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宅配“再配達問題”に切り込むスマートロック。 鍵をスマホで開け閉めできるスマートロックに 注目が集まるその実情と背景をレポート。

新生活が始まる4月に向けて、賃貸マンションを検討する方にとって、物件の立地条件だけではなく、設備等さまざまな情報を集めている時期では? そんな中、すでに関西エリアの一部マンションの管理会社の間で話題となっている「スマモル賃貸プラン」がいよいよ受付開始された。このプランの注目すべき点は、スマートロックというマンションの鍵の開閉をスマホで行える製品を採用した点だ。

家電やシェアリングサービスなど様々な分野でスマート化が進んでいく中で、なぜか鍵のスマート化においては出遅れ感が否めない昨今。ここにきて、賃貸マンションの管理会社がスマートロックに着目し始めているのには、様々な理由が考えられる。

昨年、総務省が発表した2018年10月時点の住宅・土地統計調査によると、国内の住宅総数に占める空き家の割合は過去最高の13.6%で、空き家のうち賃貸用住宅はなんと432万7千戸を占めるという。そういった深刻な空き家問題がある中で、賃貸マンションにおいては点在するオーナーからの鍵の受け渡しの手間を軽減したいという需要が多いようだ。また、マンションを借りる側も、留守中の荷物の受け取りや、家事代行といったサービスをお願いする上で、鍵に関して不便さを感じることは多いと考えられる。

ライフスタイルの変化とともに、必然的に需要が高まっているように思われるスマートロック。その理由を探ってみると、単に便利というだけではなく、現代の賃貸マンションが抱えるさまざまな課題が見えてくる。

 

なぜ、いま「スマートロック」なのか?

 

ECサイト利用者の急増が確実視されている今日において、

すでに運送業者を取り巻く人手不足は周知の事実。

しかし、鍵を変えるという発想を持つ人は少ないのも事実である。

 

ECサイトの普及・成長に伴い、宅配便の利用量は年々増加しており、それに伴い運送業界を取り巻くドライバーの人手不足や再配達が問題として、広くメディアでも取り上げられるようになっている。

国土交通省の発表(※「宅急便の取扱個数」を参照)によると、2017年の宅急便の取り扱いは約42.5億個。一方で、再配達率が約19.1%という分析データがある。これは、実に年間約9万人のドライバーの労働力が奪われている状況だ。

経済産業省が昨年発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、世界の小売市場は 2018年に 2,634兆円で、年平均5.4%成長している。

一方、世界のEC市場は同251兆円で、年平均20.6%と急激な成長を見せている。

小売市場に占めるEC市場の割合は、2018年に10.2%であったところ、2021年には17.2%にまで拡大する見通しとなっており、世界的に規模が拡大傾向にあることは周知の事実。

また、同資料内にあるeMarketerによる「世界の各国別BtoC電子商取引市場規模」のデータを見てみると、中国、米国の市場が圧倒的に大きい。2018年では日本は、中国の約7%程度の規模だ。

世界的なEC市場の成長率、中国や米国の市場規模から鑑みる、今後日本におけるEC市場拡大のポテンシャルなどを踏まえると、前述の宅配便における再配達問題は、無視できない危機的状況といえるだろう。

そんな状況の中、再配達の対策の一つとして、注目を集めているのが“置き配”。不在時でも指定した場所に荷物を届けてくれることから、宅配ボックスの無い物件でも荷物の受け取りが可能で、利用者が増えている。ただし、マンション等の集合住宅ではエントランスに“オートロック”を採用している場合があり、入居者不在時には鍵を開けて入ることができず、置き配ができない課題がある。

 

 

スマートロックが置き配の救世主に!

その中でもビットロックに期待が集まる理由。

 

スマートロックは一部の製品で”時間”や”回数”を指定して鍵をシェアすることができる。このため、合鍵を渡すのではなく一時的な鍵の権利を渡すことで、留守中に荷物を配達してもらうことができる。そんな、便利な特長があるスマートロックであるが、スマートロックは現在、占有部(入居者の部屋)用と共有部(集合エントランス)用があり、その多くは占有部向けのものが多く、共有部と連携して使えるものは少ない。

そんな中で、一際注目されているのが株式会社ビットキー(「ビットロック」を開発する会社)だ。

同社が提供している「ビットロック」を導入している集合住宅の場合は、“オートロック”を採用している場合でも、オートロックの鍵をシェアし、一時的に出入りができるようにして、玄関先まで荷物を届けてもらうことが可能となる。また、家事代行であればこれに加えて、入居者が部屋の鍵も時間や回数を指定した上でシェアすることで不在時サービスを円滑に利用できる。

