清水煩悩、150万円の目標を掲げた新プロジェクト始動–30分超の野外録音、奥多摩で起こった清水煩悩と「むこうぎしサウンド」の化学反応

水曜日のカンパネラ・コムアイが『天才じゃない?』と賞賛したミュージシャン清水煩悩が150万円を目標に、クラウドファンディングを開始する。それに先立ち、30分超にわたる野外録音で撮影されたMVが公開。今回の撮影、また新プロジェクトでも共同する「むこうぎしサウンド」との関係や、クラウドファンディングの目的について、まだまだ周知されていない部分も大きい。このリリースではすでに公開されている映像や、プロジェクトに寄せた本人たちのコメントも踏まえながら、紹介していきたい。

風が吹き、光が射す、清水煩悩のライブ映像が公開。「むこうぎしサウンド」とは何なのか?


 

◼アルバム未発表の2曲を奥多摩の森で一発録音

 

9月20日に公開された映像は、奥深い森の中で行われ、川のせせらぎや虫の声といった環境音を軸に、ライブ音源として一発録音。30分にも及ぶ本映像の中で披露されているのは「まほう」と「リリィ」の2曲だ。この2曲は各ライブで披露され、清水煩悩の新しいフェーズとして人気を博しているが、どちらもアルバム未発表曲。目まぐるしく進化/変化を遂げている清水煩悩のフォロワーにとっては、待ちに待った映像化といえるだろう。

 

画面は2分割され、クローズアップされた映像では、清水煩悩の心像が見て取れるような表情やプレイの様子が伺える。もう一方では雄大な自然を映し出し、本人の演奏に自然が呼応するかのように明滅する太陽や風、水音などによって、鮮やかなアンビエントが視覚・聴覚の両方からアプローチしている。いまだ目にしたことのない表現と映像を、ぜひ体験してほしい。

 

https://youtu.be/1BubbRLj5r4




 

◼「むこうぎしサウンド」について

 

今月公開された「まほう」「リリィ」の映像は、「むこうぎしサウンド」というプロジェクト名でYouTubeにアップされた。監督を務めた内藤学から、本プロジェクトの定義や目指すもの、清水煩悩というアーティストについて、コメントが届いている。

 

「むこうぎしサウンド」は、チームなのか、プロジェクトなのか、ムーブメントなのか、その形が定まっていません。

絶大なる信頼のおけるアーティスト/パフォーマーを雄大なロケーションに招いて、セットを建て込み、収録する。今のところ確かなことはそれしかありません。

 

目の前に広がっているこの映像は、間違いなく現実です。でも、この撮影現場にいた誰もが、これは夢かもしれない、と思う一瞬があったような気がしています。自然の「音」や「光」が、煩ちゃんの演奏に応えるように大きくなったりしました。

 

表現に対面するとき、前のめりになりすぎても、身を引きすぎても、その表現を上手く対処できない。そんな思いで、「むこうぎし」という言葉が選択されたような気がしています。

清水煩悩という、その形が目まぐるしく変わっている表現は、やはり今回も、ゆるぎなく僕たちの目の前にありました。

 

“カメラを構え、カットをつなぎ、一本の映像を作り上げる”というのは、僕たちが普段行っているワークフローですが、無反省にならないこと・形骸化しないことという意味を込めて、この2画面という究極の「生」を配信することに決めました。

 

裏を返せば、今回の経験によって、カメラを回して映像を作っている僕たちは、表現との一定の距離感を実感して、その実感が夢現の境界を曖昧にするという妙な感覚を覚えた”ので”、この映像の出来栄えに自信を持っているということです。

 

余談ですが、今回は本当に(「むこうぎし」だからという訳ではなく)カメラと煩ちゃんの間にかなりちょうどいい川がながれているので、まさにむこうぎしだね、と僕たちは喜んでいます。

 

森と清水煩悩、夢と現、みなさんにも是非ご賞味いただきたいと思っています。



 

◼150万円のクラウドファンディング

 

水曜日のカンパネラ・コムアイが2016年のJ-WAVE「SPARK」で、清水煩悩の楽曲を紹介した際、このようなコメントをあげていた。

 

「めちゃくちゃバランスがいい。(曲調のリズムを)ちょうど飽きそうなギリギリで変えてくれるし、天才じゃない?」

 

この後、コムアイはTwitterでも清水煩悩のことについて触れていた。それほど、彼が作り出す楽曲や文章、言葉には飽きさせない工夫が施されているということだろう。これはある種の潔癖とも言えるほどに、彼が徹底してこだわりを持っていることの表れだ。

 

本プロジェクトの目標金額は150万円。支援者へのリターン(お返し)の値幅は、1500円から15万円。細分化され、支援者のモチベーションに合わせた項目と、各リターンごとの丁寧なイメージ画像など、飽きさせない工夫がページに施され、徹底して考え抜かれたこだわりがプロジェクトページ上からも見て取れる。


 

https://camp-fire.jp/projects/view/198665

 

上記プロジェクトページにもあるように、今回のクラウドファンディングの主な目的は2つだ。

 

