“逃げ遅れを想定” 防災放送アプリに緊急ビデオ通報機能

SKY-NETWORK（静岡市）は、Jアラートや防災行政無線放送をスマホに自動転送する防災放送アプリ「地域防災コミュニケーションネットワーク[Regional Alert DIRECT]」に、災害発生時や被災時に住民が被害状況や救助要請をスマホから動画で通報し、役所、消防署、警察署など連携機関は通報されてきた動画情報を瞬時に組織横断的に情報共有できるビデオメッセンジャー搭載版をリリースした。

 

７月３日に九州南部で猛威を振るった記録的豪雨では、「警戒レベル４」の発令にもかかわらず避難した住民が0.5%以下だったとする報告が公表され、避難行動につなげる情報伝達の難しさが再び浮き彫りになった。

今後同様の災害に見舞われた場合でも避難者は少ないことが予想されるが、そうした状況のなか“逃げ遅れを想定”し人命救助まで踏み込んだ防災放送アプリは国内初となる。

 

また、ビデオメッセンジャーは、救助要請以外にも住民や役所職員からの災害状況の通報にも活用でき、自治体関係者は危険を伴う災害現場に行くことなく通報されてきた動画から災害状況を正確に把握でき、迅速かつ的確な対策と対応につなげられるなど、防災・減災対策の更なる相乗効果が期待される。

 

Regional Alert DIRECTの特徴：

■自治体（放送者）側

○Jアラートや行政防災無線が放送と同時に自動転送放送

○PCやスマホからも音声や文字でライブ一斉放送

○ブラックアウトでもスマホから放送継続が可能

○通常の会話スピードで切迫した実況放送が可能

○住民からの被害状況や救助要請を動画や文字で逐次受信

○住民からの通報を自治体など関係機関が瞬時に情報共有

 

■住民（視聴者）側

○専用アプリをダウンロードするだけで受信待機状態

○個人情報など事前登録は一切不要

○放送開始はプッシュ通知で案内、2タップで視聴開始

○高齢者でも簡単操作、救助要請も2タップで動画発信

 

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