新刊案内『不安な兵士たち:ニッポン自衛隊研究』 女性外国人社会学者が問う。この国にとって、自衛隊とは一体なんだ?
イージス艦、守屋前次官…事件が連続する自衛隊とはどんな組織? 外国人女性社会学教授が自衛隊を研究、自衛官二百名に取材、駐屯地体験入隊まで行なって書き上げた最新刊のキーワードは「不安」。日本語取材OK。
報道関係各位
3月19日発
新刊プレスリリース
原書房発行 最新刊
『不安な兵士たち:ニッポン自衛隊研究』
サビーネ・フリューシュトゥック著
(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授:社会学)
●失態を繰り返す自衛隊とは、一体なに?
イージス艦衝突事故が問題になっています。自衛隊・防衛省の責任感の欠如、認識の甘さが指摘されています。
いったい自衛隊とはどんな組織なのでしょうか。
そして、日本人は自衛隊をどんな組織だと思ってきたのでしょうか。
●自衛隊を理解するキーワード「不安」
本書はイージス艦衝突事故や汚職事件を扱うものではありませんが、この「自衛隊とは一体なにか?」という問いに、これまでの日本人による議論とは異なる考え方を提示する本です。
キーワードは「不安」です。
◎基本情報◎
原書房発行 3月21日刊
『不安な兵士たち:ニッポン自衛隊研究』
サビーネ・フリューシュトゥック著
(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授:社会学)
花田知恵訳
四六判・並製 328ページ 1995円(税込)
ISBN 978-4-562-04140-4
◎内容◎
●女性外国人社会学者が自衛隊を徹底研究 体験入隊も実施
この国にとって、自衛隊とは一体なんだ?
「戦いを禁じられた軍隊」は、何にアイデンティティを求めるのか?
気鋭の女性外国人社会学者が戦後最大の矛盾に挑んだ。
全国の基地・駐屯地に実際に行き、あらゆる部署・階層の自衛隊員およそ200人に取材した。
3年ごしの交渉の末に駐屯地に体験入隊し、若い隊員の声も拾った。
戦前の資料から現代の週刊誌の記事まで、厖大な文献を読破し、自衛隊と世界の軍事組織を比較検討した。
そして見えてきたものは、実にさまざまな「不安」だった。
●本音と建前に悩む組織の「不安」
不安は、自衛隊と隊員にとって宿命のようなものだ。
世界有数の莫大な予算を使いながら、確固とした政治的立場を得ていないのではないかという不安。
旧日本軍と自衛隊は組織としては断絶していなければならないものの、「愛国心がない。いやそもそも歴史を知らない新隊員が多すぎる」という現実へのいらだち。
一方、映画などを経由した「プロの戦士」である米兵への素朴なあこがれ、そして同時に存在する現実の米兵への嫌悪……。
しかし不安は絶対に語られてはならず、国民の理解と新隊員を得るためにも、自衛隊は明るい「平和」のイメージを演じ続けなければならない。
●ある女性自衛官「戦争になったら私たちは自衛隊をやめるでしょう」
著者は予断を廃してていねいに事実を見極め、肉声を拾う。
若い女性陸士は「もし戦争になったら……私たちのほとんどは(自衛隊を)やめるでしょう」と言った。
退職近いベテラン陸曹は「ほとんどの新隊員は何も知らない。天皇の役割についても知らないし、多くの兵士が天皇のために戦い死んでいったことも知らない」と語った。
隊員たちの声は、自衛隊という組織の矛盾と不安を代表しているかのようだ。
●「戦いを禁じられた軍隊」のアイデンティティはどこにある?
本書は、日本の自衛隊に内在する不安と、日本以外の多くの国の軍事組織が直面する不安について検証する。
自らの役割への不安、(災害救助・PKOなども含め)自分たちの仕事をどのように規定するべきか、軍事組織としてのアイデンティティ……ルポルタージュの手法も借り、戦後日本が背負ってきた難問を丹念に検証した力作。
●本書の主な内容
・インタビューをしてわかった隊員の本音
・理想の「男らしさ」とは
・女性自衛官 緊張と差別の日々
・PRとイメージ戦略
・敗北という過去への向きあい方
・「普通の国」論争
◎著者紹介◎
サビーネ・フリューシュトゥック(Sabine Fruhstuck)
1965年、オーストリア生まれ。1996年、ウィーン大学にて博士号取得(日本社会学)。現在はカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授(近現代日本研究)、東アジアセンター所長。近現代日本の文化と社会、特に、権力/知、ジェンダー/セクシュアリティ、軍事/社会について研究。
【日本語での取材に対応できます】
【本件に関するお問い合わせ先】
見本ご希望の場合、下記担当者にご連絡ください。
原書房 第二編集部 中村剛(なかむら・ごう)
〒160-0022 新宿区新宿1-25-13
Tel.03-3354-0629 Fax.03-3226-6828
電子メール nakamura@harashobo.co.jp
原書房ホームページ http://www.harashobo.co.jp/
《関連URL》
http://easyurl.jp/7t9
3月19日発
新刊プレスリリース
原書房発行 最新刊
『不安な兵士たち:ニッポン自衛隊研究』
サビーネ・フリューシュトゥック著
(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授:社会学)
●失態を繰り返す自衛隊とは、一体なに?
