大学スクールナビ、「大学を中退した理由・原因」について調査結果を発表

■大学を中退した理由ランキング

・1位：大学に通う意味が見いだせなくなった(21%)

・2位：健康上の理由で(19%)

・3位：ほかにやりたいことが見つかった(18%)

・4位：単位が取れなかった(12%)

・5位：友達・先生との人間関係が合わなかった(11%)

※サンプル数：98件、調査：2018年後半～2019年前半

 

1位：大学に通う理由が見出せなくなった

最も多かったのが、「大学に通う意味が見出せなくなってしまった」という理由での中退です。その中でも一番多かったのが、「授業にギャップを感じた結果、大学に通う意味が見出せなくなった」でした。「自分が学びたい内容が実際には学べなかった」「いざ授業を受けてみたら、内容が自分に合っていないと感じてしまった」「一緒に授業を受ける学生のモチベーションが低すぎると感じた」など、期待していた授業と実際が違っていたことがモチベーションの低下に繋がったというケースが多いようです。

 

他にも、「大学が掲げている校風と実際の校風が大きく異なった」「思っていた大学生活よりもずっと地味でつまらなかった」など、理想と現実のギャップを理由とする回答が目立ちました。

 

2位：健康上の理由で

「部活動をするために入学したにもかかわらず、怪我で出来なくなってしまった」という理由に加え、大学入学に際する大きな変化（学習環境の変化、住環境の変化、人間関係の変化など）に適応しきれず、うつ病などの精神疾患を発症しまったケース、卒業前に妊娠してしまい、悪阻や子育てで中退せざるを得なかったというケースも多く寄せられました。

 

3位：ほかにやりたいことが見つかった

2位の「健康上の理由で」と同じくらい多く挙げられたのが、「他にやりたいことが見つかった」という理由で中退したケースです。「留学したくなった」「起業したくなった」「アルバイトが合っていたため、そのまますぐに就職したくなった」など、内容は人によってさまざまでした。

 

ほかにも「経済的な事情で学費が払えなくなった」「通学するのが大変で大学に行かなくなってしまった」など、さまざまな理由が挙げられていました。

 

 

■中退した理由に大きく関わる「期待とのギャップ」

大学を中退する理由は人それぞれですが、その多くに共通するのが「期待していた◯◯（授業、人間関係など）が実際と異なった」という意見です。

 

理想と現実にギャップを感じた結果、「健康を害してしまった」「ほかにやりたいことを見つけた」「単位が取れなかった」という直接的な理由につながっていく、という傾向が見られました。

 

大学入学・中退は人生の一大イベントです。中退してしまうと、その大学を自分の学歴として語ることは出来なくなります。また、入学金や授業料は当然返ってきません。安易に決断せず、親や社会人の先輩などによく相談した上で決めましょう。

 

 

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