アイキャッチ画像

医療確保法改正を受け全病院対象、医師の残業調査開始|第94回日本整形外科学会総会にて合同会社パラゴン代表共同演者として残業低減策を紹介

「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」公布を受け、高次医療を担う特定医療機関でさえも医師への時間外労働の上限が、これまでの青天井から1,860時間までとされる規制が2024年4月から開始されます。また、その実態調査が開始されます。過重労働対策で知られる合同会社パラゴンの支援を得た産業医科大学整形外科学講師川崎展医師による講演が第94回日本整形外科学会総会で紹介されました。時間外労働を医師に課している医療機関は、この講演内容を参照の上で改善対策が求められます。

良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」(以下、「改正医療確保法」)を2021年5月28日に公布されました。
長時間労働を行う医師に対して医療機関が講ずべき健康確保と共に、地域医療構想の実現に向けた医療機関の取組に対する支援の強化等の措置が講じられることになります。また厚生労働省は、全国の医療機関を対象に、改正医療確保法に基づく時間外労働の上限基準である年1,860時間を超す医師の存在に関する実態調査を開始することになりました。この1,860時間は救急医療機関のように、地域医療を担う基幹病院や医療技能を集中的に向上する必要がある医師であっても、厳守が必要な上限時間です。令和元年度調査によると、時間外労働が1,860時間を超える整形外科医は10.1%も存在しています。整形外科は、いわゆる3k(「きつい」、「苦しい」、「汚い」)に加え「苦痛」、「過労」、「帰れない」、「悔いる」、「気が滅入る」等のKも加えられる多K職場と目されており、腰痛や肩こりを訴える女性が多い中、対応できる女性医師は「平成26年度医師・歯科医師・薬剤師調査」(厚生労働省)によると4.6%と診療科の中で最低という現状もあります。
 



そこで整形外科医がより働きやすくする方法や対策を集約し、学会参加者に修学してもらうことで、明日の整形外科を取り巻く状況を改善することを目的としたシンポジウム52「若手整形外科医の育成―労働衛生の観点から―」が6月10日 から7月12日 までWEB開催中の第94回日本整形外科学会学術総会(以下、学会、URL:http://www.joa2021.jp/app/index.html)にて企画され、産業医科大学整形外科学講師川崎展(まこと)医師による講演が視聴できるようになっています。

川崎医師自身が整形外科医を志した25年前の実情を踏まえ、2024年からの医師の時間外労働上限規制の現状、
厚生労働省、日本医師会および医療機関による週20時間分のタスクシフトという、医師の業務を他職種に分担してもらうことで、医師の長時間労働を削減する手段の紹介、
産業医科大学での実際の働き方改革、同整形外科学講座でのITを活用した会議の削減例他、2021年4月 からの改正電離放射線障害防止規則にさえ対応した対策等、明日からすぐ導入できる対応事例を複数紹介されています。
以上の川崎展医師の紹介している産業医科大学での具体的な実施内容を知ることで、年あたり1,860時間とは単純に月単位でみると155時間にも及ぶ、過剰な時間外労働が低減されることはもとより、全国の整形外科学医は確実に働きやすくなることが期待できます

合同会社パラゴン(本社:東京都港区 URL:https://pro-sangyoui.comはストレスチェック実施後の集団分析結果を踏まえた働きやすい職場づくり等、「健康経営」の具体的対応方法を紹介する組織として知られており、かつその実施者である櫻澤博文は「メンタル産業医」の命名者として以下の議論に参加してきている立場でもあります。

その1:2019年4月29日  第30回日本医学会総会 2019中部「医師の社会的使命と過重労働・ワークライフバランス」シンポジストとして行政(官)や日本医師会、そして学者(学)からの分析や検討に関する議論に参加すると共に、産業医という実務家の立場から、「産官学」が三位一体となり、かつ最適と考えられる具体的対応方法を紹介

その2:2020年6月12日 ~28日 第93回日本産業衛生学会 シンポジウム13「令和時代の産業保健支援とは~恒常的人口減社会における産業保健支援のあり方~」(WEB開催)共同座長兼シンポジストとして、医療・保健福祉業における医療・保健福祉職の労働安全衛生管理の在り方や労働者性に関して議論を主導

※これらを含めた当社のこれまでの医療保健福祉機関に対する支援内容は以下から確認できます。
https://pro-sangyoui.com/iryouhokenfukushisangyoui

以上のように医療機関の提供する医療水準を下げることなく医師の長時間労働を低減する支援のあり方に関して複数の研究成果を発表してきた経緯から、共同演者として講演内容編成に協力し、改正医療確保法を掛け声だけに終わらせないために、以下の情報提供を行いながら、川崎医師に、そのシンポジストとしての発表内容の構成要素と内容とを提案しました。

・労働者性の構成要件やその保護のために必要となる時間外労働を規制する法的保護概念

・法的保護概念を実現させるために国や日本医師会が構築した具体的な対応

・快適職場形成と時間外外労働削減のため、医療機関も活用可能な具体的手段

今回、日本整形外科学会がシンポジウムとして産業医学をリードする組織から、上記を踏まえた具体的な実践内容を取り上げました。このことで全国の整形外科医は、「健康経営」よろしく、よりイキイキと、その持つ医療技術を提供できるようになるでしょう。その結果、受療者側である市民の満足度や充足度もより高まることが期待できます

今後は、他の繁忙な救急科や脳神経外科、産科医療においても、上記の内容が水平展開されていくことで「医療確保法」が実体を伴う医療従事者の支援になると共に、医療の享受者である市民が、より安心して病院やクリニックにかかることができることを願ってやみません。

【合同会社パラゴンの概要】
本社 : 〒107-0062 東京都港区南青山5-17-2 シドニービル502
代表者 : 櫻澤博文
事業内容:官公庁・企業の健康管理部門請負、介護支援
特に以下を4本柱としている。
★「健康経営優良法人」認定制度への申請支援
https://pro-sangyoui.com/healthmanagement

★ストレスチェック制度の構築・運用・実施者対応
https://pro-sangyoui.com/side/stresscheck

★メンタル産業医による休職前・休職中・復職前・復職後支援提供
https://pro-sangyoui.com/industry

★介護支援・介護離職防止
https://pro-sangyoui.com/kaigo

◆総合URL:https://pro-sangyoui.com/



ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます

添付画像・資料

添付画像をまとめてダウンロード

企業情報

企業名 合同会社パラゴン
代表者名 櫻澤 博文
業種 医療・健康

コラム

    合同会社パラゴンの
    関連プレスリリース

    合同会社パラゴンの
    関連プレスリリースをもっと見る

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域