激白「こうして僕は祖国で投票に行かなくなった」 インド人留学生が“政治利用されるカースト”を語る!
世界最大の民主主義大国とされるインド、その「知られざるカーストの政治利用」をインド人留学生が日本語でお話しします。2019年5月の下院選挙では、低いカースト出身と言われているモディ首相が大勝しました。彼率いる与党人民党も、ヒンドゥー至上主義を掲げて快勝、多くのインド人が指示しました。 ところが、多くの人から指示されているように見えるインド政治ですが、実は暗い影の部分も存在します。影の部分の背景にはカーストの存在があります。低いカーストの人を優遇する留保制度によって、高いカーストの人が「逆差別」を受ける現状があります。 カーストとはなんなのか?政治とはなんなのか?民主主義とはなんなのか?聞きにくい話題にズバリ切り込むイベントです。
[6/30開催]激白!「こうして僕は祖国で投票に行かなくなった」 インド人留学生が“政治利用されるカースト”を語る!
63.9%。これは、5月に開票されたインドの下院議会選挙の投票率です。この数字が高いかどうかが微妙なところですが、日本の投票率53.6%(2017年の衆議院選挙)よりは上です。もっと言えば、このときの日本の20代の投票率33.8%よりも断然上です。
「投票したい候補がいないから選挙に行かない」。日本の若者の多くはこう口をそろえます。候補者のことをどこまで調べたのかは微妙なところですが、人数の多い高齢者のための政治がはびこっているのは事実です。「投票しても、どうせ変わらないから」と諦めモードの若者も少なくないと想像します。
翻って、世界最大の民主主義国家インドはどうか。多くの地域で若者の投票率は全有権者平均の数字を上回ったようです。
ですがインドの選挙では、実は別の問題が起きています。それは「カーストの政治利用」です。これを「カーストポリティックス」と呼びます。
インドでは、1950年に公布された憲法でカースト制度は廃止されました(実質的にはなくなりませんが)。と同時に、低いカーストの人たちを優遇する「留保制度」が始まりました。
留保制度をわかりやすく説明すると、低いカーストの人の「特別枠」を、大学入試や公務員試験に設けることです。この結果、高いカーストの人にとっては大学進学も、公務員への就職も“逆差別”を受けることになりました。
難しいのは、留保制度と民主主義の関係です。低いカーストの人の数は多く(日本でいう「高齢者」と状況が似ています)、高いカーストの人は少ないため(日本でいえば「若者」)、インドの政治家のほとんどは“低いカーストの人のための政治”をします。そのほうが選挙で勝てるからです。人数の多いグループが有利になる民主主義の特徴が表れていますね。
埼玉大学で学ぶインド人の留学生(22)はこう言い切ります。
「僕はインドで選挙に行かなくなった。僕ら高いカーストのための政治をする政治家なんていないから。投票しても、どうせ変わらないから」
日本の若者と同じ意見ですね。
でも高いカーストの人たちはもともと優遇されていたんじゃないの? ちょっとくらい不利益を被っても困らないでしょ? そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
ではカーストが高いからという理由で能力相応の大学に入れなかったら? 希望の仕事に就くチャンスが減ってしまったら? う~ん、難しい問題ですよね。
今回のイベントでは、インド西部の街プネーで生まれ育ったインド人留学生が「カーストポリティックスの実態と思い」を日本語で激白します。
カーストとは何なのか、平等とは何なのか、政治とは何のか、民主主義とは何なのか。これらを考えるイベントです。
■日時
2019年6月30日(日)17:00~19:15 (開場16:30~)
<タイムライン>(予定)
・16:30 開場
*開始時刻ギリギリに着かれると大変混み合います。早めにお越しください
・17:00~17:05 開始
・17:05~18:05 講演「カーストは政治利用される!僕がインドで投票に行かない理由」(埼玉大学3年 アトレー・シュレヤスさん)
・18:05~18:10 休憩
・18:10~18:55 アトレーさんに聞いてみよう!
・18:55~19:15 交流タイム
・19:15 終了
*お時間がある方は終了後、市ヶ谷駅の近くのお店に移動して交流を深めましょう(実費はご負担ください)。
■スピーカー
アトレー・シュレヤスさん (Atre Shreyas)
インド西部のプネー出身。埼玉大学教養学部グローバルガバナンス専修3年。2017年8月から埼玉県のラブアンバサダー(観光大使)に任命され、活動中。「カースト制度について、色んな疑問とステレオタイプを解けたらと思います。僕の経験は一人のインド人の話ですが、僕が経験したすべて本当の話です。」
■ファシリテーター
篠田茉椰(Maya Shinoda)
ganas学生記者5年目&早稲田大学国際教養学部5年生。ベトナム人の父と日本人の母を持つハーフで、国際政治を専門に勉強している。父がベトナム戦争を経験した影響で、ベトナム戦争の原因や結果に興味を持ち、ベトナムに今でも残る戦跡をJEEPで回る活動をしたこともある。机上の理論を学ぶ傍、実際の歴史を目の当たりにするべくフィールドワークを大切にする。2017年、ソウルで開かれた国連主催の日中韓学生会議にも参加し、国際関係の改善に尽力する。
■会場
JICA地球ひろば セミナールーム600
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(最寄り駅は市ヶ谷です)
■参加費
1000円
*参加費は返金できません。ご了承ください。
■申し込み方法
下記のチケット申し込みサイト「Peatix」よりお申し込みください。申し込みは、参加費のお支払いをもって完了します。
https://india-caste-politics.peatix.com/
■ 〆切
6月25日(火)
*定員に達し次第、締め切ります。お早めの申し込みが確実です。
■定員
60人(先着順)
■対象
社会人、大学生・院生、専門学校生、高校生
*下記に興味のある方にオススメです
・カースト制度の政治利用について知りたい!
・インドの「逆差別」について知りたい!
・日本で学ぶインド人留学生から本音を生で聞いてみたい!
・インドに住んでみたい/留学してみたい/仕事してみたい!
・メディアが流す情報をインド人がどう思っているのか知りたい!
・アファーマティブアクション(弱者を優遇する措置)について知りたい!
・モディ首相についてインド人はどう思っているのか知りたい!
・途上国を知りたい!
・国際協力・開発・途上国に興味がある!
■主催
NPO法人開発メディア(NPOメディア「ganas」の運営団体)
ウェブサイト:http://www.ganas.or.jp/
フェイスブック:https://www.facebook.com/ganas.or.jp/
ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas
メール:devmedia.ganas@gmail.com(担当:篠田)
ログインするとメディアの方限定で公開されている
お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
添付画像・資料
添付画像をまとめてダウンロード
企業情報
企業名 | 特定非営利活動法人 開発メディア |
---|---|
代表者名 | 長光大慈 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
特定非営利活動法人 開発メディアの
関連プレスリリース
-
【3/6〆切】ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』(9期)の後期《10回コース》のみ受講者募集!
2024年2月28日 23時 Cユーザー投稿
-
【〆切2/21】インド人青年と学ぶ!「タブーなしのカースト講座」(第2期)の参加者募集
2024年2月5日 0時
-
【11/30〆切】ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』(9期)12月4日スタート、フランス語を学ぶことが支援に!
2023年11月20日 0時 Cユーザー投稿
-
【10/12〆切】トライアルコースのみ募集!ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』(10月16日~ 限定5回)
2023年10月2日 0時
特定非営利活動法人 開発メディアの
関連プレスリリースをもっと見る