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プロテインA樹脂の市場規模、2025年に19億米ドル到達予測

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「プロテインA樹脂の世界市場 (~2025年):製品 (アガロースベース・ガラス/シリカベース)・タイプ (組換え・天然)・用途 (抗体精製・免疫沈降)・エンドユーザー・地域別」 (MarketsandMarkets) の販売を4月6日より開始いたしました。

プロテインA樹脂の市場規模は、2020年の11億米ドルからCAGR11.4%で成長し、2025年には19億米ドルに達すると予測されています。これは、使い捨てのプレパックドカラムの需要の増加、治療用抗体の需要の増加、医薬品の研究開発費の増加などが、市場成長の要因となっています。樹脂のコストが高いことが、市場成長を抑制すると予想されています。

 

COVID-19によるプロテインAレジン市場への影響

 

過去30年間、モノクローナル抗体(mAb)は様々な病気の治療法を変えてきました。他の治療法に比べて効果・忍容性が高く、投与が容易であることが証明されています。研究者たちは、モノクローナル抗体がCOVID-19の初期感染の予防と治療に役立つと期待しています。COVID-19を対象とした臨床試験には、他の疾患でライセンスされているか開発中のモノクローナル抗体がいくつかあります。その一つが、関節炎やクローン病の治療に使用されているアダリムマブです。プロテインA樹脂は抗体の精製に必要であることから、今回のパンデミックによるモノクローナル抗体生産量の増加は、プロテインA樹脂市場の成長に拍車をかけると考えられます。

 

促進要因:治療用抗体の需要増加

 

モノクローナル抗体の精製には、クロマトグラフィーが不可欠です。過去10年間で、腫瘍をはじめ、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患などの治療分野におけるモノクローナル抗体の需要が大幅に増加しています。その結果、ほとんどすべての大手製薬会社が治療用抗体の研究開発に注力しています。

 

モノクローナル抗体の精製では、核酸やエンドトキシンなどのアニオン性不純物をクロマトグラフィーで除去します。創薬用途では、精製だけでなく、分子のイオン的な相互作用を調べることもあるため、この工程で大量の樹脂を使用します。アルブミンやトランスフェリンなどの不純物は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で除去されます。また、プロテインAアフィニティ樹脂を使用することで、高い精製度を得ることができます。これは、抗体がプロテインAのリガンドを選択的に樹脂に結合させるためです。これにより、プロテインAレジンの需要が増加すると予想されます。

 

抑制要因 樹脂のコスト高

 

プロテインA樹脂は、他の樹脂に比べて約5倍から10倍のコストがかかります。プロテインAレジンと同等の精製レベルを実現する代替技術はありませんが、コストが高いため、エンドユーザーは代替技術を探しています。許容できるレベルの精製が可能な技術には、クロマトグラフィーとノンクロマトグラフィーの両方の方法があります。 モノクローナル抗体の結晶化やポリエチレングリコール(PEG)による沈殿などが、プロテインAのクロマトグラフィーに代わる技術として検討されています。

 

 

 

 

【 当レポートの詳細目次 】

https://www.gii.co.jp/report/mama984936-protein-resin-market-by-product-agarose-based.html

 

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