＜過去最多232社回答＞【ベトナム昇給率・賞与調査レポート】2021年における平均昇給率の予測値は5～6%

トピックス

■ベトナム全土より過去最多の232社341拠点 の日系企業様ご回答。

■2020年度のベトナム拠点の業績に対して、コロナ禍によるマイナスの影響（業績の悪化）を受けている企業は、全体の60%程度 。

■ベトナム人の各職層について、平均昇給率の2020年実績値は7～8%程度 。一方、2021年予測値は5～6%程度 であり、直近の実績値を2%程度下回る。

■ベトナム人の各職層について、最大昇給率の2021年予測値は7～10%程度 。コロナ禍でもパフォーマンスの高い社員に対して還元しようとする姿勢がうかがえる。

■2021年度において昇給を全く実施しない予定の企業は全体の3.6% 。昨年対比で2021年度の一人当たり昇給予算が減少する予定の企業は全体の30%程度 。

調査結果

ベトナム拠点の業績に対してマイナスの影響を受けている企業が全体の60%程度 であった。これは平均昇給率の2021年予測値が直近の実績値と比較して2%程度の減少 に留まり、大幅な昇給率の抑制に踏み切る企業が限られていた理由の一つと考えられます。

■2021年度における一人当たり昇給予算の全体方針

⇒昇給を全く実施しない予定の企業は全体の3.6%

⇒昨年対比で一人当たり昇給予算が減少する予定の企業は全体の30%程度

来年以降の状況がまだ不透明で、地域別最低賃金も上昇しない見込みという状況ではありましたが、ベトナム統計総局（GSO）によると、ベトナムにおける国内総生産（GDP）が昨年対比+2.91%とプラス成長で、かつ消費者物価指数（CPI）も昨年対比＋3.23%と例年通りの水準で上昇しているため、昇給を全く実施しない予定の企業は少なかったものと考えられます。

【表１｜職層毎の昇給率（中央値）の経年推移】

【調査概要】

対象：在ベトナム日系企業、調査期間：2020年11月9日～12月4日

有効回答数・企業数： 232社