イージス艦衝突事故が問題になっています。自衛隊・防衛省の責任感の欠如、認識の甘さが指摘されています。
いったい自衛隊とはどんな組織なのでしょうか。
そして、日本人は自衛隊をどんな組織だと思ってきたのでしょうか。
●自衛隊を理解するキーワード「不安」
本書はイージス艦衝突事故や汚職事件を扱うものではありませんが、この「自衛隊とは一体なにか?」という問いに、これまでの日本人による議論とは異なる考え方を提示する本です。
キーワードは「不安」です。
◎基本情報◎
原書房発行 3月21日刊
『不安な兵士たち:ニッポン自衛隊研究』
サビーネ・フリューシュトゥック著
(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授:社会学)
花田知恵訳
四六判・並製 328ページ 1995円(税込)
ISBN 978-4-562-04140-4
◎内容◎
●女性外国人社会学者が自衛隊を徹底研究 体験入隊も実施
この国にとって、自衛隊とは一体なんだ?
「戦いを禁じられた軍隊」は、何にアイデンティティを求めるのか?
気鋭の女性外国人社会学者が戦後最大の矛盾に挑んだ。
全国の基地・駐屯地に実際に行き、あらゆる部署・階層の自衛隊員およそ200人に取材した。
3年ごしの交渉の末に駐屯地に体験入隊し、若い隊員の声も拾った。
戦前の資料から現代の週刊誌の記事まで、厖大な文献を読破し、自衛隊と世界の軍事組織を比較検討した。
そして見えてきたものは、実にさまざまな「不安」だった。
●本音と建前に悩む組織の「不安」
不安は、自衛隊と隊員にとって宿命のようなものだ。
世界有数の莫大な予算を使いながら、確固とした政治的立場を得ていないのではないかという不安。
旧日本軍と自衛隊は組織としては断絶していなければならないものの、「愛国心がない。いやそもそも歴史を知らない新隊員が多すぎる」という現実へのいらだち。
一方、映画などを経由した「プロの戦士」である米兵への素朴なあこがれ、そして同時に存在する現実の米兵への嫌悪……。
しかし不安は絶対に語られてはならず、国民の理解と新隊員を得るためにも、自衛隊は明るい「平和」のイメージを演じ続けなければならない。
●ある女性自衛官「戦争になったら私たちは自衛隊をやめるでしょう」
著者は予断を廃してていねいに事実を見極め、肉声を拾う。
若い女性陸士は「もし戦争になったら……私たちのほとんどは(自衛隊を)やめるでしょう」と言った。
退職近いベテラン陸曹は「ほとんどの新隊員は何も知らない。天皇の役割についても知らないし、多くの兵士が天皇のために戦い死んでいったことも知らない」と語った。
隊員たちの声は、自衛隊という組織の矛盾と不安を代表しているかのようだ。
●「戦いを禁じられた軍隊」のアイデンティティはどこにある?
本書は、日本の自衛隊に内在する不安と、日本以外の多くの国の軍事組織が直面する不安について検証する。
自らの役割への不安、(災害救助・PKOなども含め)自分たちの仕事をどのように規定するべきか、軍事組織としてのアイデンティティ……ルポルタージュの手法も借り、戦後日本が背負ってきた難問を丹念に検証した力作。
●本書の主な内容
・インタビューをしてわかった隊員の本音
・理想の「男らしさ」とは
・女性自衛官 緊張と差別の日々
・PRとイメージ戦略
・敗北という過去への向きあい方
・「普通の国」論争
◎著者紹介◎
サビーネ・フリューシュトゥック(Sabine Fruhstuck)
1965年、オーストリア生まれ。1996年、ウィーン大学にて博士号取得(日本社会学)。現在はカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授(近現代日本研究)、東アジアセンター所長。近現代日本の文化と社会、特に、権力/知、ジェンダー/セクシュアリティ、軍事/社会について研究。
【日本語での取材に対応できます】
【本件に関するお問い合わせ先】
見本ご希望の場合、下記担当者にご連絡ください。
原書房 第二編集部 中村剛(なかむら・ごう)
〒160-0022 新宿区新宿1-25-13
Tel.03-3354-0629 Fax.03-3226-6828
電子メール nakamura@harashobo.co.jp
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| 企業名 | 版元ドットコム有限責任事業組合 |
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