マンガン市場、EV市場の普及とともにリチウムイオン電池からの需要が今後10年間で倍増予測

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「マンガン:2030年までの見通し (第16版)」 (Roskill Information Services ) の販売を11月27日より開始いたしました。

2019年のマンガンの鉱石価格は、最初の3四半期にわたって緩やかに軟化し、その後、大幅な下落により2019年11月には約3.50米ドル/dmtuで底値を打ちました。価格の下落の主な要因は、南アフリカのみならず、ガーナやガボンなどの国からの生産量の増加でした。2019年末から2020年初頭にかけての中国の港湾在庫の増加によって価格の下落はさらに進み、需要の堅調な推移にもかかわらず、市場は供給過剰に追い込まれました。

 

COVID-19の拡散を抑制するためのロックダウンの中、マンガンの価格は緩やかな供給減と物流制限によって押し上げられ、2020年初頭には、中国で4.0米ドル/dmtuを超えました。その後、2020年3月から4月にかけての南アフリカの鉱山のロックダウンで供給が途絶えた結果、価格は突如として7米ドル/dmtu近くまで急上昇しました。その後、南アフリカの生産量が徐々に正常に戻ってきたことで、価格は再び軟調になりました。

 

原油価格の暴落と、南アフリカランドなどの生産者通貨の対米ドル安が、生産コストを下げ、2020年後半までの価格上昇の足かせになる可能性があります。

 

中国では厳しい鉄筋基準の施行を受け、マンガンの使用量が増加しています。多くの製鉄所がすでにマンガン利用の基準に準拠しており、小規模な製鉄所に関しては新しい規制に準拠するための許容期間が与えられているため、鉄鋼で使用するマンガンの需要動向は、急増には至っておりません。鉄鋼分野におけるマンガンの需要は、世界のマンガン消費量の90%以上を占め、鉄鋼生産量に圧倒的に牽引されています。

 

COVID-19の世界的な影響を受けて、2020年の需要には後退が予測されます。中国は3.7兆元の国家刺激策の下、新たなインフラプロジェクトによる鉄鋼需要を押し上げようとしているため、中国の鉄鋼生産量は前年比横ばいでとどまる可能性が高くなります。一方で、2020年の輸出量は減少が推測されます。しかし、中国は世界の鉄鋼生産量の半分以上をすでに生産しているため、鉄鋼原料に関してCOVID-19の影響はある程度緩和されます。

 

鉄鋼生産によるマンガン需要が続くなか、電池におけるマンガンの消費は今後10年間で急速に増加すると予想されます。リチウムイオン電池からの硫酸マンガンの需要は、EV市場の普及が加速するにつれ、今後10年間で2倍になると予測され、マンガン金属のサプライチェーンに大きな影響を与えることになります。

 

 

【 当レポートの詳細目次 】

https://www.gii.co.jp/report/ros969357-manganese-outlook-16th-edition.html

 

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