 

「bitlock LITE(ビットロック ライト)」について

 

 

 

 

ビットロックは、株式会社ビットキー(以下ビットキー)が開発・販売するスマートロック。ビットキーといえば、某有名誌トレンドチャートにおいて「2020ヒット予測100」の中で16位に選ばれるほど注目度が高く、先日も総額39億円もの資金調達完了が発表されたばかりの注目のベンチャー企業である。

中でもbitlock LITEは、各部屋に後付け*できる工事不要のスマートロック。鍵をスマートフォンで開けることができ、家族や友人にシェアすることもできる。また、シェアする鍵は利用できる時間や回数指定も可能なため、指定時間にだけ利用できる「ワンタイムチケット」としても利用可能だ。サービス業者に発行すれば、業者はそれを使って解錠し、家事代行サービスや玄関に荷物を置く「置き配」が可能に。解錠と施錠の時刻はbitlockのスマホアプリで確認できるので安心だ。

*集合住宅共有部のオートロックにはbiitlock GATEが対応

 

【「bitlock LITE」便利な特長】  

① スマホを持っていなくても大丈夫!専用デバイス「bitbutton」

スマホを持っていない方でもボタン操作でビットロックの開け閉めが可能な、

専用デバイス。

 

② 履歴が確認できる!

スマホアプリから、鍵の開け閉めの履歴が確認できるので、

子供が家に帰ったかの確認など見守りにも使用できる。

 

③ スマホの電池が切れても安心!

ドアの外側の錠はそのまま残るので、今まで通りの鍵も使うことができる。

 

④ 防水仕様!

ドアに雨が吹き込むようなシーンでも安心して利用できる防水仕様。(生活防水 IPX3相当)

 

■様々な施錠・解錠の仕方

スマホの操作で鍵をオープン。スマホをお持ちでない方はbitbuttonで開閉できる。

オートロック機能を使えば、鍵の閉め忘れの心配もなくなる。

 

■鍵のシェアが可能

bitlockアプリから時間や回数、相手を指定して鍵をシェアすることができる。このワンタイムチケット機能には

特殊な暗号技術が使われていて安全。自由に設定ができるので、

安心できる相手であれば限定的に入室を可能にしておくことで、

様々なサービスを受けることが可能となる。

例:家事代行やお部屋の施工業者さんに対して、

「今週一週間は出入りが自由にできる」「明日13時~17時に1回だけ使える」など。

 

ビットロックを採用した、賃貸マンション向けの新サービス「スマモル賃貸プラン」

EC利用者の増加や運送業界の人手不足といった社会的背景もあり、注目されるスマートロックだが、その中でビットロックを採用したのが「スマモル 賃貸プラン」だ。

「スマモル賃貸プラン」は、大阪ガスとビットキーの提携によるサービスで、導入する賃貸マンションにはビットロックを装備することが可能。警備員の駆け付けと鍵のトラブルの24時間365日受付、優待特典などがセットになった賃貸住宅専用の新電気料金プランである。(※大阪ガスと提携を行った管理会社が導入できるサービス。)

昨年11月に実施された「スマモル 賃貸プラン」説明会では、多くの賃貸マンション管理業者の方が来場し、関心度の高さをうかがい知ることができた。

特に関心が高かったのは、賃貸マンションの内見希望者への対応に関すること。前述のとおりビットロックは「ワンタイムチケット」を発行することができ、遠隔でも特定の人へ時間や回数を指定したスマホで使える鍵を送り、入室を可能にする。これまでのように、わざわざ鍵の受け渡しに時間と労力をかける必要がなくなるのだ。

また、留守中に遠隔から鍵の受け渡しができるこの機能は、賃貸マンションを検討する、特に一人暮らしの方や共働きのファミリーなどに対して、物件価値を高めることにも繋がる。

管理側のストレスを軽減できるだけではなく、入居者にもメリットを与えるサービスなのだ。

賃貸マンション実態調査委員会が取材した「スマモル 賃貸プラン」説明会の様子。

 

スマートロック:スマートフォンやICカードで住宅やオフィスの扉を開閉が行えるシステム。扉に専用機器を後付けして開閉させる場合が多く、解錠できる時間や人を限定したり、記録を付けたりすることが可能となる。  

 

 

 



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企業情報

企業名 賃貸マンション実態調査委員会
代表者名 黒川 英美
業種 不動産

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