字と時空を超えて継承され、タジク人のサーマーン朝でペルシャ文学、自然科学が活性化し、トルコ文学誕生を促した。

 

【ミニ解説2】福江島にソグド人集落。遣唐使を支える。中国のソグド人集落は壊滅。  

パミール高原の山麓で活躍したソグド人は、時々パミール高原を超えて東進した。第一回目は、アレクサンダーの東征に際して、ソグド人のリーダースピタメネスのように徹底して抵抗したソグド人がいた一方で、スキタイと一緒に東方に移動した人もたくさんおり、彼らは月氏と呼ばれる民族集団を形成した。第二は、クシャン朝で誕生した大乗仏教を奉じて東方に移動し、五胡十六国時代から隋唐にかけて中国各地でソグド人集落を形成し、その一部は、揚州から東シナ海をまっすぐ東900キロに位置する五島列島の福江島にソグド人集落を形成し、飛鳥時代から奈良時代にかけて遣唐使を支え、鑑真の来日、空海の渡唐を支援したと考えられる。奈良には、ソグド人(ペルシャ人)の僧、安如宝が住職を務めた唯一の寺・唐招提寺があり、奈良時代の平城宮にはペルシャ人の役人がいたことを証明する木簡も出土、1300年間、毎年途切れずに行われている春の行事、東大寺二月堂のお水取りには、パミール高原で形成されたゾロアスター教のカレーズの世界観が投影されている。唐の人口の3分の1とも3分の2ともいわれる死者を出した安史の乱(755-763)を最後に、中国のソグド人は弾圧され歴史の舞台から消えた。

 

 

【プロジェクト概要】

プロジェクト名: 『秘められたシルクロード タジクの黄金遺宝 ソグド人・パミールから奈良へ』日本語版発刊プロジェクトhttps://camp-fire.jp/projects/view/457736?list=search_result_projects_popular

期間     :2021年7月22日~8月31日

リターン   : 日出国パミールから奈良へ「秘められたシルクロード タジクの黄金遺宝」日本語版発刊 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

URL     :http://eurasianclub.org/

 

 

■法人概要

法人名          : 特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ

代表者            : 会長 大野遼 理事長 江藤セデカ

所在地            : 〒243-0303 神奈川県愛甲郡愛川町中津6314-1

設立             : 1993年2月10日

事業内容           : 国家民族宗教を超えて「アジアの多様性に敬意 民族共生」を模索する活動

URL                        : http://eurasianclub.org/



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企業情報

企業名 特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ
代表者名 大野遼
業種 その他サービス

コラム

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