・2020年リリース予定のアルバムを天川村でレコーディングすること

・楽曲「まほう」のミュージックビデオを雪山で撮影すること

 

支援者へのリターンには、オリジナルポストカード(Daniel Johnston&清水煩悩)、2020年夏リリース予定の清水煩悩3rdアルバム『IN,I'M PRAY SUN』、アルバム制作ドキュメンタリーDVD、MV制作ドキュメンタリーDVD、またむこうぎしサウンドと作られる映像作品の0号試写会や、機材紹介を含むZINE、アンビエントアルバム、企業&アーティストへ向けたクレジットetcと豊富なラインナップで構成されている。



 

◼インディペンデントが直面している環境と、クラウドファウンディングという方法

 

本プロジェクトの目的は、資金面に表現が押し潰されることなく、完成度の高い作品を届けたい。これが根幹だろう。ここで、プロジェクトページに書かれた、内藤学と清水煩悩の会話を一部紹介する。


 

−「失敗が見えたりするからみんなやらないのよ、こういうことは」

 

ぼくは凄く「やりたい」と思いました。今も不安です。

 

でも、やりたいことをやるためにやってみます。


 

CAMPFIREのプロジェクトページでは、このような現状の音楽業界へのメッセージとも思える言葉や、クラウドファンディングを始めるにあたり不安な思いがあること、自由度が高く見られがちなインディーズアーティストの現状と展望が赤裸々に書かれている。

 

完成度の高い作品を世の中に届ける為には、今回のクラウドファンディングを通じて目標額150万円の達成が必須となる。しかし一方で、150万円という大きな金額をインターネットで募ることは、作品の温もりやそこに込めた思いが薄れてしまわないかという気持ちも読み取れる。

 

だが、社会が変動するなかで、クラウドファンディングという方法で資金調達を行い、制作をすること。それを世に送り出し、制作の工程も含めて社会へ提示すること。20代後半のメンバーたちが、時代の暗闇の中で模索しながらも、現状への焦燥感と使命感に駆られているからこそ、このプロジェクトを決断したのかもしれない。本プロジェクトは、2019年9月24日から同年12月10日までの支援期間を設けて開始されている。



 

◼︎最後に

 

本クラウドファンディングページで、清水煩悩からのコメントが掲載されているので一部抜粋したい。


 

音楽が好きな人

そうでもない人

働いてる人

働いてない人

悩んでる人

悩んでない人

子供

大人

すべての人に言っています

 

同じ船に乗ってみてください

頭の中にずっと

みんなで見たい景色があります

 

どうかご支援を

よろしくおねがいいたします




 

清水煩悩という名前のインパクトからは想像しづらい、やわらかな表現。やさしい言葉で綴られた、シンプルなメッセージからは、光と影の二つの存在を肯定しながら、それでも進んでいこうという力強さが感じられる。

 

“で、僕は太陽に祈る”  と翻訳できる、今回の新アルバムのタイトルにも通ずるメッセージだ。

 

“風が吹き、光が射す” 

 

9/20に公開された最新MVを撮影中、一筋の光が森に差し込んだ。もしこの先に未来があると言うのなら、彼等のクラウドファンディングに託してみるのも、悪くないかもしれない。






 

◼YouTube URL : https://youtu.be/1BubbRLj5r4

 

◼クラウドファンディング URL : https://camp-fire.jp/projects/view/198665

 

◼プロフィール : 


 

むこうぎしサウンド|MUKOUGISHI sound

 

director of photography :銭谷優貴

field recording / mixing : 武田峻理

art director : 近藤ちひろ

director : 内藤学





 

清水煩悩|Shimizu Bonnou

 

1992年生まれ、和歌山県和歌山市出身。2016年から活動を開始。

2016年11月、J-WAVEラジオSPARKにて水曜日のカンパネラ・コムアイに「天才じゃない?」と賞賛される。その後、2017年3月に自主制作盤『みちゅしまひかり』発売。同年、奇妙礼太郎主催〈同じ月を見ている〉に出演。2018年4月、P-VINE流通協力の元2ndアルバム『ひろしゅえりょうこ』がSNEEKER BLUES RECOREDSから全国リリースした。同年12月には小泉今日子がポップアイコンを努めるフジテレビオンデマンドオリジナル音楽番組「PARK」でメディア初披露を果たす。

2019年1月また5月、短い期間中二度にも渡り下北沢風知空知にてMusicVideo先行上映会&トークショーと題し、製作陣や関係者が一同に会したイベントを開催。その後、9月に奥多摩の森で「まほう」「リリィ」の2曲を収録し、その映像がむこうぎしサウンドのプロジェクトにより公開された。

現在は、2019年9月20日に100歳でこの世を去った“台湾独立運動のゴットファーザー”こと革命家・史明氏が開業した池袋の中華店・新珍味に居住している。

 

◼公式サイト : https://hokusai.co/shimizu-bonnou


 

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企業情報

企業名 清水煩悩
代表者名 清水煩悩
業種 エンタテインメント・音楽関連

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